猫が興奮する原因とシチュエーション。暴れる猫への対処法3原則

猫ちゃんと一緒に生活していると何の前触れもなく興奮して、部屋中を走り回ったり、狂ったように暴れる猫ちゃんの行動にお困りになっているのと同時に、心配になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

急に興奮してしまうのは何かの病気なのか?ストレスが溜まっているせいなのか?そんな疑問が頭に浮かんできますが、猫が興奮をしているのは飼い主様がなんの気なしに行った行動が関係あるのかもしれません。

そんな猫が興奮する理由と、猫が興奮をしたときにできる対処法を本日はご紹介させて頂きます。


猫が興奮する原因は日常でこんなにある!

さっきまで寝ていたのに急に愛猫が興奮して走り出した!そんな光景を見てドキッとしてしまった人もいらっしゃるのではないでしょうか?

いったい何が原因で興奮しだしたのか、何がきっかけとなって急に興奮してしまったのか、首をかしげてしまうという飼い主様もいらっしゃるでしょう。しかし、猫が急に興奮する原因やきっかけは、意外に多くあるのです。

まずは猫が興奮する原因から考えてみましょう。

大きな音がした

大きな音に興奮した猫のイラスト

猫は大きな音や高い金属音が苦手です。

そのため、ゆっくりと寝ている時やリラックスしている時に大きな音が鳴ってしまうと驚いてパニックになってしまい、興奮して急に走り出すような事態を巻き起こしてしまうのです。

でも、愛猫が興奮するような大きな音や高い音なんて鳴らしていないけど?と疑問に思っている方、猫の聴力は人間の10倍もあります。

室内で大きな音は鳴っていなくても、近隣の家で大きな音が鳴った可能性もありますし、雨の日なら近くで雷が落ちた音に驚いてしまったのかもしれません。

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さらに知らない方も多いのですが、猫は人間のくしゃみの音も嫌う傾向にあります。人間にとっては大きく不快な音ではない場合も、猫にとっては一気に興奮してしまうほどの大きな音と感じてしまうのです。

もし、愛猫が急に興奮しだした時は何か猫の嫌うような大きな音が鳴ったのではないかと考えてみましょう。

本能から興奮してしまう

本能から興奮してしまっている猫のイラスト

猫は本来朝方や夜中に、狩りを行う動物です。その本能によって、飼い主達が寝静まっている夜中に急に興奮して暴れたり、同居猫同士で追いかけっこをする大運動会を引き起こしてしまうのです。

これは、本来狩りに使うはずの体力を消化するためということと、ストレスを発散するという目的があります。

特に、完全室内飼いの猫は飼い主様に遊んでもらえないと、体力を消耗する機会もありませんので有り余る体力を発散させるために、本能のまま興奮して走り出す猫ちゃんは多いようです。

遊んでいてエキサイトした

遊んでいてエキサイトして興奮している猫のイラスト

猫が興奮する理由は、何かにびっくりしたり本能のまま駆け出すだけではなく、飼い主様が遊んでくれている時に、あまりに夢中になりすぎて興奮することもあります。

例えば飼い主様が絶妙なタイミングで振る猫じゃらしに興奮した、新しいおもちゃに興奮した、ストレスを発散するために激しく遊んで興奮した、などなど。

猫にとって飼い主様と遊ぶことは大切なコミュニケーションであり、刺激的なことでもあります。そんな刺激的な遊びに夢中になって我を忘れて興奮してしまい、攻撃的になったり野性のような怖い表情を見せたりしてしまうのです。

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痛い思いをした

痛い思いをして興奮している猫のイラスト

猫が興奮する理由には、何か痛い思いをして怒っているという場合も考えられます。

例えば飼い主様に誤ってしっぽを踏まれてしまったり、同居猫と喧嘩をして噛まれてしまったり、どこからか落ちてけがをしてしまったりと、痛い思いをしたことにパニックになって興奮してしまっているのかもしれません。

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痛い思いをしている時は、その痛い個所を興奮しながら必死になめる行動が見られます。

