雷を怖がる猫への対処法4つ。飼い主ができる大丈夫だよ!のサイン

突然大きな雷がなると驚いてしまう方は多いでしょうが、それよりもさらに猫は雷を怖がる傾向にあります。中には大きな雷の音に驚いてパニックになったり、網戸を突き破って脱走をしてしまうこともあります。

普段なら絶対にやらない行動を雷が鳴った瞬間にやるという猫ちゃんも多いのではないでしょうか?

雷が怖い気持ちはわかりますが、いったい雷をそこまで怖がる理由とは何でしょうか?そして雷への対処法はあるのでしょうか?そんな猫と雷についてご紹介します。

なぜ猫は雷を怖がるの?考えられる3つの理由

のんびりとくつろいでいた愛猫が突然鳴り響いた雷の音に驚きパニックになった!そんな経験をした飼い主様も多いのではないでしょうか?

我が家の愛猫も雷は大嫌いで、たとえ機嫌よくご飯を食べているときでも、猫じゃらしで遊んでいるときでも、リラックスタイムでも、雷が鳴ったら一目散に押し入れの中に逃げ込みます。

それほど猫にとっては雷が怖いということですが、そもそも猫が雷を怖がる理由とは何でしょうか?

理由として考えられるのが大きな音に驚いているからというものです。猫はヒトよりも何倍も聴力がありちょっとした音でもよく聞こえます。そんな聴力のいい猫にとって雷のような大きな音はヒトの何倍も大きく聞こえているはずです。

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そんな耳を突き抜けるような大きな音がなんの前触れもなく鳴ったら驚いてしまうのも無理はないですよね。

また雷の音は猫にとって「何の音かわからない」というのが大きな理由だと考えられます。ヒトならば雷は自然現象だと分かっているので、得体の知れないものという恐怖心はありませんよね。

しかし、猫にとって雷は自然現象という概念はありませんし、空から大きな音が鳴るという事実が理解しがたいのかもしれません。

猫にとって雷は得体のしれない何かである。その事実が、猫が雷に対して恐怖を覚える理由となっているのではないでしょうか。

さらに考えられるもう1つの理由が、飼い主様が雷に感じている恐怖心が愛猫に伝わっているということです。猫は大変繊細な動物ですから、飼い主様の様子や雰囲気を敏感に察知します。

そのため雷が鳴るたびに恐怖心を感じている飼い主様の気持ちを感じ取って不安な気持ちになっているのかもしれません。

猫が雷を怖がるときの対処法4つ

愛猫が雷の音に怖がることにお悩みの方は少なくはありません。

実際に雷がいきなり鳴ったことに驚き、網戸を突き破って脱走をした猫ちゃんの話や、玄関を開けたタイミングで雷が鳴ったことで誤って外に出てしまった猫ちゃんの話を頻繁に耳にします。

そのような事態を完全に防ぐことは難しいですが、対策をすることで雷によるリスクを減らせます。また雷が鳴るたびに恐怖心にかられストレスを感じる愛猫の気持ちを安心させられるかもしれません。

雷は防ぎようがありませんが、雷が鳴ったときに飼い主ができる対処法を覚えておいてあげましょう。

隠れ場所を用意する

猫は恐怖を感じることや、危険を察知したときは安心できる場所でジッと身をひそめることで不安や危険から身を守ろうとします。

そのため、雷を怖がる猫ちゃんにはとにかく安心して身を隠せる場所を用意してあげましょう。

例えば押し入れの中、布団の中、家具の間、猫ベッドの中など暗くて狭い環境が何よりも落ち着くようです。そのようなすぐにもぐりこめる安全地帯を用意してあげれば、猫ちゃんも安心できるはずです。

恐怖を感じパニックになってしまったら、いくら信頼している飼い主様の声も耳に入らなくなってしまいます。そのようなときでも逃げ込める場所を普段から用意しておきましょう。

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抱きしめる

雷の音に恐怖を感じると、耳を倒して低い姿勢でジッと身をひそめる場面が見られます。

この場合は、ゆっくりと抱きしめてあげて「怖くないよ」と優しく声をかけてあげましょう。飼い主様のことが大好きな猫ちゃんならば、これだけで安心してくれます。

また抱きしめることで飼い主様のニオイを感じて、パニック状態になるのを防いでくれる効果も期待できます。

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ただし、猫によっては臨戦態勢に入っているのに、いきなり触られたことに驚いて攻撃してくる場合もあります。

