いつものごはんやおかずがお行儀よく並んで詰まっているだけでも、なんだかちょっぴり特別な気持ちになれるのがお弁当。
お子様へ、大切な人へ、そして午前中がんばった自分へ!嬉しくなれるランチタイムのために、お弁当箱の中に猫を連れて出かけませんか?
簡単に作れてお弁当箱の中が賑やかになる猫のお弁当おかずアイデアのご提案です。
この記事の目次
おにぎりとおかずの猫が大集合!「猫の集会弁当」
猫のおにぎり、白猫と黒猫の煮物、猫の卵焼き、猫のハンバーグ…ごはんもおかずも猫が賑やかに大集合です。みんなでワイワイと囲む行楽のお供にもいかがでしょうか。
- 生クリーム用口金(絞り口が丸いもの)
- キッチンばさみ
- 金属製クッキー型
猫のおにぎりの作り方
- ごはん&酢飯
- ふりかけ
- いなり揚げ
- 海苔
- 首輪/ほうれん草、チーズ、紅しょうが
酢飯には保存性のためにわさびを混ぜ、そしてゴマや刻んだ沢庵を入れると楽しい食感になります。
おにぎりと言えば三角派と丸派と俵派の3大派閥がありますが、今回は猫の後姿を表現するために、是非俵おにぎりで行きましょう。お揚げに入れたり海苔を巻いた後で頭頂部を箸でチョップして耳を作っています。
俵型成形が苦手な方はおわんに入れてバーテンダー気分でシェイキングするとそれっぽいものが出来るのでおススメです。
白猫と黒猫の煮物の作り方
- エリンギ
- 人参
- その他お好みで
クッキー型で具材を抜いて、白だし、砂糖、みりん、酒など色の濃くないお好みの調味液で煮ます。
型抜きエリンギは程よく出汁味を吸い、食べ応えのある食感を保つのでお弁当の副菜にはもってこいの名脇役です。高野豆腐で作ることもあります。
黒猫は一本のエリンギからわずかにしかとれないカサの部位をくり抜くので、是非レア感を際立出せて盛り付けて下さい。
猫の卵焼き&副菜の作り方
- 卵
- ソーセージ
- 太巻きちくわ
- きゅうり
- アスパラ
油を引いたフライパンに金属製のクッキー型を置いて卵を焼きます。卵液を一気に注ぐと自重で底から流れ出してしまうため、3回ほどに分けて少しずつ注ぎ、その都度蓋をして焼き上げました。
ソーセージは端をV字カット、本体に鹿の子切りを入れて炒めることで猫たちの好きなお魚を演出しました。ちくわきゅうりは猫にとって窓越しに見えるワクワクするものトップ3に入るスズメをイメージしています。
猫のハンバーグの作り方
- ハンバーグ
- 鮭
- チーズ
- 海苔
- うずらのゆで卵
- 隙間の野菜
ハンバーグは普通のものでもいいのですが、紅鮭と合わせる兼ね合いから市販のイワシハンバーグを使用しました。
ハンバーグのお顔に紅鮭のお耳とウィスカーパッドを置いてチーズや海苔で表情をつけていきます。ころんとしたうずらのゆで卵で猫のまんまるお手々を表現しました。
下地になる食材のみでは造形感が乏しいものも、チーズや海苔のパーツがしっかりしていれば大体それっぽく締まります。
というわけで、お目々パーツのチーズだけはきちんと口金で丸く抜いています。
がっつりご飯でおなか大満足!「まるごと招き猫弁当」
食べてしまうのがためらわれるほどにキュートなキャラ弁、可愛く作られたおかずの数々はワクワク感を高めてくれますよね。
しかし可愛すぎて(量的な意味で)物足りないような気がしてしまう方には、ぎっちりご飯とおかずを詰め込んだまるごと猫仕立てのお弁当をオススメします。
ごはんを猫耳にして、あとはパーツを詰めていくだけなのでとても簡単です。
- 隙間のお野菜/葉物野菜・えのき・人参
- 猫の耳や模様/ソーセージ・のり
- 右肉球/ソーセージ
- 左前脚と目/ゆで卵
- 首輪と鈴/紅しょうが・沢庵・のり
- ネズミ/ハンバーグ・のり・ちくわ
- 小判/たまご巻き
お弁当箱にご飯をよそい、上半分に寄せて猫耳を作ってから下半分に好みの量だけごはんを詰め、模様になるように海苔を貼り付けます。
