猫というのは、見ているだけでも仕草がとってもかわいいですよね。
やんちゃで元気で、いつも走り回っている猫もかわいいですが、まったりとしておとなしいタイプの猫もたまらなくかわいいんです。
猫といっても、その性格や特徴は個体によってかなりの違いがあることを、猫好きの方なら知っておられることでしょう。
猫の種類によってもやんちゃ猫とおとなしい猫に分けることもできるんですよ。おとなしい猫とはどんな性格なのかも知りたいですよね。
おとなしい猫の幸せな飼い方、楽しみ方についてもアドバイスしていきます。
猫の中には、おとなしい猫種というものがある
猫にはとてもたくさんの種類があります。有名どころの猫でも50種類もいて、さらにあまり知られていないコアな猫種まで全て含めると100種類を越えると考えられています。
おとなしい猫として人気がある、猫種のランキングはこちらになります。まずはどんな内容になっているのか、猫好きさんならぜひ知りたいと思われることでしょう。
- 1位…ペルシャ(のんびり・物静か・おとなしい・用心深い・抱っこは苦手・気品がある)
- 2位…ラグドール(まるでぬいぐるみ・抱っこが好き・人間が大好きで子どもも怖がらない・物静か)
- 3位…スコティッシュフォールド(穏やか・甘えたがり・人見知りしない・飼い主さんが大好き)
- 4位…エキゾチックショートヘア(ペルシャの短毛種・平和主義・ペルシャより元気・騒がしい環境は苦手)
- 5位…ブリティッシュショートヘア(遊びが大好き・愛情深い・人間が大好き・堂々としている)
- 6位…ヒマラヤン(おっとりしている・陽気・飼い主さんが大好き・マイペース)
- 7位…セルカークレックス(穏やかな性格・抱っこが好き・陽気・我慢強い・甘えんぼ)
- 8位…ラガマフィン(ラグドールのいとこ・抱っこが好き・愛情深い)
- 9位…メインクーン(優しい巨人としても有名・穏やか・好奇心もある)
- 10位…サイベリアン(好奇心旺盛・さみしがりや・優しい・社交的)
ランキングとしては、このような結果になりました(ランキングの中にはロシアンブルーも出ていたのですが、突然何らかの原因によって凶暴化する事例があるとされているため今回は入れていません)。
1位がペルシャ、2位はラグドール…と続いていきます。もちろん、猫の個体によってはこれらの猫種だとしてもそれほどおとなしいとは感じられないかもしれません。
▼ランキング1位ペルシャの特徴についてはこちらをどうぞ
猫の王様、ペルシャ猫はのんびり穏やかな性格。お迎えする時の注意点
やはり個体差はありますからすべての猫がこのランキングの通りであるとは言えませんが、参考として考えておくことはできるでしょう。
ちなみに、うちの愛猫はチンチラの「先生」とキジトラの「ニセ蔵」ですが、チンチラはペルシャとほとんど性格的には変わらないとされています。
確かに、2匹の性格は全く違うんですよね。先生は基本的に人間のことは好きですが、猫(ニセ蔵)のことはあんまりタイプではないようで、いつも一定の距離を置いています。
うちの場合には先生が大人になった頃に子猫のニセ蔵がやってきたので、時期的にはちょうどギリギリだったのかな…?と今になって思ったりしますが。
これが反対だったら、先生はもう少し社交的になったかもしれません(生後3ヶ月までに他の猫と接する機会があると、社交的になりやすいと考えられているんですね)。
おとなしい猫に共通する特徴とは
おとなしい猫といっても様々な特徴はありますが、これらの猫に共通する特徴というものがあります。
- 抱っこされることをそれほど嫌がらない
- 性格が全体的に落ち着いている
- 人間や飼い主さんが大好き
- 鳴いた時にもうるさくない(声が小さめ)
- 大好きな飼い主さんとまったりした時間を過ごすのが好き
どちらかというと、毛が短い短毛種よりも長毛種の猫のほうがおとなしい傾向があります。そして大きい猫の方がおとなしい猫種であることが多いと言えるでしょう。
▼毛の長さによって性格も少しずつ違ってくるんですね
猫の長毛と短毛、飼うならどっち?知っておきたい性格とお世話の違い
さらに言うと、雄猫はやんちゃな性格、雌猫はおとなしい性格になりやすいです。
