黒缶や金缶でおなじみのキャットフードメーカー、アイシアのブランドの1つにミャウミャウがあります。猫の鳴き声をそのまま商品名にした、何とも可愛らしい名前のキャットフードです。
このミャウミャウはどのようなキャットフードで、どんな栄養素があるのでしょうか。
ウェットフードやドライフードといったフードの種別によっても、栄養素が変わってきます。どんな素材が使われているのかも気になります。
ミャウミャウについて、詳しく調べてみました。
この記事の目次
ミャウミャウは食いつきやすくなるa-iペプチド配合
アイシアはマルハの鯖の水煮の缶詰で有名な、マルハニチログループのメーカーです。マルハニチロは人間用の食品も多く作っているため、一度は口にしたことのある商品もあると思います。
ミャウミャウは、ウェットタイプのキャットフードがパウチタイプと缶タイプの2種類、ドライフードとスナックもあり全部で4種類のタイプのフードがあります。
画像はパウチタイプの一般食です。魚ベースの物やお肉ベースのもなど、味は豊富です。
a-iペプチドは危険な成分ではない
ミャウミャウブランドで特徴なのは、北里大学獣医学部の有原圭三教授とアイシアが共同開発したa-iペプチドというたんぱく質が、フードに加えられていることです。
ペプチドとは?
たんぱく質がアミノ酸に分解される途中でできる物質で、アミノ酸数個(2~20個程度)が結合してできたものです。また、たんぱく質より消化吸収に優れていると言われています。
‥というわけで、危険な添加物というわけではないのです。
フードの嗜好性が高くなるように加えられているもので、a-iペプチドを配合したフードを猫に与えると食いつきが良くなり、食べ残しも少なくなる傾向があるという研究データがあります。
猫はかなり好みが偏る動物です。肉食動物であるため普段から肉や魚を取る必要がありますが、フードによってはまったく食べないこともあります。
また、好んで食べていたと思っても急に食べなくなったりと、犬に比べるとムラがある傾向があります。
特に飼い猫は自分から食事を探しに行く必要がないため、野生の猫のように見つけた食事はすぐに食べなければならないという必要性もありません。
体調によって好みが変わる場合もあります。しかし食事は健康の基本なので、なんとか食べてほしいところです。
a-iペプチドはそんな猫でも食べてくれるように、コクや濃厚感を増して消化しやすくするような役割があります。
ドライやウェット、おやつなど種類が色々ある
ミャウミャウのウェットフードは一般食と総合栄養食の2種類があります。
ウェットタイプは大体が一般食で、総合栄養食はあまりないので、ドライタイプのフードを食べない猫に与えてみるのもよさそうです。
一般食は国産のもの、ジューシータイプのもの、クリーミータイプのものなどがあります。猫の年齢別のフードがありますので、猫の好みで選ぶのが良いでしょう。
カリカリタイプは総合栄養食で、猫の健康維持に必要な成分が入っています。高齢猫用のものは、腎臓に負担をかけるリンが少な目になっており、食べ物から健康サポートをするような成分となっています。
総合栄養食と一般食はそれぞれ役割が異なります。
総合栄養食は主食であり、猫に必要な栄養を考えて作られているフードです。
一般食は水分が多めになっており、食いつきやすくなっていますが人間で言えばおかずのような役割です。
一般食ばかりでは栄養が偏ってしまいがちなので、バランスよく与えたい所です。
スナックタイプはおやつとなります。しつけのご褒美にしたり、猫とコミュニケーションする時に与えたりと様々な場面で使えるものの、栄養としては不足な面があります。
おやつばかり与えることがないように、バランスのよい食事を与えるように注意をしていきましょう。
普通のスーパーやペットショップには大抵置いてある
ミャウミャウは比較的大きなスーパーやペットショップであれば、大体置いてあるようです。
メーカーから販売している全種類のフードが揃っている店はなかなかないですが、私個人が色々なお店で購入した感覚では、パウチタイプのものと缶詰タイプは置いてある店が多いです。
品揃えが限られがちなコンビニエンスストアだと、置いてないこともあります。お店でなかなか見ないものは、ネット販売を利用した方が良いかもしれません。
ミャウミャウの評価は可もなく不可もなく
