猫アレルギーがあってもねこちゃんと暮らしたい!そんな方にはバリニーズがおススメです。
バリニーズはロングヘアなのに、なぜ猫アレルギーの方におススメなのでしょうか?
猫アレルギーの人におすすめの「ハイポアレジェニック・キャット」とは何かをわかりやすく解説しながら、その理由をお教えします。
また、猫アレルギーでもねこちゃんと一緒に暮らす8つのコツを伝授!猫アレルギーでも大好きなねこちゃんと暮らしたい方は必読です。
猫アレルギーの人におすすめのバリニーズとは
原産国 | アメリカ |
---|---|
体重 | 3.0~4.5kg |
体型 | オリエンタル |
毛色 | ポイントのあるシールやブルーなど |
特徴 | ポイントのあるセミロングヘア |
バリニーズはシャムのロングヘア版です。
ロングヘアなのに、なぜ猫アレルギーでも飼いやすいのでしょうか?
猫アレルギーの原因と基本の対処法
- 猫アレルギーとは
- 猫の毛やフケ、唾液などに含まれるアレルゲンに反応して、目がかゆくなったり、くしゃみ、鼻水、重度の場合はぜんそくなどの症状を発症すること。
この様な症状が出るため、猫アレルギーの方には基本的にねこちゃんとの生活はおすすめできません。アレルゲンからなるべく距離を持つことが、アレルギーへの一番の対策だからです。
でも、ねこちゃんが大好きな方はそんな説明をされても納得できませんね。
猫アレルギーを抑える工夫をすることで、憧れのねこちゃんとの生活を実現できます!
まず、なぜアレルギーの症状が出るのかをわかりやすく解説いたします。
猫アレルギーを引き起こす原因は8つのアレルゲン
猫アレルギーを引き起こす原因のアレルゲンは、「Fel d 1」から「Fel d 8」までの8種類のタンパク質です。
これらアレルゲンの特徴は、粒がとても小さいこと。ほこりや花粉の10分の1程度の大きさで、さまざまな場所に飛んで行き付着します。
この8つのアレルゲンの中でも、「Fel d 1」と「Fel d 4」が猫アレルギーを起こす主な原因だと言われています。
- Fel d 1
- 猫の皮膚中に存在する脂腺、肛門腺、唾液腺から分泌されるアレルゲン。
- Fel d 2
- 主として顎下腺(顎の下の唾液を分泌する組織)から放出されるアレルゲン。
毛づくろいするときに毛やフケに付着し、空気中に飛び散る。
猫アレルギーを抑えるには、これらのアレルゲンを極力排除することがポイントです。
▼猫アレルギーの対策については、こちらの記事もご覧ください
猫アレルギーの対策8つ。治療法や克服する方法はある?
なぜバリニーズは猫アレルギーの人でも飼いやすいのか
バリニーズが猫アレルギーの人にも飼いやすいと言われる理由は、バリニーズが「ハイポアレジェニック・キャット」だからです。
- ハイポアレジェニック・キャットとは
- 低刺激性の猫という意味。猫アレルギーの原因が、他の猫種に比べて少ないと言われる猫種のこと。
バリニーズは猫アレルギーの主な原因とされる糖タンパク質「Fel d 1」の生産量が少ないことから、猫アレルギーの人にオススメのねこちゃんなんです。
「ハイポアレジェニック・キャット」と呼ばれる品種は短毛種が多いのですが、バリニーズは長毛種ながら猫アレルギーの人にやさしいねこちゃんです。
他の「ハイポアレジェニック・キャット」もご紹介します!
