妊婦さんの猫との過ごし方。妊娠中の実体験を元に注意点を解説

妊娠が分かった時、自分のお腹に新しい命が宿った事に喜びを覚える反面不安が頭を過りますよね。

これからの生活、自分が母親になる事への不安、思うことは人それぞれでしょうが私の場合まず最初に思い浮かんだのは「猫がいる中で妊娠生活を送れるのだろうか?」ということです。

今回は私のように妊娠中、猫とどのように生活をすればいいのか?これから先気を付けることはないか不安に思っている方の為に、妊娠中に猫と生活することについてご紹介したいと思います。

妊婦と猫の同居は問題なし。妊娠中でも猫を飼ってもいいんです

妊娠中に猫を飼ってもいいのか…結論から言いますと注意をして飼う分には問題ありません。

妊娠中だからといって極端に猫を避ける必要もなければ、妊娠しているからといって触れ合ってはいけないということはありませんのでご安心下さい。

実際に私も妊娠中は猫とたくさん遊びましたし、いつものように一緒に寝ていましたが子供は健康そのもので無事に産まれてきました。ただ妊娠中はとてもデリケートな時期です。いつも以上に注意をして愛猫と触れ合うことが大切です。

また、猫と遊ぶときはお腹を蹴られたりしないようにだけ注意をして下さい。大切な命を宿した体です。お腹の赤ちゃんを労わりながら、猫に癒されてゆっくりと穏やかな時間を過ごすようにしましょう。

妊婦さんが猫と暮らすときの注意点4つ

それでは続いて妊娠中に猫を飼う上での注意点を4選上げたいと思います。これから妊娠を考えている人も、今現在妊娠中の人もお腹の中の赤ちゃんのためにしっかりと確認してくださいね。

猫に舐められた手を口に入れない

完全室内飼いとは言っても猫の口の中には、細菌が多く住み着いています。

もちろん猫にとっては常在菌として口腔内に住み着いている細菌なので特に健康に問題はありませんが、人間にとってはその細菌は保有していないものです。

猫に舐められた手を洗わずにそのまま自分の口に持って行った、猫が可愛すぎてキスをした、猫が口を付けた食べ物を食べたという場合でも細菌感染する恐れがあります。

もちろん健康な時に感染しても下痢や嘔吐といった症状が引き起こされますが、妊娠中に感染すると細菌を殺す薬を飲めないだけではなく、お腹の中の胎児にも影響して最悪の場合死産、そうではなくても障害を引き起こしてしまう可能性もあります。

細菌感染を予防するためにも、猫に舐められたら手を洗う、口と口が触れないようにするといった最低限の予防はいつも以上に注意をするようにしましょう。

トキソプラズマに注意しよう

トキソプラズマとは多くの動物が持っている寄生虫の一種で妊婦が感染すると重篤な症状を引き起こす他、胎児にも「先天性トキソプラズマ症」という病気を発症する可能性があります。

トキソプラズマの感染は主に猫の糞から感染すると言います。このトキソプラズマ症は、感染しても必ず症状が出ると言うわけではありません。

というのも、トキソプラズマ症は知らず知らずのうちに感染したことがある人が多く妊娠している時はすでに以前トキソプラズマに感染したことがあり、免疫がついている場合が多い病気なのです。

さらに猫からトキソプラズマ症に感染する例は極わずかです。あまりにも神経質になると、ご自身の体にも影響がありますし愛猫にもストレスがかかります。過敏になりすぎないようにしてください。

しかし油断をしてはいけません。妊娠中はいつもよりデリケートな時期ですし、胎児にトキソプラズマが感染する可能性もあります。一番の予防は、妊娠中は猫の糞便にいつも以上に触れないように注意をすることです。

飼い猫のトイレの世話をするときは手袋などをして行うことと、糞便の処理をしたあとはしっかりと手洗いすることをいつも以上に心がけるようにすることが大切です。

猫に引っかかれた時は早めに治療を

猫に引っかかれた場合も注意が必要です。猫に引っかかれることなんて、愛猫家の皆様なら経験はあるかと思います。しかし妊娠中はとてもデリケートな時期です。

猫の引っかかれた傷から細菌感染をしてしまう恐れも0ではありません。

また細菌感染による症状を発症した場合、妊婦は薬を飲むことが出来ないので治療がとても困難となります。もし誤って猫に引っかかれた、あるいは噛まれたという場合はすぐに傷口を流水で洗い消毒をするようにしましょう。

