縞三毛の性格はおとなしくてお母さん気質。きれいな3色猫の魅力

昔から日本ではお馴染みの三毛猫ですが、三毛猫と言うと、黒と白とオレンジのくっきりした模様の三毛猫を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?一時期話題となった、和歌山貴志川線の「たま駅長」を思い出す方もいるかもしれません。

実は、三毛猫と言っても色や柄によって「三毛猫」、「キジ三毛」、「縞三毛」の3種類に分類されています。その中でも、「縞三毛」と呼ばれている三毛猫は、他の三毛猫よりもおとなしくて母性が強い性格です。

縞三毛さんはこんな猫!

縞三毛はとてもユニークな柄をした三毛猫です。普通の三毛猫は、黒と白とオレンジではっきり色分けされていますが、縞三毛は色の境界線がぼんやりしています。

縞三毛は

  • グレー
  • 明るめの茶色
  • 白色

の3色で、有色の部分に縞模様があるため、一目見ればすぐ縞三毛とわかります。オリジナリティある柄なのが縞三毛の魅力の1つです。

縞三毛の性格はおとなしい?

そして気になる縞三毛の性格ですが、他の三毛猫と同じような部分もありますが、他の三毛猫よりも特徴的な性格をしていると言われています。

縞三毛は他の三毛猫よりもおとなしい性格です。普段は穏和な性格ですが、ひとたび怒ると激しく怒りの感情を表現して私たちを驚かすこともあります。そんな縞三毛ですが、他の三毛猫と同様に、

  • プライドが高い
  • 気まぐれでマイペース
  • 好き嫌いがはっきりしている
  • 母性が強い
  • 気が強い
  • 人懐っこい
  • 運動能力が高い

などといった特徴も併せ持っています。気位が高いのでツンツンした性格ですが、急に甘えてきたりする一面もあるようです。

▼気まぐれでまさに猫らしい性格なんですね
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また、三毛猫のほとんどがメス猫なので、他の種類の猫と比べると三毛猫は母性が強い傾向にあります。

その三毛猫の中でも縞三毛は特に母性が強いと言われています。これが他の三毛猫よりも特徴的であると言われる所以です。

他の三毛猫よりも母性本能が強いため、自分の子供に危険が迫ると命がけで子供を守ろうとします。その反面、自分の子供以外の子に対しては興味を示さず、冷淡であることもあるようです。

しかし、縞三毛はもともと穏やかで母性本能が強い猫なので、子煩悩で面倒見の良いお母さん猫になる猫ちゃんが多いようです。1匹だけではなく、赤ちゃん猫もほしいと考える方にはピッタリの猫ではないでしょうか。

▼多頭飼いをする場合には、こちらの記事を参考にしてみてください
猫の多頭飼いのメリット・デメリット。2匹以上の猫と一緒に暮らすコツ

縞三毛のほとんどはメス

遺伝子の関係上、三毛猫は生まれてくる猫のほとんどがメスです。遺伝子の異常でオスの三毛猫が生まれることもありますが、その確率は3万分の1以上とも言われていて、オスの三毛猫は大変希少です。なので、縞三毛も遺伝子上ほぼメス猫になります。

詳しく説明するとかなり長くなってしまうので簡単に説明します。猫にも染色体がありますが、その染色体の中でも性染色体は2本で1対となっており、母猫と父猫から1本ずつもらいます。

その親から1本ずつもらう性染色体は、X染色体とY染色体の2種類あります。XYの組み合わせならオス猫、XXならメス猫が生まれます。

この性染色体と一緒にカラー遺伝子も親猫からもらいますが、三毛猫になるには茶色のカラー遺伝子の大文字Oと小文字o遺伝子が2つ必要になります。つまり、茶色のカラー遺伝子Ooの組み合わせのみ三毛猫が生まれることになります。

この茶色のカラー遺伝子Oは、他のカラー遺伝子よりも特殊な性質を持っています。他の黒や白などのカラー遺伝子は性染色体ではなく、別の染色体上に存在しますが、茶色のO遺伝子だけは性染色体にしか存在できません。

さらに、茶色のO遺伝子は性染色体のX染色体に存在できますが、Y染色体には存在できません。オス猫が生まれる性染色体の組み合せはXYで、染色体Xが1つなのでカラー遺伝子のOも1つです。

Ooのカラー遺伝子の組み合わせではないので、オスの三毛猫は生まれません。そのため、生まれてくる三毛猫はメス猫になります。

まれにクラインフェルター症候群という染色体の異常により染色体が1本増えてXXYになったり、染色体の位置が変化したりしてオスの三毛猫が生まれることもあります。ですが、生殖機能がないなど身体に障害を抱えて生まれてくる猫が多いようです。

▼オスの三毛猫が生まれる確率については、こちらもご覧ください
オス三毛猫が生れる確率は3万分の1!?珍しい理由と福猫エピソード

性格は品種や毛の色だけでは決まらない

いかがでしたか?おとなしい性格の縞三毛ですが母性本能が他の三毛猫よりも強い分、激しい一面もあります。三毛猫特有のプライドの高いところや、気まぐれなところもありますが、性格は品種や毛の色だけで決まるものではありません。

個体差もありますし、暮らしている環境や飼い主さんの接し方や飼っている猫の数や他の動物の存在の有無でも性格に違いは出てきます。

猫の種類や色によって性格の傾向があるとわかれば、飼い主さんも猫ちゃんのことを理解したり対策できたりできますが、100%ではないので目安程度に考えてくださいね。

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