毛がモフモフでフワフワしている猫は、見ているだけで気品があふれてきますね。
さわり心地もいいですし、やはりモフモフ猫の表情や仕草にはたまらないかわいさがあります。
毛が長い猫といえばペルシャですが、今日はそのペルシャの中のチンチラについて、かわいさのポイントやかかりやすい病気など、我が家の猫の話を交えて紹介します。
この記事の目次
チンチラとペルシャ猫の違い
うちの愛猫の先生とニセ蔵。先生はチンチラシルバーです。ペットショップで運命の出会いをしました。
先生がうちにやってきたのは生後3ヶ月の頃でしたが、その時は毛色が全体的にすごく真っ白だったんですよね。
「こんなに白いのにチンチラシルバーなの?」と思っていましたが、成長するにつれて先生の背中に黒のラインが1本、キレイに入りました。
そもそもペルシャ猫は「猫界の王様」と呼ばれていますが、チンチラとはどこが違うんでしょうか。
ここがいまいち分からないという人が多いので、分かりやすく説明していきますね。
ペルシャの中でも特別な毛色のチンチラ
ペルシャ猫にはたくさんの毛色の種類があります。それに比べてチンチラの毛色は、
- ブルー
- シルバー
- ゴールデン
- ブルーゴールデン
の4種類だけになります。さらに、その毛色の中でもきちんと色の配色の割合が細かく決められています。
チンチラシルバーなら、白いアンダーコートでなければならず、しっぽ・頭・脇腹・背中部分に黒いシェードが入るんです(チンチラブルーならば、黒の代わりにブルーが入ることになります)。
チンチラゴールデンならば、アンダーコートの色はより明るい毛色になります。さらにブルーゴールデンの場合にはアンダーコートは明るく青白くなり、毛先にはブルーのシェードが入ります。
このように、チンチラにはかなり細かい毛色の規定があるんですね。
顔つきもちょっと違う
ペルシャ猫の顔も色々ありますが、クシャッとしたイメージのペルシャ猫もいます。鼻が低くつぶれていて、ブサかわといった顔ですね。
それに比べて、チンチラの場合はキレイに整った顔になります。目が大きくてバランスが良いイメージといいますか。
ペルシャよりもチンチラの方が、体格が少し筋肉質でもありますね。
ペルシャよりも毛の質が軽い
チンチラはペルシャに比べてトップコートの毛の質が軽いですが、その分ペルシャよりも毛が絡まりやすい性質をしています。
そのため、毎日ブラッシングを丁寧にしてあげてください。
定期的に飼い主がお手入れをすることで、アンダーコートに通気性を持たせて皮膚の血行を良くしたり皮膚疾患の予防にもなります。
▼毛が長い猫種のブラッシング法についてはこちらをどうぞ
毛が長い猫の種類&その美しさを保つ品種ごとのブラッシングのコツ
チンチラが生まれた起源
ペルシャ猫自体の起源はとても古いものですが(純血種の中でも最古だとされているほどです)、チンチラの猫はイギリスで1882年に初めて生まれました。
ペルシャのブルーと、雑種猫を交配することで生まれた「チニー」と、「シルバータビー」という猫をさらに交配させることで生まれたシルバースモークの猫。
「銀の子羊」と呼ばれたその猫が、チンチラの始まりとされています。
その当時チンチラという猫種をペルシャから独立させようとする働きもあったのですが、実際のところは毛色以外に目立つ違いがなかったことから申請が見送られたんだとか。
現在は南アフリカなどの1部の団体のみ、チンチラとして独立しているのです。
▼やはりチンチラは、あくまで「ペルシャの中のチンチラ」ということなんですね
猫の王様、ペルシャ猫はのんびり穏やかな性格。お迎えする時の注意点
顔が良い!チンチラの見た目で注目してほしいポイント
先生を見ていると、「本当に整っているよな~」とよく思います。
短めの足がまたかわいいし、目のアイライナーがとてもキレイに入っているので、女性としてはうらやましい限りなんですよね。
低い鼻と丸々した目は、「ドールフェイス」と呼ばれているほどなんですが、それも納得できてしまいますね。この目の色もグリーンか青と決まっているんです。
チンチラの大きさは中型のコビータイプで、全体的に丸く短い体長をしています。
そして平均体重は、3キロから5.5キロくらいです(先生は4.7キロなんで合格ですね)。
ちなみに、子猫の時はチンチラの鼻は黒いですが、大人になるとレンガ色に変わります。
チンチラの性格。人間との距離をほどよく取る
チンチラは、基本的にあまり自分から行動を起こすタイプではないです。いつも物陰から隠れているので、置物のような感じです。
他の猫に比べると運動量が少ないことでどうしても太りやすいので、ご飯の量や種類などを飼い主が配慮してあげる必要があるでしょう。
▼猫の体重管理についてはこちらをご覧ください
猫の肥満の目安とは?体重とBCSでチェックしてみよう!
