小さな妖精と呼ばれるデボンレックス。個性派猫の魅力と注意点

小さな顔に大きな耳、そして身体を覆う巻き毛が個性的なデボンレックス。

その巻き毛から「プードルキャット」とも呼ばれるデボンレックスは、好奇心旺盛でデリケートな性格です。

その大きな瞳から「小さな妖精」とも言われるデボンレックスは、まだ日本では珍しいねこちゃんです。

今回はこのデボンレックスをご紹介します。

デボンレックスの基本情報

デボンレックスの写真

原産国 イギリス
体重 3.0~4,5kg
体型 セミフォーリン
毛色 全色発現
特徴 CFA,TICA,FIFe,GCCF公認

くるくるの巻き毛から「プードルキャット」とも呼ばれるデボンレックス。

小さい頭に大きな耳、そしてスリムな身体に長めの手足。でも、意外と筋肉質の身体をしています。

かわいい大きな瞳で「小さな妖精」とも呼ばれるデボンレックスは個性的なルックスのねこちゃんです。

デボンレックスの歴史

1960年、イギリスのデボン州でぺリル・コックスが巻き毛のねこを見つけました。

その巻き毛のねこに仔猫が生まれ、コックスはその仔猫をカーリーと名付けました。

コックスがカーリーと名付けられたそのねこを、巻き毛のコーニッシュレックスと交配させたところ、直毛の仔猫しか生まれませんでした。

このことから、デボンレックスとコーニッシュレックスの遺伝子が全く違うものであることが判明したのです。

その後アビシニアン、ペルシャ、コラットなどと交配し、現在のデボンレックスとなりました。

コーニッシュレックスとの違い

コーニッシュレックスの強めの縮れ毛に対し、デボンレックスの被毛は緩やかなカールです。

デボンレックスとコーニッシュレックスは、耳の位置や、鼻の形も異なります。また、ひげの毛質も異なります。

▼パンチパーマのような特徴的な毛を持つコーニッシュレックスについてはこちらをどうぞ
コーニッシュレックスの性格は甘えん坊。その魅力と飼うときの注意点

デボンレックスを飼うときのポイント

デボンレックスを飼う上でのポイントをご紹介します。

ブラッシング

デボンレックスの巻き毛は比較的軽いカールですが、個体によって違いがあります。

もしゃもしゃヘアーのデボンレックスもいますよ。

ペルシャの血が入っていることから、長毛のデボンレックスもいます。

シングルコートなのでブラッシングはそれほど手がかかりません。

▼デボンレックスのブラッシングについてはこちらを参考にしてください
毛が抜けにくい猫の種類5つ。ブラッシングや抜け毛掃除のコツ

デボンレックスの性格。うれしいとしっぽを振るかわいい猫

デボンレックスは好奇心旺盛で活動的、そして同時にデリケートな性格です。

とても遊ぶことが好きで、人が大好きです。

飼い主さんに甘えることも大好きなかわいいねこちゃんで、ねこには珍しく、デボンレックスはうれしいとしっぽを振ります。

また、繊細な性格でもあります。できれば兄弟で迎えてあげるとデボンレックスも安心して暮らせることでしょう。

▼猫にとっての兄妹の位置付けは、人間とは少し異なるという見解もあります
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デボンレックスの注意するべき病気

デボンレックスの初期は近親交配が行われたことから、遺伝性の痙攣発作や関節の脱臼などが起こる場合があります。

また、デボンレックスの血液型には、ねこには珍しいB型とAB型が認められます。

病気や繁殖のことも考慮して、血液検査は必ず受けておきましょう。

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安心できる環境を整える

デボンレックスは活動的なので、十分に運動できる環境を整えてあげましょう。おもちゃも用意してあげてくださいね。

また、デリケートな一面もあるので、デボンレックスが安心できる静かな空間も作ってあげてください。

被毛が薄い子が多いので、特に寒い時期は室温管理が必要です。

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良質な食事を用意して

デボンレックスはスリムで小柄ですが、意外と筋肉質の体型で、よく動く活動的なねこちゃんです。

動物性たんぱく質を多く含む、良質なキャットフードを用意してあげてください。

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デボンレックスをお迎えする方法

あまり多くはありませんが、日本でもデボンレックスと出会える機会がありますよ。

ペットショップ

デボンレックスは、運が良ければペットショップで出会えるかもしれません。

価格は20万円前後です。

ブリーダー

数は本当に少ないですが、日本にもデボンレックスのブリーダーさんがいます。

巻き毛の状態や毛色にこだわる場合は、ブリーダーさんから迎えることを考えてみましょう。

スリムな身体でも筋肉がしっかりしていて、身体全体にウェーブがある、頬骨の張った子を選ぶと良いでしょう。

価格は30万円前後です。

譲渡会・保護施設

血統にこだわらず、ねこちゃんを迎えたいのでしたら、譲渡会や保護施設に出向いてみるのも良いでしょう。

デボンレックスのような巻き毛の子に出会えるかもしれません。

スリムで巻き毛の、耳が大きなデボンレックスに似た子があなたを待っているかもしれませんよ。

▼ブリーダーから猫をお迎えするまでの流れについてはこちらです
ブリーダーの具体的な活動と、ブリーダーから猫をお迎えする方法

ぜひ、里親になることも検討してみてくださいね。

「小さな妖精」デボンレックスに出会えるかも?

デボンレックスはまだ日本では珍しいですが、出会える機会があるねこちゃんです。

ウェーブを帯びた被毛は薄く、抱っこすると体温を直接感じることができます。

また、スリムな身体に大きな耳と大きな瞳はまさに「小さな妖精」。

好奇心いっぱいでデリケートな一面もある、かわいさいっぱいのデボンレックスをご紹介しました。

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