猫が標的に向けて猫パンチを一生懸命に繰り出している姿は、何度見ても癒されるものですよね。
猫パンチというのは、片方の前足を自分の体にたぐりよせてから一気に伸ばして叩く動きの事を指しています。
改めて言葉にしてみるとなんだか変な感じですね。
普段あまり考えない猫パンチについて考えてみると、愛猫の知らなかった一面に触れられるので楽しいですよ。
猫パンチに癒される飼い主
あなたの家の愛猫は、猫パンチをしますか?
うちには愛猫の〈先生〉と〈ニセ蔵〉がいますが、やっぱりたまに猫パンチをしてきます。
私もたま~にされちゃうこともありますが、主に子どもたちに猫パンチをよくしていますね。
まぁ、大体は子どもがちょっかいを出しすぎたり触りすぎたりすることで猫が怒るんですけどね……
うちの子どもに関しては「そりゃ猫パンチされても仕方ないよ~」というような内容なんですが、そもそも猫がパンチをくりだすのに理由が色々あるのを知っていましたか?
猫がパンチをくりだす理由を知っておこう
猫パンチをくりだす時の猫の気持ちは、1つではないんです。
そのパターンを知っておくことで愛猫の気持ちが分かるので、猫パンチがさらに可愛くなっちゃいますよ。
攻撃をしたい時
猫同士でも、猫パンチって繰り出していますよね。うちの愛猫の先生とニセ蔵はどうしてか猫同士、あまり仲良くないんですよね。
まぁ大体はニセ蔵が先生の寝ている場所を奪ったりすることが多いんですけどね。
それでなくても先生もニセ蔵のことがあまり好きではないようで、昼間とかたまに2匹ですごい勢いで追いかけあって喧嘩をしてることがあります。
これは人間から見ていてもかなり痛そうですね……あまりやってると怪我をするので、2匹が喧嘩を始めたときにはすぐに止めに入るようにしています。
やはり猫同士の喧嘩は威力が強いですからね。何と言っても本気の縄張り争いなので。
せっかく縁あって一緒に暮らしてるんだし、もっと仲良くして欲しいんですけどね。
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標的を確認するための猫パンチ
猫にとって馴染みのない、見たことのないものがある場合に確認するための猫パンチをすることがあります。
しばらくツンツンして危なくないことが分かると、それを使って遊びだすこともあります。
ご飯がすごく欲しい時
猫は、お腹が空いている時は「ニャー!」と鳴いておねだりしてきますよね。
その仕草がかわいすぎるけど、まだご飯の時間には早すぎたり、飼い主が忙しくしてバタバタしていることもあります。
そんなこんなで、猫も待つことに限界を覚えた時には、ついに猫パンチをくりだしてくるんです。
こんなに可愛く猫パンチされてしまったら、もう困ってしまいますね。
次の猫パンチが繰り出されちゃう前に、美味しいご飯をあげましょうか。
▼そのうち猫キックも出てくるかもしれませんよ
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自分の方が飼い主より強い・上だと認識している
猫も犬と同じように、同居しているメンバーに優劣の順位をつけています。 うちの場合でいうならば、
1位が旦那、2位が猫。3位が私で4位が子ども達かな~と思います。
だから、何をされようが絶対に旦那には手を上げないですね(そんなことしようものなら、飼ってもらえなくなると思っているのかも)。
2位の私と3位の子ども達は、ほぼ同レベルのような気もするんですけれどね。
まぁ、その差が顕著に現れているのはニセ蔵なんですけれど。
年齢で考えると猫の方が年上だし、実際家族になったのも子ども達よりも猫の方が早いので、あながち間違いではない……のかな。
遊んでいる時
飼い主がオモチャを使って遊んであげている時にも、猫パンチをしますよね。
うちの猫も娘たちによく遊んでもらっているのですが、猫パンチが割と出ています。
うちでは猫用のオモチャを買ってきても(フワフワの毛が付いているタイプですね)、なぜか野生に戻ってどこまでも執拗に追ってきて……最終的には食べてしまうんです。
そうなるとまた吐いてしまっていけないので、最近は手作りのオモチャで遊んでいます。
まぁ、ただ麻紐を切ったものとかで簡単なものなんですけどね。そのままでもいいし、先に何か付けて興味を引くような仕様にしてみたりもしています。
猫って不規則な動きに引き付けられますよね。あの獲物を狙い定める時にフリフリするお尻と表情が好きなんですよね。
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急に動いたり、しばらく止まってみたり……猫が喜ぶ動きを心掛けるようにしています。
そして猫の気持ちが高ぶれば高ぶるほど、猫パンチが繰り出される確率は上がるので怪我をしないように気を付けてくださいね。
今の行動をやめてほしい時
猫とじゃれあっていたりするといきなり怒って猫パンチしてくること、ありませんか?
