猫のストレスサインを見分ける!飼い主ができるストレス対策

「猫っていつも寝てばかりで、悩みなんてなくていいよねぇ」と思っておられる方が多いかもしれませんが、実際にはそうでもないんです。

猫も日々の生活の中でストレスを感じていることがあるのです。そんな時に猫はSOSを飼い主に向けて出してきます。

それに気付いてあげられるように、猫がストレスを溜めてしまったときのサインやその原因について学んでおきましょう。

こんな行動してない?毎日の生活の中にある猫のストレスサイン

いつものんびりしているように見える猫でも、よーく観察してみると何らかのストレスサインを送ってきていることがあります。

愛猫ちゃんは、下のような行動をしていないでしょうか。

ご飯を食べなくなってしまった

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やはり猫も生き物ですから、その日ごとに食欲のムラはあるかもしれません。

しかし最近あまりにも食べていないんじゃない?と思うような時は気にしてチェックしてみるようにしましょう。

実際にうちの愛猫、先生は餌をほとんど食べなくなってしまったことがあります(下項目で詳しく書いています)。

毎日どのくらいの時間で餌を完食できるか、などもあらかじめ知っておくとそれが食欲のバロメーターになりますね。

いつものオモチャに反応を示さない

「いつもは遊んでいるオモチャなのに、今日は全然遊ばない……」ということはありませんか?

そのオモチャに飽きてしまったこともあるかもしれませんが、別のオモチャにしてみても全く反応がなければちょっと心配したほうがいいでしょう。

グルーミングばかり長時間している

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猫はとても綺麗好きな生き物。

毎日自分でグルーミングをするものです。猫には、気持ちを落ち着かせたい時にグルーミングをする習性があります。

しかし、その時間が長すぎるならどうでしょうか。

様子をそっと見ていて30分を超えてもまだグルーミングをしているようなら、ストレスを感じているのかもしれません。

オシッコを失敗するばかりする

いつもはちゃんとトイレでオシッコできているのに、最近何度も失敗していないでしょうか?

猫はリラックスする場所でオシッコをするという習性があるので、ストレスを減らすために少しでも安心できる場所を探し求めているのかもしれません。

そしてそれは猫のストレスサインの可能性であることが多いです。

長時間鳴き続けるようになった

もともとよく鳴く猫ならそれほど心配することでもないですが、普段は鳴かないタイプなのに何でもない時に、ニャーニャー鳴き続けていることはありませんか?

いつもは夜中も静かに寝ているのに、最近はかなり鳴いている……などは心配になってしまいますね。飼い主へのメッセージかもしれません。

飼い主に対して攻撃的になってきた

「いつもは優しい猫なのに、最近やたら攻撃的になってきたかも?」と思ったら要注意です。

ご飯の時などに触ったら怒るのが普通ですが、そうでない時にも攻撃するようになってきていないでしょうか。

ストレスがたまっているがゆえに、自分を守ろうとして攻撃をしてくるパターンかもしれません。

猫はストレスを受けやすい生き物。飼い主ができる具体的な対処方法

このように、猫というのは飼い主が普段考えているよりもストレスを受けていることがあります。

生活環境の中にもストレス要因になり得るものがあります。それを知っておくと、いざ愛猫からのストレスサインを見つけた時に対処がしやすくなるかもしれません。

外部からの騒音がある場合

あなたの家の周りでは、いつもと違った騒音などがないでしょうか。例えば、いつもガヤガヤしているのなら問題ないのですが工事が近所で始まってしまった場合。

これは猫にとってのストレスになってしまいます。猫は人間の1000倍の聴覚が働いているので、とても敏感なのです。

うちで暮らしている猫の〈先生〉も、近所で工事が始まってしばらく経過した頃にご飯を食べなくなってしまいました(お水は飲むんですが)。

10年生きてきて猫がご飯を食べない、なんてことはなかったので……これは本当に驚きましたね。

【 対処方法 】

この時はすぐに行き付けの動物病院に連れていったのですが、病院の先生からは「近所で工事があるならそれが猫のストレスになっているんだろうね。とにかく食べることを忘れてしまわないようにしてあげて」と言われました。

病院の先生いわく、1日以上ご飯を食べないと猫はご飯を食べること自体を忘れてしまうそうなのです(これは怖いですよね)。

それからは私が先生の口を開けてご飯を放り込むことを3日くらい続けて、やっと自分で食べられるようになりました。スキンシップをたくさんしたのも良かったんだと思います。

しかし……その頃になるとニセ蔵も同じ症状になってしまいまして。先生ばかりにかまっていたから寂しいのもあったのかもしれませんが。

それから頑張ってニセ蔵にもご飯を手で与え続けて、やっとこさ元気になりまして。「二匹とも、ご飯モリモリ食べれるようになって本当に良かったね!」と家族みんなでほっと胸をなでおろしました♪

