猫が興味ないふりをする意外な理由6つ。遊んでほしい時はどうする?

一緒に遊んで欲しくて猫じゃらしを振ったり、撫でてみたり、話しかけてみたりと努力はしてみてもツーンとして、まるで興味がないように無反応を貫き通す愛猫に落ち込んでいる方、よく愛猫の顔を観察してみましょう。

飼い主様の動きを横目でチラチラ観察したり、愛猫へのアピールをやめたらなんだかさみしそうにしていたり、フト気がついたらいつも近くにいたりと、興味がないと見せかけて実は飼い主様を付け回している猫ちゃんは多いようです。

一体飼い主様に興味ないふりをする理由とは何なのでしょうか?また興味ないふりをされたときも、構わずアピールをし続けるべきなのでしょうか?それとも興味ないふりでもしつこいアピールは自粛するべきなのでしょうか?

猫が興味ないふりをする、意外?な理由

猫が人に対して興味ないふりをするのには様々な要因や、その猫が暮らしている環境、その猫の性格が深く関わっています。興味がないふりをしても実は飼い主様のことが気になって仕方がない子もいれば、本当に興味が一切なく、何をしても視界に入っていない場合も。

そんな自由気まま、個性豊かな猫ちゃん達が興味ないふりをする理由とはいったいどのような理由なのでしょうか?

表情筋が少なく無表情に見えるから

飼い主様の行動に対して興味ないふりをしていると思っていても、実はとても興味を示している場合があります。しかし、猫は表情筋が少なく、他の動物のように感情を表情の変化で表すことができません。

そのため、猫のことをあまり知らない人がみると「全く興味を示してくれない」「いつも暇そうにしている」と映ってしまうのかも。しかし、よくよく見てみると猫は表情がない分、体全体を使って自分の感情を表現しています。

飼い主様が、その感情変化のサインを見逃しているだけで、実は興味ないふりをしていないパターンもあるということです。感情の変化によって耳が動いたり、尻尾が動いたり、目が変化したり、体の動きが変わったりと、猫の感情サインは知れば知るほど面白いです。

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うちの愛猫はどんな時も、どんなことをしても無感情で興味を示してくれないと悩んでいる方、まずは猫が本当になんのサインも送っていないのか観察をしてみましょう。

自立心が強い性格をしているから

例えば子猫や子猫のまま成猫になったような個体ならば、猫じゃらしを楽しく追いかけたり、飼い主様に甘えたり、喉を鳴らしながら遊んで欲しいとおねだりをしたりと、まるで人間の子供のように甘えてくる可愛い姿をみせてくれます。

しかし、野良猫時代が長かった猫や自立心が強い少々アダルトな性格の猫はあまり人に甘えることはありません。

そのため、飼い主様だからとわざわざすりよることもしなければ、攻撃を加えるようなこともしない、いい意味で一定の距離を保って生活をしようとします。

「自分は誰にも頼らず一人で生きていけるんだぞ!」という感情や「人間に媚を売ってたまるか!」という、強気な感情の表れかもしれません。そのような感情を抱いているからこそ、たとえ飼い主様が魅力的な猫じゃらしを振ろうと、名前を呼ぼうと、知らんふりを貫き通しているのでしょう。

しかし、やはり猫にとって猫じゃらしは大変魅力的なものですし、飼い主様が名前を呼んでくれるということは何かいいことがあるかもしれないという淡い期待もあります。その結果、興味ないふりをしているけれど実は気になって仕方がないという状況になってしまうようです。

いつもクールで素っ気ないと思っている方、猫じゃらしを振ったり名前を呼んであげた時にジッと観察をしてみましょう。眠たそうに目を閉じていると見せかけて、薄めを開けてジッとこちらを見ているかもしれませんよ。

喧嘩をしないための配慮

猫の世界ではお互いにジッと見つめ合うことは喧嘩を売っているのと同じことだというのをご存知でしょうか?

人間の世界では相手の目を見て話をするのは好意を表すため、大好きな愛猫にも同じようにジッと目を見つめている飼い主様も多いでしょうが、それは猫からすると喧嘩を売られていると感じるようです。

元々平和主義者が多い猫ですから「喧嘩はしたくないよ~」という感情から、目線をそらしてその場から離れる行動を取るのです。あるいは、敵意がないことを示すために視線を必死にそらしているのかも。

大好きな愛猫を撫でながらジッと目を見つめている方、あまりの可愛さに無意識のうちにジッと見つめてしまっている方、その行動が愛猫に興味ないふりをさせている原因かもしれませんよ。

機嫌が悪い

いつもは興味津々で近づいてきてくれるのに、なぜか興味ないふりをしているのか知らんぷりをされたときは、もしかしたら機嫌が悪いのかもしれません。人間でも機嫌が悪かったり、何か嫌なことがあったりすると素っ気ない態度を取ってしまいますよね。

それと同じで猫も、機嫌が悪いと興味ないふりをして素っ気ない態度を取ってしまうようです。そんな愛猫に興味を示してもらおうと下手に手を出してしまったら、逆鱗に触れてけがをする恐れもありますので、できればそっとしておいてあげましょう。

怒っている

興味がないふりをしているのは、あなたに対して何か怒っているのかもしれませんね。例えば最近忙しくてあまり構ってあげていなかったり、遊んでとせがまれたのに手が離せなくて遊んであげられなかった、他の猫を可愛がって嫉妬をされたなど、ちょっとしたことで猫は怒ってしまいます。

