人間よりもずっと短い猫の寿命。それだけに、猫の成長は早いものです。
ペットショップで販売されている個体の多くは離乳の済んだ生後2ヶ月くらいからが多いでしょう。
1歳までは、まだ生殖機能も未熟で幼くまだまだ子供といっても差し支えない時期です。
猫も人間も、幼少期の栄養がその後の発育具合を決定します。そんな1歳までの猫にお勧めのご飯について、ご紹介していきます。
1歳までの猫の特徴を知ろう
猫の寿命は、およそ15年。もっと長生きする猫もいますが、15年程度が、室内飼育できちんと管理されている猫の平均とされています。
人間の年齢に換算すると、猫の1歳は人間の17歳に相当します。そう思ってみてみると、生後1歳までは猫にとっては成長期にあたるのです。
そんな時期には栄養をたくさんとって、しっかりとした身体を作ってもらわなくてはいけませんね。
すくすくと成長していく猫に合わせて重要なポイントを確認しましょう。
生後3ヶ月まで
生後3ヶ月ほどの猫は、人間で言うと5歳ほどです。いわば、幼稚園児でしょうか。ひとりでいろいろできるようになっていくけれど、まだお世話が必要な時期です。
生後3ヶ月には、歯が生えそろい、固形の食事にもだいぶ慣れる頃です。
柔らかいご飯から、カリカリのドライフードに移行していってもよいでしょう。ご飯の回数は、一日3回くらいを目安にします。
健康のことを考えるならドライフードにも慣れていってほしいところです。
子猫用のドライフードをお湯でふやかして調節し、徐々に固いご飯に慣れていけるように工夫しましょう。
生後6ヶ月まで
生後6ヶ月の猫は、人間で言うと9歳ほどです。小学生の中学年くらいですね。
だいぶ主体的な行動ができるようになり、あれやこれやと好奇心を発揮して活発さを増していきます。
気をつけておきたいのは、この頃から妊娠・出産ができるようになるということです。
この頃には、一回の食事でまとまった量を食べられるようになっています。子猫用ドライフードの食べ具合を観察しながら、一日の食事回数を調節していきましょう。
生後1歳まで
6ヶ月以降から1歳までは、どんどんと大人の体に近づいていきます。
ですが、この頃の猫はまだ子猫用のドライフードがメインになります。
1歳になるころには、ほぼ大人のからだになります。成猫の体重は、生まれ持った性質や体格、血統、性別によって大幅に異なります。
健康的に育っているならば、まず問題はありません。
不自然にあばら骨が浮いていたり、からだは痩せているのにお腹だけが膨らんでいたりするようなら、注意が必要です。
このような兆候が見られる場合は、獣医への相談も考えましょう。
1歳までの猫にお勧めのご飯
「ミルクじゃなくていいのなら、大人猫用のフードをあげてもいいんじゃないか」と思う方もいるでしょう。
ですが、子猫には子猫用のフードをあげることをおすすめします。
ホームセンターなどのキャットフード売り場に行くと、1歳までの子猫用フードを扱ったコーナーがあるはずです。
どんなメーカーからでも、たいていの場合は、子猫用・成猫用・シニア用にフードが分かれています。
それは、猫の年代に応じて、必要な栄養が異なってくるからです。
シニア用は、お年寄りの健康に配慮した高栄養なフードになっているのです。
1歳未満の子猫には、子猫用のフードをきちんと選んであげましょう。フードをふやかしてあげる場合でも、子猫用のフードを与えてあげることをおすすめします。
猫の健康は飼い主がしっかり管理!立派な成猫にしてあげよう
ペットショップなどで猫を購入した方は、おそらくこのくらいの猫と接することになるでしょう。
離乳してミルクの必要がなくなり、簡単に用意できるフードで生きていける週数になるからです。
赤ちゃん時代から育ててきた方は、食べたり排泄したりという基本的なことができるようになった子猫に、感慨深さを覚えることでしょう。
1歳未満の子猫は、生命の危険は少なくなり、安心して可愛らしさを愛でられる頃になります。
愛らしさをこころゆくまで堪能しつつ、猫との生活を楽しみながら世話をしてあげましょう。