餌をすぐ飽きる猫ちゃんにおすすめ!餌の食べムラを防ぐ方法

きまぐれな猫ちゃんへの対応で困ることの1つに「ご飯に飽きてしまって食べなくなる」ということがあります。

具合が悪いわけでもなさそうだし空腹なはずなのに、フードにちょっと顔を近づけただけで、すぐにまわれ右。

その後、「これいらない!別のをちょーだい?」とばかりに、おねだり攻撃がスタート…

すり寄ってきて前足で飼い主さんの足をちょんちょん、ウルウルした瞳でみつめることも。こうなると本当に困惑してしまいますよね。

猫ちゃんを飼っていれば、誰でも一度はこのような困った場面に遭遇することでしょう。

今回はそんな時の対処法、注意点やいくつかのコツをご紹介します。

猫ちゃんの心理状態を考えてみよう

まずは冷静になって、フードを飽きてしまった猫ちゃんの心理状態を探ってみましょう。

  • 「コレを食べなければもっと美味しいものが出てくるはず!」と思っている
  • フードよりもまずはおやつが欲しい
  • フードの匂いがとんでしまって、美味しく食べられる気がしない
  • 飼い主さんが色々なフードを出してくるので混乱してしまった

では、次に、これらの猫ちゃんの心理の要因となりそうな飼い主さんの行動を1つずつ推察してみましょう。

  • 少し食いつきが悪いとすぐに別のものを出していた → 待っていればもっと美味しいものが出てくると思わせてしまった
  • 頻繁におやつをあげていた → おやつへの期待度を高めてしまった
  • ドライフードの保管方法が悪い → おいしそうな匂いがしなくなった
  • お気に入りのフードをみつけようと色々試しすぎた → 混乱させてしまった

こうしてみると、猫ちゃんがフードに飽きてしまうのは飼い主さんの側にも問題がありそうですね。

フードに飽きやすい猫ちゃんへの餌やりで注意すべきこと4つ

ご飯に飽きやすい猫ちゃんへの対応で、飼い主さんが注意すべきことをあげてみました。

飼い主さんが注意すべきこと:出したフードを安易に変えない

猫ちゃんは本来 食べムラがあるので、毎日食べていたフードを急に食べなくなることは確かにあります。

しかし、その度にすぐに代わりのフードやおやつなどを与えてしまうと、猫ちゃんは「待っていれば違うもの(もっとおいしいもの)が出てくるはず」と期待してしまい、いつものフードを食べることをやめてしまいます。