バリニーズ以外の「ハイポアレジェニック・キャット」
- サイベリアン 唾液に含まれるアレルギー物質の糖タンパク質「Fel d 1」が少ない
- オシキャット アレルギー物質「Fel d 1」が少ない
- ロシアン・ブルー アレルギー物質「Fel d 1」が少ない、抜け毛が少ない
- アビシニアン アレルギー物質「Fel d 1」が少ない、抜け毛が少ない
- オリエンタルショートヘア アレルギー物質「Fel d 1」が少ない、抜け毛が少ない
- ベンガル グルーミングが少ない、抜け毛が少ない
- ジャバニーズ 抜け毛が少ない
- デボンレックス 抜け毛が少ない
- スフィンクス 抜け毛がほとんどない
- コーニッシュレックス 抜け毛がほとんどない
- ラパーマ 抜け毛が少ない
猫種によってもアレルゲンの分泌量に違いがあり、アビシニアンやロシアンブルーは他の猫種に比べ、アレルゲン分泌量が少ないと言われています。
また、メス猫の方がアレルゲンの分泌は少ないとされています。オスの場合は去勢するとアレルゲン分泌が抑えられるとのことです。
そして暗い毛色のねこより、明るい毛色のねこの方がアレルゲン生産量が少ない傾向があります。
猫アレルギーでもねこちゃんと暮らす8つのコツ
猫アレルギーの方がねこちゃんと暮らすためのポイントは、アレルギーを引き起こすアレルゲンとの接触を減らすことです。
アレルゲンとの接触を減らすコツを8つご紹介します。
- ハイポアレジェニック・キャットを選ぶ・・アレルゲン物質が少ない猫種を選ぶこと
- オスよりメス猫にする・・メスの方がアレルゲン生産量が少ない
- 暗い毛色より明るい毛色のねこを選ぶ・・明るい毛色の方がアレルゲン生産量が少ない
- 掃除をしっかりする・・特にカーテンやマットなどの布製品をしっかりと
- 空気清浄機を備える・・小さなアレルゲンの粒を除去する
- こまめなブラッシングを心がける・・毎日のブラッシングは欠かさないこと
- シャンプーを欠かさないこと・・週1回のシャンプーを心がけること
- 医療機関での検査・治療・・必要な場合は投薬などの対アレルギー治療を受けること
アレルゲンとの接触を減らすことで、猫アレルギーの方でもねこちゃんとの生活を実現できます。
▼赤ちゃんの猫アレルギーもできるだけ予防することができるんです
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バリニーズと暮らすポイント
「ハイポアレジェニック・キャット」バリニーズと一緒に暮らすポイントをご紹介します。
こまめなブラッシングを心がけましょう
バリニーズの被毛はセミロングですが、シングルコートなのでお手入れにあまり手がかかりません。
ただ、アレルゲンとの接触を減らすために毎日のブラッシングは欠かせません。
▼基本的なブラッシング方法やなでる順番などをマスターしておきましょう
猫のブラッシングは必須!なでる向きや順番、頻度など正しい方法
シャムから引き継いだバリニーズの性格
バリニーズは神経質で甘えん坊なシャムの性格を引き継いでいます。
寂しい思いをさせない様にたくさん遊んであげましょう。
▼甘えん坊なバリニーズがさみしいサインを出していませんか
猫の寂しい気持ちのサイン。寂しさや不安を解消する方法
バリニーズの注意するべき病気は遺伝性疾患
- 眼病
- 皮膚病
- 泌尿器疾患
- 循環器疾患
- 神経疾患
など
バリニーズは遺伝性疾患の種類が多いねこちゃんです。
毎日のブラッシングやねこちゃんの行動観察を通して、体調に異常がないか注意してあげましょう。
早期発見、早期治療でねこちゃんの負担を軽減することができます。
▼毎日血圧計を使って健康チェックをしてあげましょう
猫の血圧計の使い方をマスターしよう!毎日のチェックで健康管理
活動的なバリニーズにふさわしい環境を整える
バリニーズは長毛種ですが、運動量の多いねこちゃんです。
上下移動できるキャットタワーなどを設置して、十分に運動できる環境を整えてあげてください。
運動量の多いバリニーズには高タンパク質の良質な食事を
運動量の多いバリニーズには、動物性たんぱく質を多く含んだ良質なキャットフードを用意してあげましょう。
猫アレルギーの人がバリニーズを迎える前にすべきこと
バリニーズは「ハイポアレジェニック・キャット」で猫アレルギーの人にやさしいねこちゃんと言われていますが、アレルギーの出かたは人により違いがあります。
バリニーズを迎える前に猫カフェやブリーダーを訪れて、バリニーズに対するご自分のアレルギーの出かたを実際に確認しておきましょう。
▼猫のレンタル制度を利用することもできるかもしれません
ほんとに大丈夫?猫のレンタル制度。その仕組みと注意点
また、ご自分が何のアレルゲンに反応しているかを医療機関で検査しておきましょう。原因がわかれば、対策を講ずることができます。
一緒に生活を始めてから、「やっぱりやめよう」ということにならない様に、バリニーズを迎える前の確認が大切です。
また、こまめなブラッシングやシャンプーなどのお世話ができますか?アレルゲンを減らすための環境づくりを十分にできますか?
時間的・経済的に対応できるか、万が一バリニーズで猫アレルギーが出てしまった場合どうするのかをよく考えておきましょう。
猫アレルギーの人がバリニーズと暮らすコツ
猫アレルギーの人でも、工夫をすることでねこちゃんとの暮らしを実現できます!今回はその具体的なコツをご紹介しました。
ポイントはアレルゲンとの接触を減らすこと。
「ハイポアレジェニック・キャット」を選んだり、掃除を徹底したり、ねこちゃんのブラッシングをこまめにするのは、アレルゲンとの接触を減らすためです。
これらの工夫をすることで、猫アレルギーがある方でもねこちゃんとの暮らしを実現できます。
ただ、アレルギーが重篤な場合はねこちゃんとの生活をあきらめる必要がありますので、医療機関でご相談くださいね。
今回はバリニーズがなぜ猫アレルギーの方にも飼えるのかその理由と、猫アレルギーでもねこちゃんと暮らすコツをご紹介しました。
みんなのコメント
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バリニーズブリーダーは存在するの?
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確かに!
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