猫が飼い主の顔を舐める理由は、だいすき!猫からの愛情への応え方

猫が飼い主や親しい人、さらには同居している猫を舐める姿をよくみかける人も多いでしょうが、猫はそもそもなぜ、飼い主や他の猫の顔を舐めるのでしょうか。

親愛の証?信頼している証拠?実は、様々な理由があるんです。

考えたこともある人もない人も、今回はそんな猫が顔を舐める理由について考えてみましょう。

猫が顔を舐める理由には私たちが思っている以上に深い意味が含まれているのです。猫好きさんは是非ご覧ください。

猫が顔を飼い主の顔を舐める理由5つ

猫が飼い主の顔を舐める理由にはどのようなことが隠されているのか、まずはその隠された理由と心理から見ていきましょう。

知っていることも意外と知らなかったことも含まれているはずです。愛猫の顔を舐める行為の本当の意味を知りもっと愛猫の事を知りましょう!

愛情表現

まず多くの人が知っているのが、飼い主に対しての愛情表現をしているということではないでしょうか。猫は仲間同士で信頼を確かめ合うためにお互いの顔を舐め合います。

その行為と同じように、飼い主のことを信頼していることを伝えるために一生懸命顔を舐めるのです。この時は顔を舐める他にも髪の毛を食べる、眉毛やまつ毛の部分を舐めるという猫も多いようです。

これはおそらく、毛繕いをしようと人間の顔の中にある毛の部分を選んで舐めてくれているのでしょう。愛猫の優しさですが少々痛いのが難点ですね。

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知らない匂いを消そうとしている

飼い主についている知らない匂いを消そうとしている時も飼い主の顔を舐める理由の1つにあげられます。

特に外から帰ってきた後や、お風呂に入った後は自分の匂いが消えて知らない匂いを纏っている飼い主に対して自分の匂いを付けるために必死に舐めるのです。

自分の大好きな飼い主に知らない匂いがついていることが落ち着かないのと同時に、自分の知らない匂いを自分のテリトリーに入れたくないという心理が大きく働くため必死に飼い主の顔を舐めるのです。

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欲求を訴えるため

欲求を伝えるために飼い主の顔を舐める猫もいます。

特に夜中や朝方、飼い主が寝てしまって暇な時に「遊んで!」「構って!」「起きて!」ということを訴える為に、飼い主の顔を舐めるのです。

猫の舌はザラザラしていて、舐められると痛いということを猫自身知っているのかも知れませんね。とにかく飼い主に自分の存在を気づかせるツールとして飼い主の顔を舐めるのです。

顔を舐めて訴えても全く欲求が通らなかった場合、その行動はエスカレートしてもっと激しく舐めたり、噛みついたりする猫もいます。

怪我をしないためにも、愛猫が顔を舐める仕草をする時点で欲求を察してあげるようにしましょう。

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飼い主の匂いを嗅いで安心している

自分が心を許す相手だけに毛づくろいをする猫は、相手に自分の匂いをつけているのと同時に相手の匂いを嗅いで落ち着いているということもいえます。

つまり愛猫が飼い主の顔を舐める行為には飼い主の匂いを嗅いでいるということがいえます。

大好きな飼い主だからこそ、幸せそうな顔で飼い主の顔を舐めているんですね。その時の愛猫の気持ちは「飼い主の匂いをいっぱい嗅げて幸せニャー」と思っているのでしょうね。

猫が他の猫の顔を舐める理由

猫同士がお互いの顔を舐める姿を見たことありますよね?猫を飼っていない人でも、動画で猫同士が舐め合うラブラブな姿を見たことがあるのではないでしょうか。

あのお互いの顔を舐める行為は「アログルーミング」といいます。対して自分で自分を舐める行為は「セルフグルーミング」といいます。

アログルーミングは飼い猫だけではなく野良猫など外の世界で生きる猫にも見られる仕草です。このお互いの顔を舐める行為をすることでお互いの信頼関係を確かめあい、お互いに愛情を示しているのです。