スキンシップが足りない場合

上の項目でも書きましたが、猫は意外と寂しがりやさんなんです。スキンシップをなかなか取れない状態でいると、少しずつ猫はストレスを溜めていってしまいます。

【 対処方法 】

猫というのは、常にかまってほしいというよりは自分のタイミングで「甘えたい時は甘えたい」という気持ちが強いものです。

猫がしっぽをピン!として近づいてきたり、「ニャーン」と挨拶しながら寄ってきた場合は甘えたい時だと思ってください。

そんな時には優しく声をかけたり、ヨシヨシしたり。うちの先生は頭同士でゴッツンしたりします。ニセ蔵はゴッツンしませんが、膝にドシンと乗ってきます。

それぞれの猫で「甘えたいぞー!」のサインは違うので、普段からしっかりとコミュニケーションを取ることで見分けてあげてくださいね。

2匹以上で猫を飼っている場合には、どちらかの猫をかわいがりすぎてもう片方の猫が嫉妬する……というようなことにならないようにしてくださいね。

人間が触りすぎている場合

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やはり猫は自由気ままな性格なので、常にいつでもさわられるのは嫌います(もちろん猫ちゃんの性格にもよりますけどね)。

そこまでさわられたくない猫なら、ヨシヨシワサワサされまくるとストレスが溜まってしまうかもしれません。

【 対処方法 】

愛猫の「今さわってほしい時!」と「もうやめてくれ!」のサインを知っておきましょう。

うちの場合、先生は基本的に抱っこされるのがキライです。でもさわられるのが好き!スキンシップしすぎると自然と離れていくので分かりやすいですね。

ニセ蔵の場合は、さわりまくられて嫌な時は「ウウゥーー!」とヤメロサインを出してきたり、しつこくスリスリしてると顔を噛んだりもされちゃいます(まぁ、かわいいんですが)。

このように「もうそろそろいいだろう」のサインが愛猫からあった時には、飼い主もちょっと我慢してさわるのをやめてあげてくださいね。

引っ越しをした場合

猫というのは、引っ越しをすると確実にストレスを受けてしまうものです。

もともと人よりも家になつくと言われているくらいですから、引っ越しをすることで生活環境がガラリと変わってしまうのは猫にとって大きなストレスになることもうなづけますよね。

【 対処方法 】

引っ越しをすることで全部の空間が変わってしまうのは猫にとって過酷です。

せめて猫がメインで過ごす部屋は、以前住んでいたお部屋のレイアウトにするなどして工夫しましょう。

ケージを導入することで、猫にとっての安心できるスペースを確保することもできますね。

日の光が当たらなすぎる場合

猫はひなたぼっこが大好きな生き物です。よく縁側でポカポカしている猫のイメージがありますよね。

やっぱり猫は暖かいところが大好きなんです。日差しが強すぎるのも問題ですが、全くないのも困ってしまいますね。

【 対処方法 】

日の光が当たるスペースを猫のために確保しましょう。その時に外を見られたりすると、猫も気分転換になって楽しいですね。

うちでもキッチンの小さな窓はなるべく空けるようにして、猫が外の空気を味わえるようにしています。

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猫が隠れられるスペースがない場合

猫って狭いところがあると、無理矢理に入ったりしていませんか?猫は広すぎると落ち着かないことがあります。

広い空間の中でも隠れられるようなスペースがないと、猫は息がつまってしまいます。

【 対処方法 】

段ボールの中にギリギリで入っていたりすると癒されますが、あれは猫にとってのストレス解消方法なんですね。

例えばソファの下だったり、何でもいいんです。ふとした小さなすき間が猫にとっては安らぎの場所なんです。

ちょっとした仕切りなどを作って、猫が好きに出入りすることが出きるようにしてあげましょう。

トイレがとても汚れている場合

猫は綺麗好きな生き物であると、上記で書きましたよね。つまりそんな猫にとってはトイレがとても汚れている状態だと我慢ならないのです。

もし、トイレのすぐ横にオシッコやウンチをしたりしていたら……「このトイレ汚すぎる!こんなとこで用を足せないよ!」という怒りのサインだととらえましょう。

【 対処方法 】

もし、すでに上記のようなストレスサインが出てしまっている時には毎回のトイレの度に掃除をしてあげてください。

「こんなにかまってもらえている!綺麗なトイレだ!」という喜びを猫は感じるでしょう。

去勢・避妊手術をしていない場合

去勢や避妊の手術をしていないと、猫にとって年に2回から3回程度迎えないといけない苦しい時期があります。

それは発情期。この時期に入ると猫自身も感情を抑えることができないので辛そうですよね。発情期は自分でコントロール出きるものではないので、どうしても辛抱の時期になってしまうでしょう。

【 対処方法 】

生後半年を過ぎれば手術を受けることができるので、早めに受けられるように手配してください。

手術をすることで猫もかなり落ち着けるので、猫自身にとってはもちろんの事、飼い主にとってもストレスを大幅に軽減することができるでしょう。

愛猫を常にチェックして、異変に気付いたらすぐに対処するようにしよう

猫は毎日の生活の中で、知らないうちにストレスを溜めている生き物なのです。こんなにかわいらしいのに日々ストレスと戦っているなんて、愛らしいですよね。

いつも愛猫をチェックしておくことで、ストレスサインを見付けることは可能です。

ちょっとでも異変を感じたら、すぐに対応することができるようにしておきましょう。

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