こんなに愛しているのに、他の家族同様に可愛がっているはずなのに、何故か家族の中で自分にだけなつかない愛猫に寂しさを感じてはいませんか?家族と同様、子猫時代から可愛がっているはずなのに、自分なりに可愛がっているはずなのに冷たい態度しか取ってくれない愛猫。
あまり面倒を見ていないのに、むしろ愛猫に対して素っ気ない態度をとっているのに、何故か家族にとてもなついている愛猫。いったい、何が悪いのか?原因はどこにあるのか?猫好きなのに猫になついてもらえない、家族の中で愛猫が自分にだけなつかない、そんな悩みを今回は解決しましょう。
なんで!?猫が自分にだけなつかない理由5つ
猫は元々群れで生活をする動物ではないため、一緒に暮らす家族に対して順位付けをすることはほとんどないと言われています。例えその家のリーダーである父親であろうと、まだまだ幼い子供であろうと、「一緒に暮らしている同居人」という感覚で見ているため、特に優劣をつけることはないそうです。
では、なぜ家族の中で「なついている人」と「なついていない人」にわかれるのでしょうか?そこには猫だからこその、なつかない理由が隠れているのです。
お世話をしてくれない人だから
猫は犬と違い主従関係を飼い主様と結んだり、忠誠を誓うようなことはしません。あくまでも、飼い主とは対等な立場、もしくは母猫代わりとして考えており、家族の中で優劣をそこまでつけない動物であると言われています。
それでも、自分だけになつかないというのは、もしかしたら愛猫のお世話をほとんどしていないのではないでしょうか?猫は自分の身の回りのお世話をしてくれる人に信頼を寄せる傾向にあります。
ご飯をくれる人、お水を変えてくれる人、掃除をしてくれる人、トイレを取ってくれる人、爪切り、ブラッシングをしてくれる人など、興味なさそうな顔をしているのに、実は意外にも自分のお世話をしてもらっているのを見ているのです。
そんな、いつも身の回りのお世話をしてくれる人に対して、猫は「母親のように信頼できる人」と思っていることでしょう。
家族みんなで分担をしてお世話をしているとしたら、猫は「家族みんなで可愛がってくれている」と感じているはずです。そんな中、家族の中でただひとりお世話をしてくれない人がいたら?猫の目からすれば「家族の中で唯一お世話をしてくれない人」と思ってしまいますよね。
自分だけなつかれていないと悩んでいる方、家族の中の一人だけになついているという方、愛猫を撫でてあげるだけでお世話を全くしていない、トイレなんて変えたことがない、水の交換ってどうするの?いつも食べている餌ってどんなの?なんて方は、それがなつかれない理由なのかもしれませんよ。
遊んでくれない人
猫は自由気ままで自己中心的な動物です。例え飼い主様が遊ぼうと誘ってくれても、例え撫でてくれたとしても、気分じゃないときや特に遊んで欲しいと思っていない時だと、興味を示さないどころか鬱陶しいと攻撃してくることも。
しかし、自分が遊んで欲しい、構って欲しいと思ったら、飼い主様が例え忙しそうにしていたとしても、例え何かに集中していたとしても、構わずに遊んでアピールをします。
そんな自分勝手で気まぐれな愛猫に「ワガママだな!!」と怒ってしまったり、遊んであげたり構ってあげるのを後回しにしているのではないでしょうか?
もし、愛猫のワガママに付き合っていない、遊びたいとおねだりをしているのに無視をしているならば、その態度が自分にだけなつかない原因となっているかも。逆に家族の中でやたらとなつかれている人は、猫のワガママに付き合ってあげているのではないでしょうか?
また、遊んで欲しそうな雰囲気を見てあえて遊んであげたり、構って欲しそうにしていたり、撫でて欲しそうにしているのを察知して尽くしてあげるのが上手なのかもしれませんね。
一緒に過ごす時間が短い
愛猫が自分にだけなつかないという方は、家族の中でも一緒に過ごす時間が極端に短いのではないでしょうか?