ちなみに先生はいつも落ち着いているので、ご飯の時に呼んでも一目散に走ってくることはありませんね。
まぁ、あまりにもお腹が空いている休日の朝(飼い主が起きる時間が平日よりも遅くなるので……)には2階の寝室まで呼びに来てくれますけど。
かなり大人しいので、鳴き声もほとんどありません。
たま~に飼い主の呼び掛けに返事してくれる時がありますが、可愛すぎてみんな「キャー!」となります(でも、アンコールは聞いてくれない先生なのでした)。
先生は人間に抱っこされるのが苦手だけど、タイミングが合えば長いこと抱っこさせてくれる時も稀にですがあります。
だけど決して人間嫌いではないんですよね。フローリングに座って親子で遊んだりしていると必ず寄ってきますし、子どもが寝ている時も寄り添って寝るときもあります。
普通猫は触られないと喉をゴロゴロ鳴らさないんじゃないかと思うんですが、先生の場合人間に近づいただけでゴロゴロ聞こえるんですよね。
先生なりに、かなり甘えている証拠なんでしょうか。
近づきすぎず、離れすぎず……先生にとってちょうど良い距離を保っているんでしょうね。
チンチラがかかりやすい病気
チンチラには、どうしてもかかりにくい病気があります。それは「多発性のう胞腎」というもので、どちらかの親がなっていた場合50%もの確率で発症してしまいます。
そしてこの病気が発症してしまうと治療法はなく、最終的には腎不全になってしまうという恐ろしいものです。
他にもチンチラがかかりやすい病気はこちらです。
- 尿石ができやすい
- 白内障などの目の病気
- 肥大型心筋症
- さまざまな皮膚病
- 毛球症
- 皮膚糸状菌状
▼尿路結石のサインは、猫がトイレをしている時に気が付くことができるでしょう
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これらの病気は、普段から飼い主がどのくらいチンチラ猫のことを気にかけるかで防ぐことができます。
日頃からたくさんお水が飲めるように配慮してあげたり、目やにや毛のお手入れなどを毎日の習慣にすることが大切です。
▼猫の目やにの状態を知ることで、健康のバロメーターになるんですね
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そしてもし病気を発見した場合でも、重症化しないうちに病院で診察をしてもらうことで重症化するのを少しでも防ぎましょう。
チンチラの平均寿命と価格相場
チンチラの平均寿命は15年から20年程度です。一般的な猫の寿命が15年程度なので、少し長めなのがうれしいですね。
最近は20年以上元気に生きる猫も増えてきましたから、今11才の先生もいつまでも元気でいてほしいものです。
チンチラの価格相場は10万円から25万円程度で、平均すると18万円くらいです。
うちの先生の場合は生後3ヶ月の時で、12万円でした。真っ白でとっても可愛かったですよ(他のお客さんも色めきだってましたね)。
チンチラの月齢や顔つきなどによっても値段は変わります。基本的に猫は、生後45日以降でないと販売することができなくなっています。
小さい転から飼いたい場合には、45日以降でなるべく早い段階のチンチラを探すことをオススメします。
しかし大人になると顔つきや毛並みなどがかなり変わることもあるので、それが心配な場合にはある程度成長したチンチラをお迎えする選択肢もありますね。
チンチラは、気品あふれるモフモフ毛色の愛すべき猫
ペルシャの中の1つであるチンチラ。その独特な毛色と端正な顔立ち、アイライナー。
ペルシャよりも毛が絡みやすいので、飼い主からすると手のかかる猫ちゃんでもあります。でもそこがいいんですよね。
人間との距離をちょうどいい感じで保っているチンチラ。たまに甘えてくるツンデレ具合がなんとも言えませんよ。
みんなのコメント
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チンチラゴールデン六歳を飼っています。、もう本当に可愛くて、整った顔と、優雅な毛並み。、これはもうたまりません。、動く宝物です。呼べば返事してくれるし、膝に乗り、ゴロゴロ言われるとつくづくこの子がいて良かったと思えます。