ですから、食べないからといってすぐに別のものを与えるのではなく、まずはしばらく待って様子を見ましょう(お腹がすけば食べる場合も)。

それでも食べない時は一度お皿を片付けて、少し時間をあけてからまたあげてみましょう。

その時に食べてもらう手段としては

  • 「フードにトッピングをしてみる」
  • 「ドライフードを軽くレンジであたためて匂いを強める」

などがあります。

トッピングは市販の猫用ふりかけでもよいですし、フードに少量のおやつをまぜてあげる方法もあります。

ひと手間加え、目先を変えることで食べてくれることも多いですよ。

飼い主さんが注意すべきこと:餌やりの原則を守る

猫ちゃんの普段のご飯として適正なものは「総合栄養食」です。総合栄養食を食事の中心にすることは猫ちゃんの餌やりの原則であるといえます。

他にも「一般食」や「おやつ」などの食べ物がありますが、これらはあくまでも補助的なもの。

嗜好性に重きをおいたもので、味付けの濃さや栄養のバランスから考えても常食としてはふさわしくありません。

猫ちゃんがフードに飽きてしまったからといって、おやつや一般食ばかりを与えてしまうのは、後々、健康面で問題が生じてくる可能性があるのでやめましょう。

飼い主さんが注意すべきこと:フードの保管方法

ドライフードは、開けた瞬間はおいしそうな香りがしますが、空気に触れ続けると香りが飛んでしまいます。

猫ちゃんにとって、香りは食欲をそそる重要なポイントです。密閉容器に入れるなど保管方法には十分気をつけましょう。

正しく保管することで、フードの劣化を防ぐこともできます。

キャットフードの正しい保管方法は「キャットフードの正しい保存方法。酸化・カビを防ぐには」でご確認ください。

また、大袋にそのまま入っているものより小袋に小分けしてあるフードの方が、香りの飛び散りを防ぐことができるので最後までおいしく食べることができますね。

飼い主さんが注意すべきこと:フードを頻繁に切替えない

「毎日同じご飯ではかわいそう。」という思いから頻繁にフードを切替えてしまうのは、返って食いつきが悪くなる原因になってしまいます。

猫ちゃんははムラ食いですが、1つのフードに固執するという一面もあります。気にいったフードがあれば飽きるまでずっと食べ続けると考えてよいでしょう。

総合栄養食は変えずに、トッピングをしたり、たまにおやつをあえたりということで変化をつけるとよいですね。

フードの切り替えのコツ

色々試しても、頑として食べない場合は「もう、このフードは食べない」という猫ちゃんのはっきりした意思表示かもしれませんね。

その場合はフードの切り替えを考えなくてはなりません。

こじらせてしまうと中々大変なフードの切り替えですが、ここで、いくつかのコツをご紹介しましょう。

好みのメーカーは決まっている?

猫ちゃんには体によい安全なフードをあげたいものです。

では、すべての猫ちゃんにとってプレミアムフードがベストなのか?というと一概にそうともいいきれません。

いくら質のよいフードであっても食べてくれないと意味がないからです。フード選びの基準は質と味のバランスであるといえます。

猫ちゃんの中には「もしかして、この会社の回し者なの?」と思うくらいにメーカーに固執する子もいます。

それは多分、そのメーカー独自の味付け、風味付けがその子の好みにぴったり合っているからだと思われます。

変更する場合には同じメーカーの別の種類ものを選んであげると比較的食べてくれるかもしれません。

嫌いなものは嫌い

人間に嫌いな食べ物があるように、猫ちゃんにも苦手な食べ物があります。我が家の愛猫の場合は「ほたて」でした。

フード選びに迷って色々試していた時、どうやら「ほたて」もしくは「ほたて風味」を嫌っているということがわかりました。

他にも魚よりお肉が好きな子、チキンが苦手な子など様々な個性があります。もちろん、ウェットフードが好き、ドライフードが好きという好みもあります。

それらの好みは、猫ちゃんとの暮らしの中で飼い主さんが自然にわかっていくことでしょう。

一度ウェットフードにしてしまうとドライフードに戻すのが少し難しいこと、ウェットタイプのみを食べ続けると歯周病の心配が出てくることなどを考慮して、我が家では基本的に総合栄養食はドライフードにしています。

ローテーションを用意しておく

1つのフードに飽きてしまった場合でも他に食べられるものが何種類かあると便利です。

3.4種類の好みのフードを選んでおき、それらをローテーションで変えられるようにしておくとよいでしょう

子猫の頃から何種類かのフードに慣れさせておくのが理想的です。

早い時期から数種類のフードに慣らすのは猫ちゃんの偏食を減らす意味でもよいことですね。

フードジプシーは猫ちゃんの宿命?

「フードジプシー」という言葉があります。様々なフードを試しているうちにペットがどれも食べなくなってしまい、飼い主さんが困惑してしまう状態をいいます。

フードの切り替えの際など、迷い過ぎて色々試した挙句に猫ちゃんがどのフードも食べなくなってしまい、飼い主さんが途方にくれるという場面もあるでしょう。

フードジプシーは猫ちゃんを飼っている上で、ある意味、宿命のようなものかもしれません。

猫ほど気まぐれで、好き嫌いの多いペットは少ないのではないでしょうか。

「試供品を喜んで食べたから同じ製品の大袋を買ってあげてみたら全然食べなかった。」そんな話は飼い主さんたちの間でもよく聞かれます。(どんな場合もフードは小さいサイズのものから試した方がよいですね。)

「ムラ食いや好き嫌いも猫ちゃんの魅力の1つ。」そう思って、あせらずにおおらかな気持ちで接すること。

もしかしたら、それが一番大切なことなのかもしれませんね。

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