【猫の妊娠】兆候や期間は?飼い主ができる食事や環境のつくり方

猫を飼っている人の中には愛猫に子供を考えている飼い主様もいますよね?もしくはすでに愛猫が妊娠しているかも?と思ってこのページを見ている飼い主様もいらっしゃるかもしれません。

でも猫の妊娠について知らない方も多いのも事実ですよね。猫の妊娠は人間と妊娠期間や様子が異なっています。愛猫の為にも、今後猫と関わっていく中でも知識を持っていて損なことはまずありません。

この機会に猫の妊娠について知っておきましょう。

猫の妊娠に関係する様々な期間と、妊娠でみられる兆候

まず知っておかないといけないのは猫の妊娠の時期についてです。猫の妊娠可能時期、妊娠期間についてまずはご説明していきます。

猫は驚異の繁殖力を持っています。年に3回訪れる繁殖期に加え一度の出産で5匹前後の子猫を生みます。単純計算で1匹の雌猫から1年間で産まれる子猫の数は最大15匹となります。さらに猫は交尾をすると90%の確率で妊娠します。

そのため、室内などの密室で去勢をしていない猫が多頭飼いされることで繁殖を繰り返し気付いた時には飼い主ではどうしようもないくらいに猫が増えてしまった状態、多頭崩壊などがおこりやすい動物でもあります。

子猫を望まない場合は愛猫の去勢を考えましょう。

去勢をするなんて可愛そうと思う方ももちろんいらっしゃると思いますが、無計画な妊娠、飼い主の身勝手な行動により子猫が捨てられている事実、毎年何万頭も猫が殺されている事実もあります。

私は絶対にそんなことをしない、雄猫と接触させないから大丈夫、そうは言ってもこれから先愛猫とは十数年の付き合いになります。その間に妊娠の可能性は100%無いとは言い切れません。

当初、雄雌の2匹だけだったのに去勢をしなかったが為に2~3年で60匹にまで増えてしまった!なんていう例もあります。猫も人も不幸にならないために一度去勢について考えてみてはいかがでしょうか?

もちろん、愛猫の可愛い子猫がほしい、子猫が産まれても責任もって育てる経済的な余裕も生活の余裕もある、里親がすでに決まっているといった場合は是非繁殖をさせてあげてください。

子猫はとても可愛いですし愛猫がお腹を痛めて生んだ子供と思うと愛しくて仕方なくなりますよ。

猫の妊娠が可能な年齢は生後6ヶ月から。妊娠するとこんな兆候がみられます

個体差はありますが、猫の場合生後6ヶ月~妊娠可能となります。発情期が訪れるといつもとは違った行動をとります。

  • ソワソワして落ち着きがなくなる
  • いつもとは違う大きな鳴き声をあげる
  • あちこちに身体をこすりつける
  • 鳴きわめきながら床をゴロゴロする
  • 陰部近くをしきりに気にする
  • お尻のあたりを触ると突き出して大きな声で鳴く
  • しきりに外を気にして脱走を試みる

これらは雌猫の発情期に見られる行動です。特に鳴き声は叫ぶような声だったりいつもと違う低い声だったりと初めて聞く方は本当に驚くと思います。このような行動が見られたら発情期が訪れ妊娠可能年齢になったのだと認識しましょう。

猫の妊娠期間。妊娠から出産までなんと約2ヶ月

猫は受精してからわずか60日程で出産します。計算すると妊娠してから2ヶ月程で出産することになります。人間が10ヶ月強なので妊娠期間の差は歴然ですよね。

飼い主が妊娠に気付くのはお腹が大きくなってからが多いですが、その時点ですでに妊娠30日を経過しています。つまり妊娠期の半分は過ぎていて1ヶ月後には子猫が産まれるということになります。

飼い主様は喜びを噛みしめる暇もないくらい一気に慌ただしくなりますね。妊娠に気付いたら出産に備えての環境作りから子猫を迎える準備、獣医師に相談などやることがたくさんです。

たいへんですが愛猫の可愛い子猫の為にがんばってください。

猫の妊娠の兆候と出産までの経過

お腹が大きくなった愛猫を見て妊娠しているかもと思う飼い主様は多いですが、その時点ですでに妊娠1ヶ月が経っています。

可能ならばもっと早く妊娠しているかどうか知りたいですよね?そこで妊娠の兆候から経過までの猫の様子や行動をまとめてみました。愛猫の妊娠を早めに気付くためにも是非妊娠の兆候を見逃さないようにしましょう。

