人間と一緒に暮らしている猫なら、飼い主から決まった量のご飯を決まった時間にもらうことができますよね。
でも、野良猫はどんな食べ物をご飯にしているのか…気になったことはないでしょうか。
自由気ままに生きている野良猫だからこそ、日頃は何を食べているのかとても興味深いですよね。
野良猫にとって、ご飯の入手はまさに生きていくための欠かせないもの
トムとジェリーでも定番だけれど、猫と言えばやっぱりネズミが一番に浮かびます。だけど、野良猫はそれだけを食べているわけじゃないんです。
人間が考えているよりも、意外と雑食なのが野良猫のご飯事情なんですよね。
やっぱり野良猫は自分の力でご飯を手に入れることで生き抜いていかないといけないですから。
野良猫も子猫の頃はお母さん猫からご飯をもらったりしますが、大きくなるとオス猫は母猫から離れて生きていくようになります。
メス猫の場合には母親とずっと一緒に群れになって生きていくことが多いです。
しかし野良猫にとってやっぱりご飯の調達は毎日のテーマでもあり、命懸けだということですよね。最近は野良猫を取り囲む環境も昔とは違ってきています。
そのような猫は去勢&避妊手術を受けることができ、安定したご飯をボランティアの人にもらって生活をしています。しかし、その枠にも入ることを選ばない生粋の野良猫もやっぱりいるんですよね。
今回はそんな生粋の野良猫の、ご飯事情について考えていきましょう。野生の中で生きている野良猫が、一体どんな食べ物を食べているのか……すごく気になります。
野良猫が生きていくために食べるもの
人間からご飯をもらわない野良猫の場合、どのようなものを食べて生きているんでしょうか。
ネズミ以外にも鳥などの哺乳動物も食べます
猫は肉食動物なので、動物性のたんぱく質は生きていく上で必ず必要になります。
定番のネズミは猫にとって完璧な栄養を備えた食料になるようです。猫は肉食ですが、ネズミの胃の中で消化されている野菜をも食べることで野菜をも摂取することができるんです。
そしてこの他にも、モグラや小鳥なども猫は捕まえます。鳥ならば、飛び立つ瞬間を狙って素早い動きで捕まえます。
特に公園などでよく見かけるキジバトは、動きも比較的ゆっくりしているので猫にとっても捕まえやすく、味もとても美味しいようです。
動きの早いハンター気質の野良猫なら、カラスを捕まえて食べることもあるというから、すごいですよね。
虫は貴重なタンパク源です
猫は意外に虫が好物です。虫の中でも食べられるものと、そうでないものがあるようで、
お気に入りの虫は
- バッタやキリギリス
- コガネムシ
- セミやセミの幼虫
- ゴキブリ
などになります。ゴキブリなどは猫の好き嫌いもあるようですが……(人間からすると見たくもありませんけどね)。
虫は猫にとって栄養かとしても美味しさとしても人気の高い食材です。特にセミの幼虫は美味しいのか、まずペロペロ舐めてから食べる猫もいるほどなんだとか。
反対に食べられない虫としては、
- ガや蝶々
- ホタル
- ナナフシ
- オオヒラタシデムシ
- カメムシ
などになります。食べられないというよりも好きではないものもあるので、どうしてもお腹が空いてどうしようもない時には食べることもあるでしょう。
しかしガなどは羽部分に鱗粉が付いているので、その部分に毒を持っているものもいます。そんな場合には猫が食べると身体に害を及ぼしてしまうことになるので、要注意なんです。
カエルなどの両生類や爬虫類
カエルやヘビ、トカゲなども猫は捕まえて食べます。家で飼われている猫でもヤモリなどを食べることがありますから、野良猫なら当然食べるんでしょうね。
猫の口からニョロっと足が出ているちょっとグロテスクでもあるこんな光景を、見かけたことがある人もおられるんではないでしょうか。
人間の食べ残した残飯など
住宅街や都会などで暮らしている猫の場合、野生の生き物もどうしても少なくなるので人間の食べ残した残飯などを食べる機会が増えます。
道ばたに落ちている食べ物を拾ったりすることはもちろん、外食店から出ている生ゴミやゴミの日に出される生ゴミは野良猫にとって大事な食料源。
ゴミの袋を破って食べ物を食べたりしていると、それが習慣化してしまうこともあります。
しかし最近ではカラスの被害を減らすためにゴミの上にネットが掛けられているところも増えてきましたから、そんな場合は食べ物にありつけなくなっているでしょう。
川で魚を捕まえることもあります
野良猫は川でフナなどの魚を捕まえることがあります。さらに池の鯉を食べられたという話もよくありますよね。
さすがに水の中には入れませんが、水面下にいる魚を一瞬で猫パンチをして捕まえる強者もいるんです。
他の猫が人間からもらった残りご飯を食べる
自分からは人間におねだりをすることはないけれど、他の猫が人間にもらっているご飯を食べたりして命をつなぐことはあります。
また、他の野良猫の餌場所を荒らしたりすることもあるんです。逆にお気に入りの餌場所を奪われてしまうこともあるかもしれません。
まさに、野良猫にとって食べ物の確保は死活問題だということですね。
身体の健康のために、草だって食べます
野良猫も毎日グルーミングをしますから、どうしても身体の中に毛玉が溜まってきます。
これを体外に吐き出すために、そのへんに生えている草を食べることもあります。
しかし農薬などがかかっていることもあるので、この草によって逆に健康を害してしまうこともあるんです。
野良猫の水の確保の仕方
生き物にとって、水はなくてはならないものですよね。食べ物よりも水のほうが重要とも言えますが、猫はどのようにして水を確保しているんでしょう。