猫はクールで素っ気ないイメージですが実は繊細でとても傷つきやすい動物です。飼い主様の何気ない行動や、ちょっとしたことでも深く傷つき拗ねてしまうことも珍しくはありません。

またストレスに弱く、あまりにも長期間ストレスを与え続けてしまうと体調を崩す原因となってしまいます。

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健康的な生活を送らせてあげるためにも、急に興味ないふりをするようになった場合はストレスを与えるようなことをしていないか考え、思い当たることがあれば改善するように心がけましょう。

病気

猫が興味ないふりをしているのは、興味はあるけれども体がしんどくてうまく反応ができなくなっている可能性もあります。

いつもならば飛びついてくる猫じゃらしにも飛びついてこない、大好きなご飯も食べにこない、お部屋の隅でジッとうずくまっている、体に触ろうとすると嫌がるといった場合は、病気の可能性が極めて高いでしょう。

愛猫の異変にいち早く気がつけるのは飼い主様です。何となくおかしいと思った時は、病気の症状が出ていないかチェックをしましょう。わかりやすいチェック項目としては以下のようになります。

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 瞬膜が出る
  • 目ヤニが出る
  • 食欲不振
  • 元気がない
  • ふらつき
  • 反応が鈍い

どのような病気であるかは症状だけでは判断できませんし、素人判断を行っては重大な病気を見逃してしまう可能性もあります。愛猫に長生きをしてもらうためにも、ちょっとした変化にいち早く気がつけるように日頃から注意をするようにしましょう。

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猫が興味ないふりをするときの対処法

猫が興味ないふりをするときは様々な感情や状況によるものだというのがわかりましたが、愛猫に興味ないふりをされたときはどのような対処をするのが正しいのでしょうか?

興味ないふりをされても頑張ってアピールをする

クールな性格の猫や、ちょっとツンツンした性格の猫が興味ないふりをしているのであれば、あの手この手を使って思わず手が出てしまうような遊びを模索してみましょう。

興味ないふりをしているとしても、興味がないわけではありませんし、本当はその動きを見て楽しんでいるかもしれません。

愛猫の反応がないと少々心が折れそうになってしまいますが、愛猫が楽しんでくれていると分かれば頑張れるはずです。また、興味ないふりをしていたとしても、何度もチャレンジをすれば我慢ができなくなっていつかは楽しく遊んでくれるかもしれません。

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ただし、構って欲しいからといってあまりにもしつこくしてしまうと、今度は愛猫から鬱陶しいと思われてしまう可能性もありますので、アピールはほどほどに行うようにしましょう。

そっとしておく

機嫌が悪かったり気分じゃないという理由で興味ないふりをしている場合は、できるだけそっとしておくほうが良いでしょう。人間でも気分じゃない時にしつこく話しかけられたり、遊びに誘われたりすると「鬱陶しい」と思ってしまうことありますよね?

猫も同じ動物ですから、何となく気分じゃない時もありますし、機嫌が悪くてそっとしておいて欲しいと思うこともあります。そんな愛猫の気持ちを察してあげて、あえてそっとしておいてあげるのも飼い主様の優しさです。

猫は気分屋な動物ですから、少し前まではつれなかったのに何かのきっかけで急に甘えん坊になったり、遊んでとおねだりをしてくることもあります。何だか機嫌が悪そうだと思ったら、機嫌が治るまで待ってあげるようにしましょう。

ご機嫌を取る

何らかの理由で怒っているのであれば、その理由を探り改善をしてあげるのと同時におやつや大好きな遊びでご機嫌を取ってあげるのも対処法としてはオススメです。

下手に手を出してしまうのは愛猫の機嫌を損ねてしまう原因となる可能性がありますが、おやつなどで機嫌を取って様子を見ることは有効です。もしおやつをあげても、おもちゃで遊んであげても興味ないふりを続けるようであれば、相当怒っている証拠ですからそっとしておくようにしましょう。

逆にご機嫌とりをすることで機嫌が治るようであれば、そのままたくさん遊んであげながら誠心誠意謝罪をしてください。

ちなみに筆者の愛猫は機嫌が悪くなると、お気に入りのおもちゃを使っても、名前を呼んでも、興味ないふりをして全くこちらを見ようとしてくれなくなります。そんなときはこちらのおやつを使ってご機嫌取りをします。

そう、多くの猫ちゃんが大好きとされる「ちゃおちゅ~る」です。とりあえずちゃおちゅ~るの歌を歌いながらパッケージを開けると、興味ないふりをしていたのが嘘のように寄ってきてくれます。その後はたくさん撫でながら、おもちゃを使ってたくさん遊んであげると興味ないふりをやめてくれます。

愛猫の機嫌取りにお困りの方は、一度ちゃおちゅ~るを活用されてはいかがでしょうか?

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猫が興味ないふりをしたときはその原因に基づいた対処法をしよう

愛猫に興味ないふりをされてしまうと、飼い主様としては何か悪いことをしてしまったのだろうか?機嫌を損ねるようなことをしたのか?もしかして嫌われているのか?と、ちょっとドキドキしてしまいますよね。

しかし、猫が興味ないふりをするのは飼い主様に原因があるだけではありません。気分屋で自由な性格の猫ちゃんですから「興味はあるけれど反応するのが面倒くさい」「今は気分じゃない」という、猫らしい感情が原因となっていることもあります。

そんなときは無理に興味を引こうとせずに、猫がその気になるまでのんびりするのも良いかもしれませんね。猫のペースに合わせてゆっくりとした時間を過ごす、それこそが猫を飼う人が得られる至福のひと時なのかもしれません。

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