福島県で保護猫と出会う。譲渡を受けられる施設とそれぞれの譲渡条件

福島県内にお住まいの方で、猫を家族としてお迎えしたいと思っている方。ぜひ、保護猫の譲渡を受けられる施設に会いに行ってください。

福島県には、里親を待っている猫がいます。

特に保護猫の譲渡を受けるのが初めてという方は、「いろいろ大変なんじゃないの?」と思われるかもしれません。でも、実際は譲渡までの流れや条件をしっかり理解しておけば、まったく難しいものではありませんよ。

福島市:福島市保健所

福島市保健所では、保護猫の譲渡活動の他にも、猫を自宅で飼うときに飼い主さんが注意すべき点について啓発活動を行っています。

猫に不妊手術を行うのはもちろんのこと、完全に室内で飼育することで感染症や事故・さらに近隣トラブルへと発展しないように防ぐことができますからね。

やはり、今現在猫を飼っている人に加えてこれから猫を飼おうと考えている人にも、ちゃんと理解しておいてほしいです。

譲渡してもらうまでの流れ

福島市保健所で保護猫を譲渡してもらうには、まず事前に「動物譲渡申込書」を保健所の窓口に提出しておかなければいけません(譲渡を希望する本人が提出するのが原則です)。

それから書類審査をしたあとに、譲渡条件に合っている希望者がいれば連絡が入ります。

そのあと保護猫と実際に面会をすることができます(書類審査に通らなければ、猫と面会することはできません)。

面会をして家族として迎えることになったら、いよいよ担当課の窓口で正式に譲渡申請をすることになります。

※福島市保健所のホームページから、現在譲渡可能な犬猫を閲覧することができますが、その時点で他の方と面会・または案内をしている途中である場所もあるので注意してください。

施設情報

  • 福島市保健所の住所…〒960-8002 福島市森合町10番1号
  • 電話番号…024-597-6409
  • ファックス…024-533-3315
  • 問い合わせ…ホームページにあるフォームから送信してください
  • 開館時間…平日の8時半から17時まで
  • 駐車場…あります(150台)
  • 必ず現地に行かないといけません(出張サービスなどはありません)、事前に「動物譲渡申込書」を保健所に提出しに行きます。それから審査の後、条件が合う猫が収容された時に連絡が入ります(審査に通らなければ猫と面会できません)
  • 福島市公式ホームページ
    ホーム > くらし・手続き > ペット・動物 > 譲渡動物情報について、で移動できます。

福島県にはこの他にも保健所があるので、お住まいの地域の保健所を検索してみてくださいね。

三春町:福島県動物愛護センター「ハピまるふくしま」

福島県動物愛護センターは、平成29年の4月にオープンしたのですが、これに伴って県北・県中・県南で実施されていた動物愛護関連業務が、こちらのセンターに移行したんですよ。

センターでは犬猫を個室で管理できる施設が整えられており、さらに野外運動場も完備されています。

獣医師などの動物に関する専門の知識を備えた職員が犬猫たちを管理しています。

  • 迷子犬・怪我をした犬猫の保護
  • 動物取扱業(ペットショップなど)の登録業務
  • 犬猫の苦情に関する相談を受ける
  • しつけ・啓発講座(小学校に派遣で行ったりもします)
  • 犬猫の譲渡活動

このように、犬猫の譲渡だけでなく、人と動物がうまく共生していけるように促す運動なども随時行っています。

譲渡してもらうまでの流れ

犬や猫を譲渡してもらうには、まずセンターに電話連絡をしてください。そこでセンター職員から、譲渡の流れについての説明を受けることになります。なお、譲り受けることができる犬や猫については、動物愛護センターのホームページに掲載されています。

それからセンターの窓口で、「犬及び猫の譲渡申込書」を受け取って提出してください。この申込書に基づいて審査が行われ、それによって譲渡してもらえるかどうかが決まります。