恐怖心を感じているときにどのような反応を見せるかは、その猫によって大きく違いがあります。もし雷が鳴ったときに威嚇をしているようならば、怪我をしないためにも無理に触らないようにしましょう。

そばに寄り添う

抱きしめなくても近くに寄り添い優しく声をかけてあげるだけでも効果が期待できます。

猫にとって飼い主様は信頼できる存在ですし、安心できる場所でもあります。そのため飼い主様が近くにいてくれるだけで心が安らぎます。

雷に怯えて攻撃的になっている愛猫の姿に動揺をしてしまっては、余計にパニックになってしまいます。攻撃的になっているのは何故こんなにも大きな音が鳴っているのかがわからない恐怖心からです。

その恐怖心を溶かしてあげるためにも、雷が鳴ったときはそばに寄り添って優しく声をかけてあげましょう。

脱走対策を行う

雷に恐怖を感じた猫の中には大きな音にパニックとなってしまい、思いもよらない行動に出ることもあります。

いつも静かでおとなしい猫が急に走り出したり、攻撃的になったり、家具にぶつかったり、押し入れの奥や物陰から出てこなくなってしまったりと反応は様々です。

そんな中でも特に気を付けてほしいのが脱走です。雷がいきなりなってしまったことに驚いた猫ちゃんは、この場所にいては危険と思い込み急いで外に出たがるのです。

その結果、網戸を突き破ったり、窓を必死に開けて出て行ってしまう猫ちゃんやタイミングよく空いたドアや窓から飛び出してしまう猫ちゃんの事故が大変多くなっています。

脱走をしても無事に帰ってこれたならいいですが、外に出たことのない猫ちゃんは外での過ごし方も危険な物もわからないので脱水症状を起こしたり事故に巻き込まれて最悪の結果を招いてしまうこともあります。

そのような事態を防ぐためにも、脱走対策は日頃から万全にしておきましょう。

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雷を怖がらない猫も存在している

多くの猫ちゃんにとって雷の音は恐怖の対象でしょうが、中には雷が鳴っても特に気にすることもなく普段通りに過ごす猫ちゃんもいるようです。

実際に我が家にいる3匹の猫のうち2匹は雷が鳴ると、どんなに楽しいことをしていたり美味しいご飯をもらっていたとしても一目散に逃げだすのですが、もう1匹は逃げ出すどころか普段通りお腹を出して寝ていることもあります。

ときには雷で光っている空を楽しそうに眺めているときもあります。なぜ、同じ生活環境でこれほどまでに反応が違うのかというと、根本的な性格の違いにあるようです。

雷を怖がり隠れる2匹の猫はどちらも警戒心が強く、気も弱いため知らないヒトが家にやってきたときもあまり姿を見せません。一方、雷を怖がらない猫は人懐っこく知らないヒトでも警戒することなくフレンドリーに接してくれます。

また気が強いわけではないのですが、とても図太くちょっとやそっとのことじゃ動じないゆったりとした性格の猫です。このような性格の違いから、雷に対する反応に違いが出ていると思われます。

この他にも、ラグドールやスコティッシュフォールドなどおとなしい品種の猫や長毛種の猫は雷を怖がる傾向にあるが、アビシニアンなどの活発な品種の猫は雷を怖がりにくいともいわれています。

必ず当てはまるわけではなく、おとなしい猫でも雷を怖がらない子もたくさん存在していますので一つの目安として覚えておいてくださいね。

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雷が鳴ったら愛猫を安心させてあげるのが重要

雷は猫にとって未知なる現象のため、ヒト以上に大きな恐怖心を感じてしまうようです。

愛猫のストレスを考えると雷の音が聞こえない完全防音の部屋を用意してあげるのが一番いいのでしょうが、そんなハイテクな部屋を用意してあげるのは現実的じゃないですよね。

愛猫が雷に恐怖心を抱くのを止めることはできませんが、愛猫の恐怖心を軽減させることはできます。できるだけ安心して雷を乗り越えられるように、飼い主様は十分に配慮をしてあげましょうね。

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