うちの猫は先生はあまり触り続けると興奮して噛んでくるんです。
ニセ蔵はいつもそんなに嫌がったりしないので、ついつい長めのスキンシップを取ってしまうんですよね。
それでヨシヨシとかスリスリをしていたら、すごい勢いで噛んだり、猫パンチをされたりすることもあるんですよね。
猫からしてみると「いい加減にしろよ!長いわ!」っていうところでしょうか。
それまで大人しく触らせてくれていても、次の瞬間には激昂している…なんてことがあるので注意しておかないといけませんね。
この場合は、爪も出ていることが多いので怪我をしないように気を付けましょう。
猫パンチが出る前に気づける前兆がある
猫が猫パンチをくりだす前には、実は分かりやすい前兆があるんです。
しっぽを床にバシバシと叩きつけてくる
猫も最初はヨシヨシされて気持ちよさそうにしていても、しばらくすると嫌になってしまうことがあります。
このサインが出ていたら「そろそろやばい」ということで、今やっている行動はひとまずやめることにしましょう。
その他にも、猫が痛がっている場所をさわったり、お腹やしっぽなど敏感な場所を触りすぎないようにしてあげてくださいね。
短い声で「ニャッニャッ」と鳴く
猫が短く「ニャッニャッ」と鳴いたら、それは「やめてくれっ!」と言っているんです。
猫がその鳴き方をしたら、今している行動はやめてあげるようにしましょう。
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「シャーッ!」と口を開けて威嚇してくる
これもまた飼い主からするとめちゃくちゃかわいいんですが、「シャーッ!」と威嚇してくることがありますよね。
これも猫パンチを出す前兆です。とってもかわいい表情ですが、猫からすると本気の威嚇の表情なんです。
この威嚇をされた時には相当嫌がっている、あるいは怖がっているんだということですよ。
猫パンチの威力ってどのくらいあるの?
猫は本来自然の中で狩りをして獲物を捕らえる肉食動物です。
野生に生きていれば、獲物を猫パンチで弱らせてから噛んでしとめるんですから驚きですよね。
本来の猫パンチの威力はネズミなどを気絶させることができるほどだと考えられています。
人間に対する猫パンチの場合は、かなり加減してくれていることが見てとれますよね。
どんなにイライラしていても飼い主には一応手加減をしてくれるところが、かわいすぎます!
それでも爪を出しながら猫パンチをすることもあるので、怪我をしないために日頃から愛猫の爪切りは忘れずにしておきましょうね。
▼猫の爪切りと爪とぎについては、こちらをどうぞ
猫の爪切りの頻度・コツ・注意点。嫌がる猫もリラックスする方法
猫パンチをする猫の心情を理解することで、さらに猫と仲良くなりましょう
普段何気なく愛猫から受けている猫パンチ。猫パンチをくりだす時の猫の気持ちは、意外にもたくさんありましたね。
猫パンチを出す猫の心情と、猫パンチをくりだす直前のサインを知っておくことで猫の気持ちを汲み取ることができます。
これを知ってから猫パンチの現場を見ると、もうかわいくってたまらなくなりますよ。