【理想の上司】ボス猫の特徴6つ。でっかいからボス猫ではなかった!

ボス猫はその地域に君臨するリーダー猫です。他の猫達よりも威厳がただよう堂々とした姿は、人間からも一目置かれる存在です。そんなボス猫ですが、どのような条件でなれるのかご存知ですか?

体がでかい?喧嘩が強い?何となく威厳がある?もちろんそれらも重要ですが、実はそれだけではなかったのです。

また、ボス猫になったらどんな特権が得られるのでしょうか?今回は猫社会のトップに君臨するボス猫の真実についてご紹介しましょう。もしかしたら、あなたが今思っているボス猫のイメージは少し違うかもしれませんよ。

ボス猫の特徴6つ

ボス猫の特徴と聞くと、「でかい」「強い」「怖い」「目つきが悪い」というイメージがありませんか?

しかし、ただ単に強いからボス猫になるわけではないのです。まずはボス猫の特徴から見ていきましょう。

人を恐れない

正確には敵を恐れないのです。

ボス猫となるには、それだけ肝が据わっていないとなれません。敵を恐れず逃げるどころか、自らすり寄っていく勇気があるからこそボス猫と君臨して君臨できるのです。

そのため、ボス猫は人懐っこい性格の子が多く大変フレンドリーです。野良猫なのにゴロゴロとすり寄ってくる姿から、人に可愛がられ餌をもらえます。その結果、でかい猫になるのです。

一匹オオカミ

ボス猫は喧嘩も強く、体も大きいので周囲の猫達の間ではどうしても恐れられる存在となります。

そのため、和やかに過ごしている猫達の輪に現れると一瞬緊張が走ってしまいます。楽しくふざけ合っている時に、怖い上司が現れたらシンとしてしまうのと一緒ですね。

そんなボス猫は自分がいることで、雰囲気が悪くなるのを知っているのでしょう。基本的に仲間との距離を適度に保って生活をしています。

ただ、一匹で過ごすことが好きなだけかもしれませんが、ボス猫はボス猫なりに仲間たちに配慮して生活をしているのかもしれませんね。

筋肉質な体

ボス猫となるには喧嘩が強くないといけません。そのため、ガタイのいい筋肉質な体を持つ猫が多い傾向にあります。

ボス猫になる猫は闘争心が強くないとなれませんので、幼い頃から喧嘩に明け暮れているうちに筋肉がついたのかもしれません。あるいは、生まれた時から体が大きい子もいるでしょう。

どちらにしても、筋肉質な体を持つ猫はそれだけ修羅場をくぐってきた証だともいえますね。

ただボス猫は必ず大きくないといけない、という決まりはなく小柄な猫がボス猫になっている場合もあります。

小柄な猫でも根性があり、喧嘩の強い猫だったらボス猫になれるようなので体型が絶対の条件とはいえないのです。

堂々と歩く

自分の力に絶対の自信を持つボス猫は、決してコソコソと歩くようなことはしません。

歩道だろうが他の猫が向こうからやってこようが、知らない猫が歩いてこようが、自分は道をよけることなく真ん中を歩きます。

その威厳に満ちた歩き方、仲間の猫達に力を誇示する意味も担っています。また、知らない猫と道で鉢合わせをしても、決して道を譲ることはありませんし、むしろ睨みをきかせて道を開けさせます。その強さがボス猫となった理由だといえます。

トイレの後始末をしない

通常猫はトイレを済ませると自分のニオイを隠すために砂をかける後始末をします。

しかし、ボス猫はトイレの後始末をわざとしないことで、自分のテリトリーを主張します。これはマーキングの一種でもあり、周囲の猫達への威嚇の意味もあります。

猫は縄張り意識が強く、自分のテリトリーをとても大切にする動物です。そんな猫の頂点に君臨する猫だからこそ、縄張りを強く主張しようとするのでしょう。

ちなみに、猫社会では地位の低い猫ほど、トイレの後始末は丁寧に行います。これはボス猫への配慮からきている行動だといえます。

顔が大きい

ボス猫になる条件に「未去勢のオス猫」というものがあります。その理由は次の4つがあります。

  • 縄張り意識が強い
  • 力が強い
  • 体が大きくなりやすい
  • 好戦的

未去勢のオス猫全てがこのようになるわけではありませんが、ボス猫になる猫はやはり上記の条件を満たしていることが多いのです。

そんな未去勢のオス猫は、去勢したオス猫よりも顔が大きいという特徴があります。そのため、ボス猫外見的な特徴として「顔の大きい猫」があげられます。

ボス猫になると、さらに大きくなりエラの張った顔になるという嘘のような話もあります。確かにボス猫は顔が大きくエラの張った輪郭であることが多い気もしますが、ボス猫になったからといって顔の大きさや特徴も変わるのでしょうか?

ボス猫の特権

ボス猫になるといくつかの特権を得られます。その特権は住んでいる地域によって様々でしょうが、主に以下の4つが挙げられます。

  • 餌を優先的に食べられる特権
  • 好きな場所で自由に寝られる特権
  • 皆が挨拶をしに来てくれる特権
  • 縄張りで絶対的な力を持てる特権

こうしてみるとボス猫の特権は案外少ないように思いませんか?