お腹に注意

夜寝るとき飼い主のお腹の上で寝たり、テレビを見ている時お腹に乗ってくるという愛猫は多いと思います。そんな愛猫は、お腹の上に乗ってきたときは注意が必要です。

静かに乗ってきたり寝ていたりする分には問題ありませんが、突然何かに驚いたりしたとき思わずお腹の上で飛びはねてしまうことも場合によってはあります。

そのようなことは早々ないとは思いますが、やはりデリケートな時期ですので愛猫がお腹の上、もしくはその周辺にいるときは念のため注意するようにしましょう。

妊娠中に実際に体験した猫にまつわる問題

私が妊娠をした時に実際に起きた問題なのですが、妊娠中は各種イベント、出産準備、つわり、体調不良なので愛猫との時間をゆっくりと取ることができませんでした。

そんなある日、家に帰ってくるといつもは玄関先に出迎えてくれる愛猫がおらず部屋に入ると壁と家具の隙間に隠れて私の事を見たことないような顔で睨みつけていました。

名前を呼んでも近づいてきてくれず、ただただジッと睨みつけてくるのです。おまけに食欲もないようで元気もありませんでした。その日のうちに慌てて動物病院に連れていきましたが特に問題は見つかりませんでした。

ただ獣医さんに言われたのは「寂しさから来るストレスかもしれない」とのことでした。思い返せば今までは猫中心に回っていたのに、急に自分にかまってくれなくなったことに寂しさを感じているのも納得ができました。

その日から、時間の許す限り愛猫と遊んだり話しかけたりするように心がけるとすぐに体調も食欲も回復し無事にいつもの可愛い甘えん坊の愛猫に戻りました。

猫にとって飼い主がかまってくれないということはこんなにもストレスの原因になるのかと改めて実感しました。

飼い主が妊娠をしたら猫はわかるのか

疑問に思ったことはありませんか?猫は飼い主が妊娠していることを理解するのか、気付かないのか。これは猫と会話ができないのでわかりませんし、証明のしようがないので確実な事は言えません。

ある学者は「猫は本能で、飼い主のお腹にもう一つ命があることを感じとっている」と言います。

またある人は「妊娠はわからないが、飼い主がピリピリしている。気を張っていることを察知して何かが起きていることを感じ取る」という人もいます。

ただ私の経験から言いますと、いつもならお腹の上に乗って来たり、人が寝ている上を平気で踏んで歩く猫達が妊娠中だけはそのような行動を取りませんでした。

これは妊娠中、何かを察知した猫達がお腹を労わってくれていたのかな?と私は思っているのですが真相はわかりません。

ただ出産後は普通にお腹の上で寝ますし、当たり前のように寝ている私の上を踏んでいきますので愛猫も何かを感じていたのかもしれません。

と、いうことで私の経験から言いますと愛猫は飼い主が妊娠をすると「何となく察する」ということが言えます。

もちろんこれは私の体験談なので全ての猫がそうとは言えませんが、私の周りにもそのような経験をしている人は多いです。

妊娠中も愛猫との接し方を考えながら楽しく過ごそう

妊婦が猫と過ごすのはよくないという意見もありますが、細菌感染や接し方さえ守れば愛猫と妊娠中も楽しく過ごすことができます。私の場合は妊娠中の不安な時期に愛猫が側にいてくれたことで随分と心が癒されました。

そして現在も、生まれた子供と楽しそうに遊ぶ愛猫の姿を見て本当に猫がいてくれてよかったと思っています。注意をすることはもちろんありますし、不安も大きいと思いますがその先に幸せな未来があります。

現在妊娠中の方もこれから妊娠予定の方も愛猫との妊娠中を過ごす注意点をしっかりと守って穏やかな時間を過ごすようにしてくださいね。

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