▼雄猫と雌猫の性格の違いについてはこちらをご覧ください
猫のオスメス、飼いやすいのはどっち?それぞれの性格や行動の特徴
これらの情報をふまえると、おとなしい猫を選ぶときのポイントはこのようになるでしょう。
- どちらかというと長毛猫
- おとなしい猫で雄猫と雌猫で迷ったら、雌猫
- 抱っこをしたときに、それほど動かずにいてくれる
- おもちゃを出してもあんまりじゃれてこない
- 初対面でも警戒した様子がなく、のんびりしている
- ブリーダーさんなど、その猫を知っている人に普段の猫の性格を聞いてみる
初めて猫と出会ったときにおとなしい猫かどうかを見抜くのは難しいです(慣れたら元気で活発になることもあるかもしれませんからね)が、上記のポイントを考慮しつつ観察してみてください。
基本的に猫は成猫よりも子猫のほうが元気に動き回ることになるでしょう。
だから成猫になってから…成猫になったタイミング、またシニアになった時くらいから性格がかなり変わった!なんてこともたまにあります。
さらに大人しい猫は騒がしい環境が苦手だったり、単独飼いに向いていることがあるので、その猫が社交的な性格かそうでないかをしっかりと把握しておくことも大事ですね。
おとなしい猫を飼う場合に、飼い主さんが気をつけてあげるべきこと
猫といっても、おとなしい猫がいれば活発でとてもやんちゃな猫だっています。その動物たちの飼い主さんは、おとなしいからこそ気をつけてあげてほしいことがあるんですね。
- 新しい家や飼い主さんに慣れるまでは、なるべくソッとしておく
- アピールする力が弱かったり鳴き声が小さかったりするので、飼い主さんが日頃からしっかり配慮してあげる
- 単独で飼うべきか、他の猫と共存していけそうかをしっかり見極める
- ごはんを食べるときには他の猫に奪われないようにするべき
- 騒がしい環境が苦手な場合が多いので、うるさくしすぎないように日頃から気をつける
- 突然走り出したり、活発に遊ぶことだってある
- 甘えたいアピールが分かりにくいので、ちゃんと気づいてあげよう
おとなしい猫は怖がりな性格だったりもするので、慣れるまではあまり構いすぎないようにしましょう。
それに、おとなしい猫ってごはんを食べるのアクションもおとなしって上品というか、本当にゆっくりなんですよね。
うちの先生の場合もそうなんですが、1度半分くらいまでゆっくりゆっくり食べて、そして30分くらいたったらまた帰って来て食べる…という感じです。
だから、先生がちゃんとごはんを終わるまではニセ蔵が横取りしないように気をつけておく必要があるんですよね。
▼2匹以上で飼う場合は、ごはんをしっかり分けてあげることが大切です
多頭飼いの餌問題。猫個別で見るべきポイントと与えるときの注意点
それと、おとなしい猫は甘える時もおとなしいことが多いんです。
サイレントニャーで声なく甘えてきていたりすることもあるので(猫からするとサイレントニャーは信頼の証なんですけどね!)飼い主さんがちゃんと気づいてあげるようにしたいですね。
▼猫のサイレントニャーからは最高級の愛情を感じることができますよ
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それに、おとなしい猫でも遊ぶときは遊びます。うちでも普段はおとなしくゆったりしている先生でも、たまにオモチャに食いついてきたり、勝手にオモチャを追いかけて走り回ったていたりすることもあるんですよ。
そんな時はとってもほっこりした気持ちになりますね。
おとなしい猫の特徴を知り、飼い主さんが合わせることでお互いに生活を楽しもう
猫によってそれぞれ性格も違うので、とっても活発な猫がいればかなりおとなしい猫だっています。
単独飼いなら猫とのまったり生活を楽しめますし、多頭飼いをしているならおとなしい猫のことを飼い主さんがしっかり注意してあげる必要があるでしょう。
普段はガツガツタイプの活発猫に注意がいってしまいそうですが、おとなしい猫も弱いけどちゃんとアピールしてくれているんですよ。
おとなしい猫の性格を読み取り、飼い主さんが合わせて行動してあげることで、お互いに楽しい生活が送れることでしょう。