叫び声が聞こえたあと興奮して、一か所を執拗になめているようなら、どこか痛い思いをしたか、怪我をしている可能性もありますので注意してあげるようにしましょう。

突然興奮したり唸ったりするときは、病気の可能性も

甲状腺機能亢進症で興奮している猫のイラスト

猫が興奮するのは病気の可能性もあります。

猫が興奮するという症状でもっとも代表的な病気は「甲状腺機能亢進症」という、甲状腺の異常によって引き起こされる病気です。

この病気の症状は、突然興奮したり、唸ったり、狂ったように走り出す症状がみられます。ほかにも、神経系の病気も猫が異常に興奮する症状が現れることがあります。

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また、激しい痛みを伴う時や、息苦しい時や、恐怖を感じた時にも興奮して暴れる行動が見られますので、愛猫が興奮する姿にただならぬ雰囲気を感じ取ったら、ほかに病気を疑うような症状がないか確認するようにしましょう。

心配ならば念のため獣医師に相談するのもおすすめですよ。

猫が興奮するときにできる対処法、3原則

猫が興奮する理由には病気などの、緊急を要する場合もありますが、遊びにエキサイトして興奮している時や本能の赴くままに興奮をしている場合、どのような対処法をとればいいのでしょうか?

放置する

興奮している猫を放置する飼い主のイラスト

愛猫が遊んでいる途中に、急に興奮しだした時や、夜中に何かに取りつかれたように急に興奮して走り出した時、うるさいしゆっくり寝てられないし、踏まれたら怖いしでドキドキしてしまうという飼い主様もいらっしゃいますよね。

しかし、そこで飼い主様がかまってしまったり、わざわざ起きて愛猫の様子を見に行ってしまうと「かまってほしい時はこうやって暴れたらいいんだ」と間違った認識をしてしまいます。

また、猫は瞬発力には優れている動物ですが持続力はありません。そのため長時間、興奮した状態で暴れ続けるということはできませんので、放っておけばいずれは治まります。

愛猫がいきなり興奮してしまったら一度放置してしまうのもいいでしょう。

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気をそらす

興奮している猫の気をそらせる飼い主のイラスト

興奮している猫を落ち着かせたいと思う時は、何かで気を引いて興奮している猫を冷静にさせてあげるのが有効です。

例えば、大きな音でこちらに注目をさせたり、おもちゃを振ってその興奮している対象から注意をそらしたりしましょう。

そうすれば、興奮している頭がスッと冷静になっていつもの愛猫に戻ってくれるはずです。また、愛猫が興奮しそうな雰囲気を見せた時にも一旦気を引いて、その対象物から注意をそらすことで未然に興奮するのを防げます。

愛猫が興奮しそうになったら、何かで一度注意をそらしてあげるようにしましょう。

隔離する

興奮した猫を隔離する飼い主のイラスト

愛猫が興奮してどうしようもないという時は、一度隔離してしまうのがいい時もあります。

あまりにも強い恐怖を感じてパニックになっている場合や、飼い主の不注意によって痛い思いをしたことによって興奮している場合は、飼い主が下手に手をだしたり抱きかかえたりすることで、余計に興奮してしまうこともあります。

そのような場合は、飼い主が無理に手を出すよりも部屋に隔離してしまって、時間をしばらく置いてみるようにしましょう。前述したとおり、猫は瞬発力はありますが持久力はありません。

隔離された部屋でひとしきり興奮して暴れたら猫も体力が尽きて、興奮していた頭も冷静になります。愛猫が興奮してどうしようもないと感じた時は、危険がない部屋に隔離して時間が解決してくれるのを静かに待ってみるようにしましょう。

猫が興奮したときは焦らず冷静に対応するのが大切

愛猫が急に激しく興奮してしまったら、飼い主様も驚いて焦ってしまうかもしれませんが、そういうときだからこそ焦らず冷静に対応することを心掛けましょう。

猫は飼い主の感情に大変敏感に反応しますので、飼い主様が焦ってしったら興奮した猫はさらに異常を感じて興奮してしまいます。

愛猫が興奮してパニックになって暴れている場合は、まずは原因を冷静に探るのと同時に対処法を的確に判断できるようにしましょう。

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