亜硝酸ナトリウム入りのキャットフードは安全?添加物の役割と危険性

ペットフードだけでなく、人間用の加工食品にも頻繁に使われている添加物の1つに亜硝酸ナトリウム(亜硝酸塩)というものがあります。省略形で亜硝酸Naと表記されることもあります。

これは主に赤色の着色を付ける添加物で、人間用の食品の場合はハムやソーセージ、ウィンナーなどに使われており、むしろ使われていない加工食品はないと言われるほど頻繁に使われています。

その一方で安全性について疑問視する声もあり、避けるべきものであるという報告もあります。

亜硝酸ナトリウムはどのような効能があり、猫の身体にとって安全性はどの程度のものなのか、詳しく分析してみましょう。

亜硝酸ナトリウムは赤色の着色に使用される

亜硝酸ナトリウムは、どのような物質なのでしょうか。

「硝酸ナトリウム」自体は自然界にごく普通に存在する物質で、硝酸ナトリウムがバクテリアなどにより化学変化を起こして「亜硝酸ナトリウム」となります。

昔のヨーロッパでは、加工肉の保存と風味をつけるために岩塩を使っていました。現代ではそれに代わり、亜硝酸ナトリウムが保存料の1つとしても使われているのです。保存料であると同時に、発色剤としても使用されます。

ハムやソーセージは亜硝酸ナトリウムを使わない場合、時間が立つと茶色く変色してしまいます。生肉を冷蔵庫にいれっぱなしにしておいたら、数日後に一部が茶色くなってしまったのを見たことがある方もいるのではないでしょうか。

加工肉は工場で調理して流通し、販売店で消費者が購入してきても綺麗な赤やピンク色を保っています。

亜硝酸ナトリウムを使わない場合は日持ちしませんし、販売されるときには茶色くなってしまい購入される事も少なくなるでしょう。

ボツリヌス菌やO157の毒素を防ぐ役割もある

また、ボツリヌス菌の食中毒予防という役割もあります。

このボツリヌス菌の毒素はかなり強く、ボツリヌス菌が混入した食品を食べてしまった場合、約8時間から36時間で嘔吐や視力障害、言語障害などの神経症状が現れるのです。

重症化してしまった場合、呼吸困難によって死亡してしまう可能性があります。>

食品加工の際は精密な食品の検査が義務付けられていますが、それでも細菌がどこかしらから侵入してしまうことがあります。

万が一食品に入ってしまったボツリヌス菌の存在を0にするために、亜硝酸ナトリウムが使われているという面もあります。

同様に大腸菌O157の毒素を増加を防ぐ役割もあります。

人間の購買欲を高めるために着色を行っている

ペットフードの場合でも、人間の食材と同じ役割として亜硝酸ナトリウムが使われています。

どちらかというと、肉類に使われることが多い為、キャットフードよりもドックフードに使われることの方が多いような気がします。

ドライフードやビーフジャーキーの赤い色を出すために使用されています。

亜硝酸ナトリウムは保存させる為という面もあるため、一概に絶対に使うなとも言い切れない部分もあります。むしろ菌がついたままのペットフードを流通させる方が問題でしょう。

着色料として使われるのは、フードを美味しそうに見せるための役割があります。人間用の加工食品もそうですが、茶色や灰色のフードよりも赤やピンクの色がついていた方がおいしく見えます。

実際に、着色をしたシャケと着色のない自然な色のシャケを並べて販売したところ、着色している方が売れたという実験結果もあります。

犬や猫といった肉食動物は人間のようにフルカラーで色を認識することが出来ず、赤色は灰色っぽく見えていると言われています。

そのためペットフードに赤い色をつけても犬や猫には何の意味もないのですが、そのペットフードを買うのは人間である為、人間にとって美味しそうな色に見せるために着色しているのです。

亜硝酸ナトリウムは長期間摂取すると発がん性作用がある

亜硝酸ナトリウムが危険なのではないかという理由は、発がん性作用があるとされている部分です。

亜硝酸ナトリウムが単独で存在している場合は何もないのですが、肉に含まれるアミンという成分と結びつくと、ニトロソアミンという物質に変化してしまうのです。

ニトロソアミンの毒性はかなり強力な部類となり、急性の嘔吐や動機、血圧降下といった症状を引き起こします。

さらに長期間にわたり摂取を続けると、がんの発症の危険が極めて高くなるという実験結果があります。

ラットを使った実験では、微量のニトロソアミンを混ぜた餌を与え続けると、かなりの確率で肝臓がんや腎臓がんが発症することが確認されているのです。

なるべく亜硝酸ナトリウムを使用していないフードを選んでいく

摂取してすぐにがんになるというものではありませんが、がんを発症する可能性が高いことが確認されている添加物である以上は、なるべく取らないようにする方が無難といえます。

ペットフードは毎日食べるものですから、1回の食事での摂取量はわずかな量であっても、長年にわたり蓄積していってしまうからです。

特にまだ体の成長が未発達な子猫や、体調の悪い猫、体力が弱って生きている老猫は避けた方が無難です。

ペットフードでは、ウェットフードやおやつ用スナックに含まれている事があります。心配であれば、亜硝酸ナトリウムを使っていないものを選ぶようにしましょう。

現代では添加物を使っていないペットフードはほとんどなく、他の添加物も安全であると言い切る事はできませんが、リスクのより低い物を選んでいくことが大切です。

人間の加工肉を与えるのは絶対にやめる

また、欲しがるからと言って人間用のハムやソーセージなどを与えるのも厳禁です。

人間用の味付けは猫にとってはかなり濃くなるため、与え続ければ臓器などに悪影響を及ぼしてしまいます。

1回や2回与えた所ですぐに悪影響が出るというものではありませんが、猫は賢い生き物ですから、一度美味しいとわかれば飼い主に催促をするようになります。ねだる猫に根負けして、あげてしまうこともあるかもしれません。

そうすると、ズルズルと美味しい加工肉を高頻度で与えてしまう事になりかねないのです。そのうち、飼い主が目を離したすきに食卓に乗っているソーセージを盗もうとするかもしれません。

悪い習慣は一度着いてしまうと、直すのがなかなか大変なものです。悪い習慣をつけるぐらいなら、1度として与えない方が良いでしょう。

愛猫の健康管理は、飼い主がする以外に方法はありません。

特に食事については、その食品にどんな危険性があるのかを理解しておくことが、結果的に愛猫を健康で長生きさせることにつながっていくのです。

フードの添加物の効能や副作用を知っておこう

最近はテレビや健康雑誌などで、加工肉はなるべく避けた方がいいということを耳にすることが多くなったと思います。

それは加工肉の塩分やカロリーが高いというのもありますが、この亜硝酸ナトリウムの悪い作用が理由の1つに上げられるからです。

猫の平均寿命は今では15歳前後となり、昔よりもはるかに寿命が伸びてきています。そのため、若い頃から食事で摂取した物が蓄積し、高齢になった時に症状が出てくることもあるのです。

添加物は副作用の怖さばかりが前面に出されますが、現在の日本の食の豊かさは添加物なしではありえないのです。

ペットフードも同様で、添加物がなければ細菌の感染や酸化して栄養が低くなることを毎回気にしなければならなくなってしまうのです。

添加物は怖がるよりも、そこにどんな効能や影響があるかを知っていくことが大事です。

その上で良いペットフードを選んでいくことが、愛猫の健康を守ってあげる手段になっていくのです。

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