購入した人達の口コミ情報や感想はどうでしょうか?良い点と悪い点を見ていきましょう。
- 食いつきが良い
- ドライフードの粒が小さく食べやすい。
- 好みが偏りがちな猫も食べてくれる。
- パッケージにチャックがある為、保管しやすい。
- 食べきりサイズになっている。
- ウェットフードは安め。
- ドライフードの酸化防止剤はミックストコフェロール、ハーブ抽出物など、天然素材が多い。
- ドライフードのコスパは若干高め(店による)
- ドライフードは中で小分けになっていない。
- ドライフードの主成分が穀物。
- ウェットフードの添加物が多め。人工合成添加物も多々ある。
上記で述べた通り、猫の食いつきが良くなるようにa-iペプチドが配合されています。食いつきが良いという口コミが多い反面、すぐに飽きてしまうという猫も多いようです。
ドライフードの栄養素は、公式サイトに記載のものから以下のようになっています。味により多少の違いがありますが、メインで使われているものはどの味でも同じとなっています。
- 穀類(とうもろこし・コーングルテンミール・小麦粉)
- 肉類(ビーフミール・チキンレバーパウダー)
- 魚介類(魚粉・フィッシュエキス・かつおペプチド)
- 動物性油脂
- セルロース
- オリゴ糖
- ミネラル類
- ビタミン類
- アミノ酸類(メチオニン・タウリン)
- 酸化防止剤(ミックストコフェロール・ハーブ抽出物)
安いフードにありがちな着色がなく、酸化防止剤も天然のものを使用しています。
しかし、穀物メインのフードであるため、値段は若干高くなりますが猫のためにも、もっとお肉や魚をメインにした食事も取り入れたい所です。
ジューシーシリーズは添加物がやや多め
ドライフードはそこそこ安全性が高いと感じますが、ウェットフードの中でもジューシーシリーズは安くなっている分、添加物が多い印象があります。
これはお肉や魚をミックスしたミャウミャウのジューシーシリーズのウェットフードですが、魚やお肉がメインであるにも関わらず小麦グルテンといった穀物の混ぜ物が入っています。
また、発色剤として亜硝酸ナトリウムが使われています。
これは人間用の肉の加工品にもよく使われる発色剤で、赤やピンクと言った肉らしい色を保つためや、ボツリヌス菌の毒素を防ぐために使われます。
亜硝酸ナトリウムは、肉に含まれるアミンという成分と結びつくと、ニトロソアミンという発がん性物質に変化するという研究結果があります。
少し食べた位で影響が出るものではありませんので、一口でも食べてはいけないというものではありません。
長期間摂取するのは好ましくないという意見もあるため、この添加物が使われている点については、評価が高くない部分もあるようです。
ミャウミャウの缶詰タイプのもの、とびきりシリーズとミニ3Pシリーズは、添加物は最低限のものとなっています。
- 魚介類(マグロ・フィッシュペプチド等)
- たんぱく加水分解物
- 酵母エキス
- オリゴ糖
- 増粘多糖類
- 調味料
- ビタミンE
- 魚介類(マグロ・カツオ・フィッシュエキス・フィッシュペプチド等)
- 増粘安定剤(加工でん粉・キサンタンガム)
- 調味料
ジューシーシリーズのみが総合栄養食であるため、配合する成分も多く、その分添加物も増えている傾向があると感じます。
ウェットフードは歯にくっつく為、口腔の病気の場合は注意
ウェットフードを出してみました。アイシアの他のウェットフードに比べると、少しペチャっとした感じがあります。
我が家の猫は純缶や黒缶などアイシアのフードをよく食べますが、ミャウミャウのジューシーやクリーミーシリーズはいまいち食いつきが悪いと感じます。
ぺちゃっとしたフードは歯にくっついてしまうため、口内炎など口腔の病気がある猫には向かないかもしれません。
様々なタイプがあるため、色々なフードを試すのも良い
ミャウミャウはドライフードはまあまあの内容ですが、ウェットフードはコスパ重視の印象があります。
また、猫の好みの問題もあります。いくら高くても、食べてくれなければ意味がなくなってしまいます。
色々なフードを試して、その猫が一番好きなフードを探し出すのも良い方法だと思います。
みんなのコメント
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コスパが高いなら良い点ではないですか?