妊娠20日以降

乳頭がピンク色に変わり食欲が落ちます。いつも残さず食べているキャットフードを残すようになったら、乳頭を確認してみましょう。ピンク色に変化していて膨らみがでていたら妊娠しているかもしれません。

動物病院での妊娠診断はこの時期から可能です。病院にて受けられる超音波検査は妊娠初期でも確認が出来るほか、心拍も確認できます。もしかして?と思ったら動物病院で超音波検査を受けるのがもっとも確実です。

ただしこの検査は見えやすいところと見えにくいところがあるので、何匹妊娠しているか、胎児数が正確にはわからないという欠点もあります。愛猫の妊娠が気になる方は是非超音波検査を受けてみてください。

妊娠30日以降

お腹の膨らみがわかるようになり、乳房もさらに膨らんできます。この時期に気付く飼い主様は多いですが猫の個体によってはお腹の膨らみがわかりにくい子もいます。

最低でもこの時期には気づけるように普段から愛猫をしっかり観察するようにしましょう。

妊娠40日以降

落ちていた食欲が今度は逆に増します。体重も一気に増加し子供たちに必要なエネルギーを蓄え始めます。活動量は減少しますが自分の必要な栄養に加え子猫に必要な栄養も蓄えないといけないので、本当によく食べるようになります。

またこの時期になるとお腹の子供を守ろうとするのか、攻撃的になる猫も多く見られます。あまり刺激をすると母体にも子猫にも影響がでる可能性もありますし、攻撃をされた飼い主様が怪我をする可能性もあります。

この時期はそっとしておくようにしましょう。またこの時期になるとレントゲン撮影検査が可能となります。子猫の骨格もとれる他、胎児数の確認もできます。

ちなみにレントゲンを撮ることでの母猫や胎児への悪影響はありませんのでご安心ください。

妊娠50日以降

この時期になると胎動を感じられるようになります。いよいよ子猫が産まれるのかと飼い主様も実感し始める頃ですね。愛猫のお腹を触ると運が良ければ動いているのがわかるかもしれませんね。

妊娠60日以降

いよいよ出産間近です。この時期になるとお乳がでるようになります。妊娠期間は60~68日と個体により幅がありますが、平均で63日~65日程で出産する猫が多いようです。

分娩が近づいてくると落ち着きがなくなり巣作り行動、出産場所を探してウロウロする、食欲の急激な低下、排泄をしなくなり出産直前となると攻撃的、警戒心が強くなる、落ち着きがさらになくなるといった行動が見られます。

分娩が近づいているかどうか確認するには体温を測るのが一番確実です。猫は分娩開始24時間以内に体温がいつもよりも1℃下がります。

普段から愛猫の体温を計っているとその変化にすぐ気付けますので妊娠がわかった時点で体温を計り変化に気付けるようにしておきましょう。

猫の妊娠期の注意点。飼い主さんがすべきこと

愛猫が妊娠しているとなると飼い主としては嬉しくもあり、心配でもあり、責任を感じますよね。これから出産という大仕事を行う愛猫の為に飼い主である私たちはどのようなことをすればいいのか見てみましょう。

徹底した栄養管理

妊娠40日以降になると子猫に栄養を送るため母猫は食欲が増します。そのため、妊娠期の猫に必要な栄養は通常の猫の1.5倍も必要になってきます。

妊娠中は通常よりも多めに与えるのもいいですが、妊娠中の猫用に作られた高栄養価のキャットフードも販売されています。

それらを上手に使い妊娠期間を過ごす愛猫の栄養面をしっかりサポートしてあげるようにしましょう。

出産場所の準備

猫は出産間近になると本能的に巣作りをしようとします。出産場所に好まれるのは暗くて狭い乾燥した場所、一番おすすめなのはダンボールです。ダンボールなどの箱を用意してあげて、清潔なタオルや毛布を敷いてあげましょう。

自分のにおいがついたものが入っていればさらに安心して入ってくれます。気に入ってくれたらその中に入って出産してくれるのであとは刺激しないように静かに無事に子猫が産まれてくることを祈りましょう。

猫の妊娠は人間と同じく幸せで神秘的

この世に新しい命が産まれるとは素晴らしい事で愛猫の妊娠となるとさらに嬉しいですよね。愛猫も子猫も元気に出産を迎えられるように飼い主である私たちは短い妊娠期間を、いかに快適に過ごさせてあげるかが重要になってきます。

愛猫と産まれてくる子猫を楽しみにしながら穏やかで幸せな日々を過ごしてくださいね。

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