自分だけ離れて暮らしている、一週間に数回しか帰ってこない、深夜に帰宅し早朝に出て行く生活のため自宅には寝るために帰っているだけという方。
そんな生活をしているとしたら、猫の目から見れば「よくわからないけれど時々家の中に入ってくる知らない人」「よくわからないけれど家の中に入ってきて数時間したら出て行く人」という認識しかなく、家族として見られていないのかもしれません。
つまりよく縄張りに入ってくる赤の他人ということです。そんな認識しか持たれていないのであれば、愛猫が懐かない理由も頷けますよね。
一緒に過ごす時間を長くしようと思っても、仕事や生活環境によってなかなか難しいかもしれませんが、できるだけ家にいるようにすると、家族として認識してもらえるようになるかも。
構われすぎるのが嫌い
猫が大好きで愛猫と仲良くしようと毎日撫でたり抱っこをしたり、話しかけたりしているのに何故か無視をされてしまい、家族の中でも一番猫に興味を持っていない人になついている。そんな不思議な事態に陥っていませんか?
愛猫のお世話をしているのも、遊んであげているのも、たくさん構ってあげているのも自分なのに、何故なつかないのか?そんな悩みはもしかしたから「猫に対して構いすぎている」のが原因となっているのかも。
猫の性格にもよりますが、基本的に単独で行動をする猫にとって、あまりにもベタベタしたり、ゆっくりしているときにちょっかいをかけてきたり、気分じゃないのに一緒に遊ぼうとしてくる家族は「鬱陶しい」と感じて嫌われてしまいます。
そんな誰からも干渉されたくない猫にとって、猫が好きでも嫌いでもない人はお互いにちょうど良い距離感を保てる一緒にいて心地良い相手と思っているのかも。猫にとって自分が気分ではない時に構われてしまうのは、もっとも嫌がる行為です。
のんびりとくつろいでいる愛猫を無理矢理抱っこしようとしていませんか?ゆっくりと寝ているのに無理に起こしたりしていませんか?構って欲しいと思っていないのに無理におもちゃで遊んであげようとしていませんか?
そんなひとりよがりな行動が家族の中で自分にだけなつかない理由になっているのかも。
嫌いな人の特徴を有している
猫は人間であれば誰でもなつくというわけではなく、好き嫌いがハッキリと別れる動物です。猫に嫌われる人の特徴とは主に以下のようになっています。
- 香水をつけている
- タバコの匂いがする
- 柑橘類など猫が苦手とする匂いがついている
- 声が大きい
- 声が低すぎる
- 声が高すぎる
- 足音がうるさい
- 急に近づく
猫の嗅覚は人よりも大変優れているため、あまりにもきつい匂いは「不快」と感じてしまいます。特に香水やアロマオイルなど、人間にとっては良い匂いのものも猫にとっては気分が悪くなる匂いであるだけではなく、誤って舐めてしまうと中毒症状を引き起こす物質でもあります。
そのほかに、大きな音や騒がしい音が苦手な動物である猫は、地声が大きい人、笑い声が大きい人、低すぎたり高すぎたりする声がとても苦手です。また、急に動き出したり、急に走り出したりする人も苦手と感じてしまいます。
そんな猫が苦手とする特徴を有している人は、たとえ家族だったとしても、お世話をたくさんしてくれる人でも、遊んでくれる人でも、うまくなつかないこともあります。
▼猫が嫌いな匂い&音についてはこちらの記事で
猫が嫌いな匂いを知ろう!人間の10万倍の嗅覚をいたわる方法
猫の嫌いな10の音。身近な音が猫にとってはストレスの原因に!
猫が家族の中で自分にだけなつかない時の対処法
もともと警戒心が強い猫であったり、人に対してトラウマを抱えており、飼い主である家族に対しても心をなかなか開いてくれない猫も存在しています。しかし、愛猫が家族の中で自分にだけなつかないとなると、その原因はあなた自身の行動や日々の接し方に問題があるのかも。
猫が自分にだけなつかないという人は、ぜひその原因を突き止めたうえで今から紹介する対処法をご紹介しましょう。
お世話を積極的に行う
今すぐにでも始められる対処法は、愛猫のお世話を積極的に行うことです。ご飯のお世話、飲み水の交換、トイレの掃除、グルーミングなど、猫は比較的お世話が楽な動物ですが、それでもやることはたくさんあります。
リーダーを決めたり、従う相手を見定めるようなことはしない猫ですが、自分のお世話をしっかりしてくれる相手には信頼を寄せてくれます。なんだか自分にだけなついていないと感じているのであれば、お世話をできるだけしてあげるようにしましょう。
願いを叶えてくれる人になる
自分にだけなつかないという場合は、猫の願いを叶えてあげる人になってはいかがでしょうか。
遊んで欲しいと思った時に、すぐに遊んであげる、構って欲しいと思った時に、たくさん撫でて構ってあげる、お腹が空いたときにご飯を素早くあげるなど、言葉を喋れない猫の願いをすぐに叶えてくれる存在はありがたいものなのです。
信頼を勝ち取るために、自分にだけなついていないという汚名を晴らすために、愛猫の気持ちを汲み取り、尽くしてあげるように努力をしてみましょう。
▼猫の鳴き声で気持ちを読み取ろう!