譲渡可能となった場合には、指定された日時にセンターへ行き、猫とのふれ合いをして相性などを確認しましょう。

その上で譲り受けたいという気持ちが固まったら、「誓約書」にサインをして正式譲渡が完了します。

譲渡をしてから後に、「譲り受けた犬等に関する報告書」をセンター宛に提出するのを忘れないでくださいね。

施設情報

  • 住所…〒963-7732 田村郡三春町大字上舞木字向田17番
  • 電話番号…024-953-6400
  • 開所時間…月曜日~土曜日の8時半から17時15分まで(祝祭日及び年末年始(12月29日~1月3日)を除く
  • 駐車場…あります
  • 必ず現地に行かないといけません(出張サービスなどはありません)。事前に電話連絡をしてから、センターで「犬及び猫の譲渡申込書」を出してください。そこから審査を通過したら、譲渡手続きとなります。まずはお問い合わせください。
  • 福島県動物愛護センター「ハピまるふくしま」 – 福島県ホームページ

ハピまるふくしまはこの他にも会津支所と相双支所があるので、こちらも検索してみてくださいね。

郡山市:保護猫カフェ love.lab(ラブ.ラブ)

郡山市を拠点にして活動をしているラブ.ラブは、「猫の殺処分がゼロになるために」「子どもたちや障がい者の心のケア」のために活動しています。

平成26年の10月に活動を開始して、平成28年の6月にNPO法人として認可されたラブ.ラブは、これまでに700匹にも及ぶ保護猫たちを新しい里親さんの元へ引き合わせてきました。

  • 保護猫の譲渡活動
  • 地域猫を保護する活動
  • 猫を飼ううえでのマナー講座(公民館などで開催)
  • 子どもたちに命を大切にする心を学んでもらう活動
  • 1ヶ月に1度、老人施設や障がい者施設へ訪問する活動

現在はまだ猫たちを保護するシェルターがないので、今後シェルターが開設できることを目標としています。

譲渡してもらうまでの流れ

猫カフェラブ.ラブにいる保護猫たちは譲渡対象にはなっていますが、すべての保護猫が譲渡可能というわけではありません。

ラブ.ラブを利用した上で家族として迎えたいと思う保護猫に出会った場合には、気軽にスタッフさんに声をかけてください。

ラブ.ラブでは郡山市保健所と連携して譲渡に関する審査を行うことになっています。

保護猫を正式に譲渡してもらうまでにはトライアル期間もあるので、スタッフさんから詳しい説明を受けてくださいね。

施設情報

  • 住所…〒963-0203 福島県郡山市静町1-28 根本ビル
  • 電話番号…024-954-5530
  • 営業時間…月曜日から日曜日の10時半から19時まで
  • 定休日…木曜日
  • ラブ.ラブの入店料金…30分600円(中学生以下は500円)
  • 駐車場…あり(お店の前に2台・裏側に10台)
  • 出張サービスなどはありません。事前連絡などは必要ないので直接ラブ.ラブに向かいましょう
  • 保護猫カフェラブ.ラブのホームページ

いわき市:里親募集型保護猫ふれあいサロンOhana

Ohanaという言葉は、ハワイの言葉で「家族」を意味しています。東日本大震災から半年後に取り残されてしまった猫たちを助けるために、動物愛護団体「LYSTA」の運営が始まりました。

そして活動を続けていくために、クラウドファンディングで里親募集型の「ふれあいサロンOhana」を立ち上げ、活動資金を生み出す活動をしているんですね。

Ohanaでは、保護猫たちとふれ合うためのルールが定められています。

  • 猫たちのストレスになることをしない
  • 大きな声を出さない(図書館の音楽が聞こえる位の大きさで)
  • 携帯電話はマナーモードに設定しておく(店内での通話は不可)
  • 写真撮影でフラッシュ機能を使わない
  • 猫のおもちゃは新品のみ持ち込み可能。持ち込み場合は申請をする、使う時には手から離さないように
  • 靴下を必ず着用する(忘れた場合は購入してください)
  • 中学生以下のお子さんは保護者同伴のみ入店できます
  • 3歳以下のお子さんは入店できません
  • 整髪料や香水・柔軟剤など、強い香りがする人は入店を断られる場合があります

しっかりとこれらのルールを守った上で、保護猫たちとのふれ合いを楽しみましょう。

Ohanaでは、喫茶営業をしていません。その代わり、ペットボトルや蓋が付いたコーヒー(コンビニなどによくあるタイプ)の持ち込みならOKです。

譲渡してもらうまでの流れ

Ohanaでは、保護猫たちが二度と飼い主がいなくなったりしないように、譲渡条件は厳しく設定されています。

これから10年・20先においてもずっと変わらず(引っ越しや家族の病気があった場合でも)猫に愛情を持って飼育していけると決心できた場合には、スタッフさんに保護猫の譲渡申し込みをしましょう。