アログルーミングを行う意味は、お互いにセルフグルーミングできない箇所を中心に行うのでその場所は頭や顎、耳の後ろや耳の中といった箇所が多いです。

元々綺麗好きなのが猫の性分ですから、信頼できる仲間にセルフグルーミングできないところを綺麗にしてもらうことで信頼を深めているのです。

▼猫のアログルーミングについてはこちらをご覧ください
猫が舐め合う理由。愛情の証、他の猫を舐めるアロ・グルーミング

猫が顔を舐めてきたら、猫にもアログルーミングをしてあげよう

アログルーミングはお互いに顔を舐めることで成立しますが、飼い主の顔を舐める愛猫に私たちが愛情表現を返すにはどうすればいいと思いますか?

答えはアログルーミングで返してあげることが愛猫の信頼関係を深めるのに有効だといえます。

とはいっても、人間である私たちが猫を舐めてあげることはできませんよね?そのようなことをしても、私たちの舌では愛猫を毛繕いしてあげることもできませんし健康の事を考えてもおすすめはできません。

そこで、舐める代わりに行ってあげたいのがマッサージと小まめなブラッシングです。愛猫が顔を舐めてきてくれたら、それに応えるように頭や耳、顎や首の後ろをグルーミングするような感覚でマッサージしてあげましょう。

そうすることで疑似的にではありますが、お互いに顔を舐め合っているような感覚になって愛猫もリラックスできるだけではなく飼い主も気持ちよさそうにしている愛猫の姿に癒されるのです。

マッサージをしてもらうことで普段自分では舐められない箇所を撫でられるので血行もよくなります。猫にとってはまさに一石二鳥ですね。さらにマッサージをしながらブラッシングをすることもおすすめです。

猫がグルーミングを行うのは毛並みを綺麗に整えるという意味も含まれています。

ブラッシングをすることで愛猫の毛並みもよくなりますし、セルフグルーミングで飲み込んだ毛が胃の中で塊となって排泄できなくなる毛球症の予防にも繋がります。

愛猫と親睦を深めるためにも、顔を舐めてくれたらマッサージやブラッシングでその愛情に応えてあげるようにしましょう。

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猫が飼い主の顔を舐めない理由

愛猫が飼い主の顔を舐める理由は飼い主の事が好きだからこその行動だということをご紹介しましたが、愛猫が顔を舐めてくれない事に内心落ち込んでいる愛猫家もいらっしゃるのではないでしょうか?

愛猫が顔を舐めてくれないのは私に愛情がないからなの?と不安になってしまうのもわかりますが、猫も個体によって愛情表現の仕方は様々です。

愛猫が顔を舐めてくれないからといって飼い主を信頼していないとは限りません。

何なら猫によってはセルフグルーミングすらしない猫も存在します。愛猫が顔を舐めてくれないからと落ち込んでいる飼い主様は愛猫が他の行動や仕草で愛情を示してくれている可能性が高いです。注意深く見守ってあげるようにしましょう。

愛猫が顔を舐めてくれたら、応えてあげて親睦を深めよう!

愛猫が顔を舐めるのは飼い主に信頼を寄せている証です。その信頼や愛情に応えてあげることこそ、愛猫との絆を深めることに繋がるはずです。

愛猫と日々コミュニケーションを取りながら素敵な猫ライフを送って下さいね。

みんなのコメント

  • 否定しないおやじ より:

    舐めてくれたらうれしい。だけど、舐めなくても決して責めない。猫は心穏やかな、優しくて、穏やかな人を選びます。
    大声を出して威嚇しない。それだけで愛猫は顔を舐めます。
    これ、組織で働く者たちのも当てはまります。
    威嚇、これはパワハラ・モラハラ。だから、そんな人にペット飼う資格なし!
    ペットはいろんなことを気づかせてくれます。感謝しかありません!

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