ボス猫と聞くと、自分の縄張りを我が物顔で練り歩き弱い猫達から餌を奪ったり、他の猫達に因縁をつけてしょっちゅう喧嘩をしているイメージがありますが、実際はいたって穏やかなものです。

むしろ自分の縄張りで暮らすメス猫や子猫に餌を先に食べさせてあげたり、困っていたらすかさず助けてあげるようなジェントルマンボス猫も存在しています。ちょっとボス猫のイメージが変わりましたよね。

ボス猫の仕事

様々な特権を得られるボス猫ですが、得をするようなことばかりではありません。餌を優先的にもらえるなどの特権を与えられる代わりに、ボス猫は様々な仕事や役割を与えられます。

侵入者を排除する仕事

ボス猫はその縄張りの頂点に君臨するリーダーです。そんなリーダーの大切な仕事は、侵入者の侵略を阻止することです。ここでいう侵入者とは、いわゆる他の縄張りからやってきた猫です。

もし、他の猫を見つけた場合はそれこそ体を張って戦いを挑みます。それもこれも、自分たちが暮らす縄張りを守るためです。

このようなボス猫の存在があるからこそ、他の猫は安心して暮らせるのです。

秩序を守る

猫は一匹で行動をする動物ですが、ある程度の社会性を持って生活をしています。そのため、仲のいい猫もいれば気が合わないため、放っておいたら喧嘩ばかりしてしまう猫も存在しています。

しかし、所かまわず喧嘩をされてしまったらその縄張りで暮らす他の猫にも迷惑ですし、喧嘩によって負傷してしまう可能性もあります。

そのようなことが仲間うちで起きないように見張るのもボス猫の役割なのです。もし喧嘩に発展しそうな時も、絶対的なボス猫がその場に現れたら猫達は思わず静かになりますし、ボス猫のいる前ではみんな静かにしているのです。

さらに、ボス猫という絶対的な存在は、他の猫達にとって安心感を得られる精神安定剤のような役割も担っています。

そのため、もしボス猫が突然亡くなってしまった場合、その地域の猫達は落ち着かない不安な日々を送る羽目になるのです。トップがいるからこそまとまれるという心理は人間社会と同じですね。

威張らず皆を見守る

猫社会のトップに君臨しているのですから、威張り散らしてお山の大将のようになってもよさそうですが、ボス猫はむしろ威張らずに皆を見守るような態度を取ります。

他の猫達に何か異常はないか?仲間たちを脅かすような侵入者はいないか?子猫は元気か?など、気を配りながら生活をしているというのですから驚きです。

さらに驚きなのは、子猫への対応です。通常猫の喧嘩は睨み合いから始まります。お互いに目をジッと見つめ合ってどちらも目を逸らさなければ喧嘩が開始されます。逆に目が合った時に、どちらかが降参の意味を込めて目を逸らしたならそこで終了します。

そのためボス猫に睨まれた猫達はすぐに負けを認めて目を逸らします。しかし、まだ猫社会のルールを知らな子猫は怖いもの知らずなので、ボス猫だろうと睨みつけて勝負に挑もうとします。

そんな命知らずな子猫に、ボス猫はどうするのかというと意外にも自分で目を逸らして喧嘩を中断させるのです。子猫を返り討ちにするのは簡単なはずなのに、あえて怪我をさせないように自分から負けを認めるなんて、ボス猫は大人ですね。

ボス猫の恋愛事情

イメージ的には自分の縄張りにいるメス猫全部が自分の物!という態度を取りそうですが、実際は違います。

もちろん、強くてリーダーシップを持っているボス猫はモテるでしょうが、あくまでも相手を選ぶのはメス猫です。

たとえ発情期になったメス猫でも、ボス猫を振ることもありますし地位の低い猫を相手に選ぶ場合もあります。

ボス猫は皆のリーダーでその縄張りを支配することはできますが、メス猫の心までは支配できないということです。ボス猫からすれば切ないのですが、自分の意思をはっきり持っているメス猫はかっこいいですね。

メス猫がボス猫になることもある

ボス猫は未去勢のオス猫であることが多いのですが、稀にメス猫がボス猫の座に君臨していることもあるようです。

ボス猫の条件は、喧嘩が強く、侵入者の侵略を阻止できる力を持っていることなので、この条件を満たしていればメス猫がトップに君臨することもあり得るようです。

また野良猫の場合、住んでいる地域によってはオス猫がほとんどいないため、メス猫がボス猫の役割を担っている可能性もあります。

ちなみに、我が家ではオス猫2匹とメス猫1匹を飼っていますが、普段の生活を見ていると3匹の中で一番体の小さなメス猫がボス猫の立場にあるようです。

餌も優先的に食べますし、私の膝の上もこのメス猫が絶対に取っています。オス猫は2匹とも6Kg越えの大きな体を持っているのですが、いつも3Kgほどしかないメス猫に虐げられて暮らしています。

そのような我が家の猫社会を見ているので、個人的にはメス猫がボス猫になるというのも納得しています。

ボス猫は理想のリーダー

強くて優しくて、頼りがいがあって紳士的というのがボス猫の特徴ですが、こうしてみるとボス猫は理想の上司かもしれませんね。

ピンチの時は守ってくれて、弱い人には優しくしてくれる。威張ることもなければ、自分から喧嘩を売ることもない。上司に置き換えると、とっても素晴らしい人格者ですよね。

皆から恐れられながらも、いなくてはならない存在として君臨し続けるボス猫。その生きざまは人間も見習わないといけないかもしれませんね。

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