鳴き声から読み取る10の猫の気持ち。本音を知って仲良くなろう
程よい距離感を知る
常に一緒にいたいと思っている猫、自分が構って欲しい時にだけそばにいて欲しい猫、ベタベタするのが苦手で極力関わりを持ちたくないと思っている猫など、同じ動物でもその個性や性格には大きな差があります。
その個性やタイプを見定めて、程よい距離感を知るのは大切なことです。この猫はずっと構っていて欲しいタイプなのか?少し距離を置いて過ごすのがいいのか?その猫に合った接し方を理解して、心地良い距離感を見定めてあげるのが大切です。
思わずギュッと抱きしめたくなる気持ちもわかりますが、愛猫になつかれたいのであれば、愛猫の気持ちを優先してあげましょう。
▼臆病な猫ちゃんならこちらの記事を参考にしてみてください
臆病な猫と仲良くなるコツと接し方。じっくり焦らず距離を縮めよう
一緒に過ごす時間を増やす
どれだけ愛していても、どれだけお世話をしてあげても、やはり過ごす時間が短いとなかなかなついてくれません。もし、愛猫になついてもらいたいと思うのであればぜひ一緒に過ごすように心がけましょう。
仕事などの関係で、どうしても時間を取れないという場合もあるでしょうが、短い時間しか自宅にいないとしても、自宅で過ごす時間を愛猫と共に過ごすように心がけてみましょう。
帰宅をしたらまずは愛猫に挨拶をする、何処かへ行くときも愛猫に声をかけてあげる、一日のうち数分でもいいから必ず一緒に遊んであげるようにする、それだけでも状況は随分と変わります。
家にいる時間全てを愛猫に注ぐのは難しいでしょうが、できる限りの時間を愛猫と共に過ごしてあげましょう。
猫に嫌われる要因を無くす
前述でご紹介した猫に嫌われる特徴を無くしていくのも、なつかれるためにできる対処法です。香水や制汗剤などをつけている方はやめるだけでも効果はあります。
また、猫に好かれる人の特徴である、少し高くて落ち着いた声を意識したり、足音に注意をしたり、急に動くのではなくゆっくり猫のペースに合わせて動くようにしてあげるだけでも、猫からの好感度はアップします。
お世話もしているし、ご飯もあげているし、たくさん遊んであげているのに、自分にだけなつかないという場合は、普段の行動や何気無い仕草が猫に嫌われる要素となっているのかも。
ぜひ、愛猫になついてもらうためにも、ほかの猫から好かれる人間になるためにも、猫に嫌われる要素を無くす努力をしてみましょう。
おやつ攻撃
どうしても愛猫がなついてくれないという場合は、最終手段としておやつをあげてみましょう。美味しいものをくれる人は、どんな人物であっても好感度が上がりやすくなります。与えすぎると肥満の原因となりますが、適正量を守れば手軽に愛猫と仲良くなれる便利なアイテムとなります。
食べ物で釣るというのは気がひけるという方もいるかもしれませんが、ほかの対処法と合わせて実行するとより仲良くなりやすくなるはずです。ぜひ、試してみてくださいね。
▼猫大興奮!おやつの手作りレシピはこちら
猫だっておやつが大好き!愛猫がもっと喜ぶ手作りおやつレシピ
愛猫が自分にだけなつかない場合は猫の下僕になろう
猫は自分に尽くしてくれる人になつきます。ワガママに付き合ってくれる人、お世話をたくさんしてくれる人、遊んでくれる人、構って欲しいときに構ってくれる人など、まるで下僕のように尽くしてくれる人を信頼し、常に一緒にいたいと思ってくれるのです。
愛猫に好かれたい、自分にだけなつかない愛猫との距離を縮めたいと考えている方は、愛猫の下僕になった気持ちで接するようにしてはいかがでしょうか?
みんなのコメント
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自宅で猫を2匹飼っているのですが、威嚇されるわけではなく、近寄ってくるのですがそれ以上はさせないという態度をむけられています。水やりトイレの始末は積極的にしてますがブラッシングと爪切りは断固としてさせてくれません。無理せず自分は懐かれない存在なのだと割り切って距離を置いた方がいいのでしょうか?幸い妻の方には2匹とも懐いています。