猫は、水たまりや雨水などを飲んでいます。人間からしてみれば汚いと思いますが、これはこれでミネラルなどが含まれているので猫の栄養補給にも役立っているのです。
もちろん汚染された水を飲めば野良猫は病気になってしまいます。それでも生きていくためには水を確保しなければならないので、野良猫は本当に厳しい状況にあるといえますね。
野良猫の食べ物は子猫の頃に教えてもらった狩りによって変わる
野良猫は、人間が考えているよりもたくさんの食べ物を食べていることが分かりましたね。
野生の生き物を自分で捕まえなくてはいけないので、やはり野良猫は若さと元気、さらに体力がなくては生きていけないということもうかがえます。
しかも毎日休みなく食べ物を確保しなければいけないので、野良猫によくある〝自由きままに生きている〟というイメージとは程遠い感じがしますね。
基本的に子猫は母猫から狩りのやり方などを教わって大きくなり、自分も同じように狩りをするようになります。
だから、その母猫と似たような食べ物を食べるようになる傾向があるんですね。生活の知恵をしっかり受け継いでいる、というわけです。
野良猫の食べ物はとてもたくさんの種類があり、皆必死に生きている
やはり、いつでもご飯をもらえる飼い猫と違って野良猫は常に危険との隣り合わせです。
その日の食べ物にありつけるかどうかも分からないですし、冬場は他の季節に比べてもかなり食材が少ないのでガリガリに痩せた野良猫が多いんですよね。
やはり若くなくては食べ物を確保すること自体も難しいので、室内で飼われている猫の寿命が15年くらいなのに対して野良猫は5年程度になってしまうのもうなずけるでしょう。
野良猫も毎日ご飯を食べなければ生きていけませんから、食べ物を確保するために必死になっているんです。
見た目にはのんびりして見える野良猫も、実はとても過酷な状況に置かれていることが分かりました。
いつの日か、ご飯の心配をせずに暮らしていけることを願わずにはいられません。
みんなのコメント
-
生後1ヶ月の捨て猫を拾って飼っています、
現在2才になる女の子ですが、毎晩出かけてはしばらく遊んでは帰ってきます。お家でトイレをしつけていますが、外でもトイレをする事があありますか?
-
去勢は、してありますか?ワクチンもしないと感染しますよ!外に出すのは反対ですね。
-
とても残念な事に、少し日本語として表現がおかしい部分が有ったので、訂正をお勧めします。
>ネズミ以外にも鳥などの哺乳動物も食べます
これでは、鳥が哺乳動物と受け取れるので、間違いに成って仕舞います。
→(自分より小さな)哺乳動物のネズミ以外にも、鳥などの空を飛ぶ動物も狩ります。(必死で色々なものを食べて生きています。) -
野良猫に餌を数カ月あげていましたが、同居している姑がうるさく近所の人の目もあり今日で餌を与えるのを辞めることにしました
野生の生活に戻れるかが心配ですが
なんて勝手な人間なんだと思っています
この暑い時に心配ですが決断しました
何とか頑張って野生の生活に戻って貰える事を願っています-
私も同じ状況です。毎日毎日その猫ちゃんの幸せを祈るしかできません。
-
-
野良猫に餌を数カ月あげていましたが、同居している姑がうるさく近所の人の目もあり今日で餌を与えるのを辞めることにしました
野生の生活に戻れるかが心配ですが
なんて勝手な人間なんだと思っています
この暑い時に心配ですが決断しました
何とか頑張って野生の生活に戻って貰える事を願っています -
ご飯をあげたら最後まで責任を持って欲しいです。ご飯をあげたら飼い主ですよ~外でも庭でも~ご飯をあげる事が出来ないのなら飼い主を探してあげて下さいね。今までご飯を貰っていたのに貰えないのは可哀想です。
-
私も2ヵ月くらい前に野良猫が家に来て
まだ産まれたばかりの猫4匹を親猫が、連れて来ました。
可哀想で餌をあげてしまい、そこから毎日来るようになりました。 今は成長して大きいです。それからココ最近家の人にバレてしまい、餌をやるなと言われました。
その日から野良猫が気になります。
毎日家に来るんですが、餌をあげなくなったらもう来なくなるのでしょうか。。 -
私もこれ迄に何回も困っては餌をあげる場所を変えて、目立たなくするとか工夫してきました。
だから、貴女の悩みは痛い程分かります。
でも、自分がある日食べ物を貰えなくなったら、苦しくて辛くてたまりません。だから、猫たちも同じはずだと。
生き物にとって一番辛いのは、餓死する事なのだそうです。今は、地域猫という位置づけで殺生をせずに生かしてあげられる時代です。増えてしまった子猫たちには里親さんを探すよう、市役所などに相談してや地元のボランティア団体、例えば福祉協会や動物基金さんなどに相談して頑張ってみてください。そして、母猫にも避妊手術をしてあげてね。猫は自分で「手術してー」とは言えないのだから、ここはひと踏ん張り!。人間が施してあげるしかないですよね。
大変ですが、工夫してひと頑張りすれば解決への道は開けます。
貴女次第なので、どうか皆のアドバイスを受けて猫たちを生かしてあげてくださいね。どうか宜しくお願いします🙏 -
家の庭には時々一匹の母親野良猫が四匹の子供野良猫を連れて滞在している。嫌いでわないですが、うちみんな早出遅帰りの仕事で、ペットを飼うのはさすがにできない事でした。
もうすぐ冬も来てします、地元の冬は寒いにで、猫が来るの冬に死んでしまうのを見たくないですが、野良猫を何の餌をあげるはいいのかわからないので、どうが皆さんのアドバイスが聞きたいです。
よろしくお願いします!