そこで話し合いをしながら、アンケート用紙に記入をしてください。後日、スタッフさんが自宅まで来てくれます。

その時に猫を飼育していける環境かをチェックすると同時に、猫が脱走しそうな箇所があればその防止をするための対策について指導を受けます。

脱走防止対策がしっかりできたら、猫を連れてきてもらってトライアル期間(10日前後)が開始することになります。この期間中に、写真付きのメールや電話で、猫の様子を報告していきます。

トライアル期間中にトラブルなどが起きなければ、「譲渡誓約書」にサインをして正式譲渡になります。

この時不妊手術やワクチンの料金を支払うことになります。それからもOhanaに猫の近況などを報告するようにしましょう。

施設情報

  • 住所…〒972-8321 福島県いわき市常磐湯本町天王崎1-56
  • 電話番号…070-2028-3838(お問い合わせをする場合は営業時間内に)
  • 営業時間…10時半から18時まで
  • 利用料金…1時間1000円(延長は30分ごとに500円)
  • 定休日…水曜日
  • 駐車場…ありません(近隣のパーキングを利用してください)
  • 出張サービスなどはありません。事前に連絡などしなくても大丈夫です、直接店舗に向かいましょう
  • サロンOhanaのホームページ

郡山市:保護猫カフェ ここねこ

ここねこサイトトップ画像
(保護猫カフェ「ここねこ」サイトトップより)

ここねこでは、被災によって飼い主さんとはぐれてしまった猫たちを救うために、新しい飼い主さんと出会うことができるように支援活動をしています。

ここねこでの売り上げは全額カフェの運営費になるので、「猫は好きだけどなかなか飼うことは難しい…」という人でもここねこに行くことが猫たちへの支援になります。

ここねこでは、入店するためのルールが定められています。

  • 必ず靴下を着用してから入店してください(忘れた場合は購入することができます)
  • 入店する前には必ずきちんと手を洗いましょう
  • 小学生の低学年のお子さんだけでは入れません(保護者の付き添いがいります)。
  • 小学生未満のお子さんは入店することができません。
  • 猫が嫌がるような行動をしてはいけません(無理やり抱っこする・追いかけ回すなど)
  • ゴミは各自で持ち帰りましょう

譲渡してもらうまでの流れ

ここねこを利用した上で保護猫を譲渡してほしいと思ったら、まずスタッフさんに声をかけてください。

アンケート用紙に記入して、後日電話またはメールのやりとりによってお見合いの日にちを決めます。

そこからスタッフさんが保護猫を家まで連れてきてくれます(その時に、同時に飼育環境をチェックしてもらうことになります)。

そこから2週間のトライアル期間を無事に終えることが出来れば、正式に保護猫を譲渡してもらえることになります。

施設情報

  • 住所…〒963-1155 福島県郡山市田村町守山字上河原22
  • 電話番号…024-973-8522
  • 営業時間…12時から18時まで
  • 定休日…月曜・火曜・水曜(月曜が祝日の場合には営業します・ホームページ上にあるカレンダーをご覧ください)
  • 駐車場…あり(当店敷地内)
  • ここねこで譲渡してもらいたいと思ったら、スタッフさんに相談してください。話し合いの後、自宅まで猫を連れてきてくれて、トライアルが開始されます
  • ここねこのホームページ

しっかりと責任を持って保護猫の譲渡を受けよう

いかがでしょうか。ぜひ、条件が合う施設があればかわいい保護猫たちに会いに行ってくださいね。

猫を飼うということは、その命を預かるということです。ただ単にお世話をするだけではなく、猫が幸せになれるように日々考えながら~共に生活していくことではないでしょうか。

猫の寿命は今ではかなり長くなり、完全室内飼育であれば20年から30年ほど生きる場合もあります。

しっかりと未来を見据え、最期の時まで猫と飼い主さんが笑顔でいられることが、お互いに幸せに生きていく~ということですよね。

飼い主になる人がしっかりと命についての意識を持つことで、もっと素晴らしい社会作りができるでしょう。

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