ゆで卵を横方向と縦方向に切って4等分したものをはめ込みます。はめ込み予定地の海苔を包丁で切り目を入れ、ごはんをお箸で軽くほぐしておくと型崩れしにくいです。
おかずもがっつり欲しかったので肉球はソーセージをまるっと刺し、薄く切ったソーセージを口金の絞り口の方で小さな丸型にくり抜いて指の部分に配置しました。
ネズミはハンバーグにちくわの耳、えのきの尻尾を着けました。余っているひき肉に塩コショウしてごま油を混ぜて焼いただけなのですが、ごま油を加えていることで、冷めたあとでも食べやすい一品となります。
頭頂部の隙間のお野菜はお好みのものを詰めてください。いつもは白菜で巻いています。蒸し野菜って梅肉おかかしょうゆが似合いますよね。
仕上げに紅しょうがの首輪と沢庵の鈴を着けたら完成です。
洋風にチキンライスと薄焼き卵で作り、うずらの卵でまん丸お目々にしても可愛いですよ。
愛猫とおそろい気分で「キャットフード尽くし弁当」
キャットフードを食べてみたことはありますか?フードは人間用の基準では作られていないので、人間が味見することをメーカーは推奨していません。
しかしながら猫たちがあんなにもおいしそうに食べているのですから、どんなお味なのか気になってしまう飼い主さんも多いはず。それでは猫気分に近づくために、キャットフードに良く似たお弁当は如何でしょう。
猫用お弁当
- 猫用ささみ
- 猫用いわし
- ジュレタイプのウェットフード
- ドライフード
- ウェットフード
詰めるだけです。
猫にあげる際は人間用のお重から直接与えることはせず、一度の給餌に適切な量を猫用のお皿に取り分けて下さい。このお弁当も撮影後、(猫)スタッフが(2日かけて)美味しくいただきました。
飼い主用お弁当
- ささみ
- いわし
- そぼろ
- ツナそぼろ
- ごはん
- カニカマとしらすの煮凝り
ささみは蒸してから醤油と酒にわさびを溶いた漬け汁に一晩浸しておくと保存性も食味もアップします。いわしは今回梅煮にしましたが、いわしの缶詰でも猫用いわしの雰囲気は充分に出せると思います。
そぼろは粗挽き肉だともっとドライフード感が高まります。ツナそぼろはあまり色がつかないように醤油や味噌を使わずに炒りました。
煮凝りは白だしに酒とみりんをお好みで加えてカニカマとしらすを煮てから粉寒天を加えて一晩冷やし固めます。冷たくして食べるものなので、味付けは若干濃い目にした方が美味しいです。
パッケージを見ながら作っていたのですが、結果、実物の中身よりもパッケージに忠実な仕上がりになった気がします。
しかし、このキャットフードお弁当、例えば運動部所属の男子高校生などは喜んでくれると思うのですが、大人の胃袋には少々ヘビーに感じられます。こんなに動物性たんぱく質ばかりですとビールに手伝ってもらわないといけなくなりますね。
糖質を減らしたい時には、ツナそぼろの下はごはんではなく水菜やわさび菜でも合うと思います。
気軽に手軽に、そして可愛く!猫のお弁当おかず
毎日のお弁当作りは大変ですよね。”傷みにくく冷めても美味しいおかず”という縛りの中でいかにお弁当箱の空間を埋めるかに始終して、私はいつもそれはそれは茶色いお弁当を作り上げてしまいます。
しかし今回、滅多にない気合で猫のお弁当のおかずを作っていて、キャラ弁はチーズとハムと海苔があればどうにでもなる、という結論に至りました。
どんな食材でもお耳にする三角とフェイスラインになる円形があれば猫は作れます。あとはチーズやハムを置いて海苔でラインを描くだけで、卵焼きも焼き魚も練り物もコロッケも猫になれるんです。
この食材はどんな猫になれるかな?そう考えて作り始めると毎日のお弁当作りがちょっとだけ楽しくなりますよ。
みなさまもお弁当を持って出かける時には是非、おかずの猫ちゃんをお供に連れていって下さいね!