愛猫を抱っこしている時やヨシヨシと撫でてあげている時。
リラックスしたなんともかわいらしい表情で猫がゴロゴロと喉を鳴らす時がありますよね。
かわいらしくゴロゴロと喉を鳴らされるのは、飼い主としてもとても嬉しくなれる瞬間です。<
そんな時、猫は一体どんな気持ちで喉を鳴らしているのでしょうか?喉を鳴らすのにはどんな理由があるのか、飼い主なら知っておきたいですよね。
猫がゴロゴロと喉を鳴らす理由とは
猫がゴロゴロと喉を鳴らすのは、一般的には「嬉しい時」だけだと思われています。
猫の喉がゴロゴロと鳴る原理としては、猫が声を出す声帯の中に空気が通ることで、そのような音が出るとされているんです。
なんとも神秘的な、不思議な音ですよねぇ。
しかし、猫は何も考えず、いつも同じ気持ちで喉を鳴らしているわけではありません。猫にだって色んな感情があり、細かい気持ちを持っているんです。
ですからいつもと同じように喉を鳴らしていても、その心の中にある内面はワンパターンではないのです。
では、ゴロゴロと猫が喉を鳴らす定番の理由から驚きの理由まで、色んなパターンを見てみましょう。
猫が喉を鳴らすのはいろんな理由があった
猫がゴロゴロと喉を鳴らす理由はたくさんあります。それは猫の持っている習性にも大きく影響していました。
甘えている・安心している時ゴロゴロ
1番王道で、一般的にもよく知られているのがこちらですね。甘えたい時や安心している、幸せな時にゴロゴロと喉を鳴らします。
大好きな飼い主に触られていたり、抱っこされていて幸せな気持ちになった時。
▼猫のふみふみについては、こちらをご覧ください
猫がふみふみする時の気持ちって?する猫としない猫の違い
うちの愛猫の先生とニセ蔵。
2匹とも嬉しい時にはゴロゴロ喉を鳴らしてくれるんですが、ニセ蔵はあまり喉を触ってみても震えていないんですよね。
音も、喉からはあまり聞こえてこないと言うか。背中の横後ろのあたりに耳を当ててみると〈ゴロゴロ……〉と聞こえてくるので、そこで鳴っているのか?
猫によって個体差があるんでしょうね。ゴロゴロの音が鳴っている場所、改めて確認してみると面白いですよ。
ピンチの時に鳴らすゴロゴロ
先程とは反対に、猫にとって危険な時やピンチの状態の時にゴロゴロいうこともあります。
ゴロゴロと喉を鳴らすことで、筋肉や骨を強くして鎮静の効果も期待できるということで、病気のときなどにもゴロゴロ鳴っていることがあります。
それほどに猫にとっては〈ゴロゴロ〉が大切なコミュニケーションの手段になっているということですね。
他にも猫にとって苦手な病院に連れていかれた時や、飼い主から叱られてしまってシュンとなってしまってゴロゴロ鳴らしていることもありますよ。
なんだか飼い主からしてみると、〈叱られてるのにゴロゴロ鳴らしちゃうなんてかわいい!〉となってしまいますけどね。
何かをしてほしい時に鳴らすゴロゴロ
猫が何かを要求したり、何かをしてほしいと思った時にゴロゴロ喉を鳴らすことがあります。
猫は母猫に向かってそれらの欲求をする時にゴロゴロ鳴らすことで、アピールするんですね。
▼猫がかわいくおねだりをするパターンも、知っておきましょう
猫のおねだりに応えてあげよう!シチュエーション別のおねだりサイン
この場合のゴロゴロの音は通常のゴロゴロに比べて音が高いことがあるので、比べてみてくださいね。
寂しい時に鳴らすゴロゴロ
猫は、寂しい気分の時にも喉を鳴らします。
飼い主が長時間お出かけしていて一人っきりになっている時などは、飼い主が帰宅した時にその姿を見ただけでゴロゴロと喉を鳴らすことがあります。
まだ子どもだった頃に私の実家に引っ越しをしたんですが、そのときに私が何時間買い物で不在になったときがありました。
私が家に帰ったとき、私の姿を見て「ゴロッ……」と一瞬だけ聞こえたんですよね。
実家に引っ越したばかりでしたし、それは心細かったでしょう。
そして頑張ってお留守番した後に飼い主の私の姿を見たことで、すごく安心することができたんだなぁ~と当時のニセ蔵の心理を理解することができました。
このように、ゴロゴロの理由を知ることで猫の行動を紐解いていくことができるのは飼い主にとってすごく嬉しいことですね。
他の猫や飼い主の元気がないときのゴロゴロ
猫は、仲間の猫が落ち込んでいる時には側に来てゴロゴロと喉を鳴らします。
それと同じように、飼い主が落ち込んだりして元気がないときでも気が付けば隣に来てくれていた……なんてことありますよね。
このように猫が飼い主のことを気遣ってくれるのは、飼い主への強い信頼の気持ちが現れているんです。飼い主との絆が強ければ強いほど、弱っている時には慰めてくれるのです。
実際に猫のゴロゴロには、人間の落ち込んだ気持ちを落ち着かせてくれたりする作用があるようです。
▼猫のゴロゴロによる癒し効果については、こちらをご覧ください
猫の癒し効果は科学で証明されてる!猫と暮らすと幸せになれる理由
猫自身はそれを分かっているのかいないのか……かわいいゴロゴロで飼い主をリラックスさせてくれる、なんとも愛しい存在ですよね。
ゴロゴロの音を出さない猫もいる
全ての猫がゴロゴロと喉を鳴らすわけではありません。
ニセ蔵も若い頃はほとんどゴロゴロを言わなかったように、そんな猫もいます。これはどうしてでしょうか?
結論から言うと、やはり猫も千差万別。それぞれに性格の違いがあるということなのです。
やはり人間にあまり甘えないタイプや、自立した猫の場合はゴロゴロ鳴らさないことがあります。
小さい頃にはゴロゴロ鳴らしてくれていたけど、大人になるにつれて鳴らなくなることもあります。
去勢・避妊手術をしたらゴロゴロ鳴らなくなった
去勢や避妊をすることでゴロゴロ鳴らなくなったりすることもあります。
それらの手術によって気持ちが大人になってしまうこともあるでしょう。
それでなくても猫にとって病院で手術するということは、とても怖いことなのでストレスを受けてしまうことがあります。
愛猫が手術を頑張ったには、ストレスを少しでも軽減してあげられるように、飼い主さんが注意してあげてくださいね。
猫の周りの生活環境が変わったからゴロゴロ鳴らなくなった
猫を取り巻く生活環境で、最近変わったことはないでしょうか。
- 家の引っ越しをした
- トイレが最近ちゃんと掃除できてなかった
- トイレの場所が変わった
- 新しい家族が増えた(赤ちゃんが産まれたり、別のペットがやってきたり)
- 最近急に寒くなってきた
- 近所で騒音がしている
- 部屋の模様替えをした
- 猫の餌の種類を変えた
これらのことが起きていたら、それが減員でストレスを溜めてしまっているかもしれません。
▼もしも猫の元気がないと感じたら、それもストレスサインだと言えるでしょう
猫の鬱症状と原因。大切な猫がうつ病とわかった時の対処法
なるべく早くストレス要因は取り除いてあげるようにしてくださいね。
実は小さな音でゴロゴロ鳴らしていた
実は小さな音でゴロゴロ喉を鳴らしていたけれど、飼い主が気付いていなかったというパターンもあります。
うちのニセ蔵もゴロゴロの音が喉を触っただけではあまり分かりません。
分かりやすく確認できるのは、お腹の横あたりに耳を付けて聞いてみることですよ。
今まではゴロゴロ鳴っていないと思っていても、実はしてくれていた!と知ることができるのも嬉しいですね。
ゴロゴロでなく別の愛情表現をしている
ゴロゴロは全ての猫がするわけではないので、猫によっては別の愛情表現をしているかもしれません。
普段から飼い主に対してスリスリしてきたり、膝の上に乗ってきたり、側にいてくれたり……
このような愛猫からの嬉しいサインがあるなら、それで大丈夫です。
ゴロゴロ鳴らさないことも、その猫の個性だと考えるようにしましょう。
▼猫がゴロゴロしないのにも、猫の気持ちが関係しているんですね
猫がゴロゴロしない理由6つ。隠された嬉しい&ショック!な理由とは
猫のゴロゴロの意味を知ることで、今よりもっと猫と仲良くなりましょう
猫がゴロゴロと喉を鳴らすという行為には、実に色んな理由があることが分かりましたね。
飼い主との絆が強ければ強いほど、ゴロゴロのパターンは増えていくということですね。
これからも、もっとたくさんの愛猫のゴロゴロに出会えることを期待していきましょう。