猫の寂しい気持ちのサイン。寂しさや不安を解消する方法

マイペースで自由に生きているように見える猫。

飼い主さんが留守にしているときも、キャットタワーに登ったり、陽の当たるところで眠るなど、好きなことをして過ごしているイメージがありますよね。

猫種や個体差にもよりますが、実は寂しがり屋の猫ちゃんも存在します。

今回は猫が寂しいときにとる行動や、お留守番をするときの注意点についてまとめました。

猫だって寂しいときがある!長時間の留守番に要注意

自由気ままに生きているように見える猫ですが、実は寂しがり屋な一面もあります。

仕事や学校などで家を長時間あけてしまうと、飼い主さんの気づかないうちに、寂しさからストレスがたまっていることも。

愛猫の仕草や行動から寂しさを読み取る方法についてご説明します。

猫にも寂しいという感情はあるの?

「犬は人につき、猫は家につく」という言葉をご存知ですか?

このことわざは、犬は人間に従い、猫は住み着いた場所に執着するということをあらわしています。

たしかに、ワンちゃんをお留守番させてしまうと「クンクン」鳴いて寂しがるようなイメージがありますよね。

犬のように社会性が確立している動物は、飼い主さんというリーダーが長時間いないことに不安を覚えるといわれています。

一方、単独行動で我が道を進む猫は、その自己中心的な性格から「一人を好む」と思われがちです。

近年、人間の脳と猫の脳が似ているという脳科学の研究結果から、猫にも感情があるということがわかってきました。

みなさんの愛猫も、寂しいときに後追いしたり、飼い主さんをじっと目で追っていたりすることがあるかと思います。

我が家の猫も、外出から帰ると玄関まで迎えにきたり、「にゃーん」と長めに鳴きながら足にすりよる様子は寂しさを訴えているようです。

もちろん、猫によってはまったく人間に興味がない子もいるので個体差があります。

寂しがり屋の猫は、子猫時代に母猫から早く引き離されてしまったケースが多いといわれています。

自立するまで母猫と一緒に過ごした猫や、今でも母猫と暮らしているような猫は成猫になってもあまり寂しがらないようですが、これもケースバイケースです。

飼い主さんと一緒にいるときはあふれるような愛情を与えられている猫ちゃんが、長い時間飼い主さんと会えなくなってしまうことは、やはり大きなストレスになると考えられています。

仕草や行動から、猫の寂しい気持ちを読み取ろう

では、猫は寂しいときどのような行動をとるのでしょうか。

個体差はありますが、やはり飼い主さんが長時間留守をして帰って来たときの様子に寂しさがあらわれているように思います。

ドアを開けたとき走ってお出迎えしてくれたり、転がってお腹を見せるなど、「帰ってきてくれてうれしい!」という気持ちを身体全部で表現しているようです。

このような仕草をしてくれたときは、忙しいからと無視するのではなく、しっぽのつけねやあごを優しくなでるなど、スキンシップの時間をとってあげてください。

また、猫が「ナーン」「ミャー」といったように、大きめの声で少し長めに鳴くときは、寂しさを訴えているといわれています。

これは一説によると母猫を呼ぶ鳴き声と同じで、飼い主さんに母猫のように甘えたいというアピールです。

さらに、飼い主さんが読んでいる新聞やパソコンのキーボードに座って邪魔をするときは、「私を見て!」というかまってほしいのサインだとか。

このような仕草を見せたときは、おもちゃで遊ぶなどでスキンシップをとって、寂しい気持ちをまぎらわせてあげましょう。

猫のストレス第一位は「寂しさ」!?

猫は、寂しさを感じても言葉で訴えることができません。

なかには長時間の留守番や、かまってあげないことが原因でストレスがたまってしまう猫ちゃんもいます。

飼い主さんと過ごす楽しい時間と、ひとりで過ごす寂しさのギャップに不安を感じて、問題行動を起こしてしまう猫ちゃんも多いようです。

  • いつもより激しく毛づくろいをしている
  • トイレではない場所におしっこをする
  • 夜になると大声で鳴きだす

など、これまで見られなかった行動がはじまったときは、ストレスや身体の不調を疑ってください。

猫はとても繊細な生き物です。

窓の外を知らない猫が通ったというだけでも、緊張で体調を崩すことがあります。

留守番が増えるということは、猫にとって大きな環境の変化です。

さらに、猫はとてもきれい好きな生き物なので、トイレが汚れてしまうこともストレスの原因となります。

飼い主さんの留守中にトイレが汚れてしまい、別の場所で用を足してしまうことも。

多頭飼いの場合すぐトイレが汚れてしまうので、いつでも清潔なトイレで用が足せるように複数用意するなど、工夫しましょう。

寂しさや不安から心の病気に。分離不安症になってしまうことも

そもそも動物が寂しさや不安を感じるの?と思う方もいるかもしれませんが、

  • ウマ
  • ブタ
  • ヒツジ
  • ヤギ
  • ウシ

など、さまざまな動物が別れによる不安を感じるということが確認されています。

分離不安とは、親しい仲間や家族と離れ離れになってしまった動物が不安になってしまうことを指します。

動物も人間と同じように、別れを悲しく思う気持ちがあるのです。

その不安が病的な症状にまであらわれてしまった疾患が、分離不安症です

寂しさによるストレスから、なんとか飼い主さんの関心を自分に向けようと行き過ぎた行動をしてしまう状態を指します。

2002年のドイツの研究によると、猫の1~3歳のうち26.5%、4~5歳のうち32.4%、6~7歳のうち17.6%に分離不安が見られるというデータもあります。

分離不安症を一言でいえば、飼い主さんと離れることに異常な不安を感じてしまうという症状です。

この分離不安症にはさまざまな症状が見られますが、飼い主さんが自分から見えない場所へ移動すると不安になり、パニックを起こしてしまうことも。

ほかにも、飼い主さんが留守をしている寂しさから、部屋中で爪をといでイタズラをしたり、トイレ以外の場所での粗相がなおらないという症状も見られます。

「ストレスくらい」と軽く考えていると、免疫障害などさらに重い病気にかかってしまうこともあるので注意が必要です。

トイレやお風呂にまでついてきたり、帰ってきたとき熱狂的に出迎えるなどの、飼い主さんにとってうれしい行動も分離不安症の症状として見られることがあるのでなかなか気づけないことも多いようです。

猫はこの症状の根本にある不安をなくそうと、常に飼い主さんの関心を自分に向けるためにさまざまな行動をとります。

悪化してしまうと、飼い主さんが部屋から出ただけでパニックを起こしたり、

  • 性格が攻撃的になる
  • 過剰なグルーミング
  • 抑うつ症状
  • 破壊行動

など、さまざまな症状を引き起こします。

  • テーブルの物を手当たり次第に落とす
  • 窓に体当たりをする
  • いつまでも飛び跳ねる
  • 大声で鳴き続ける

など、いつもとはちがう変化が見え始めたら、不安分離症のサインかもしれません。

原因としては先天的な要因もありますが、引っ越しなどによる環境の変化でも分離不安症になってしまうことがあるので、猫ちゃんにとって暮らしやすい生活を心がけてあげてください。

留守番の多い飼い主さんは、キャットシッターさんを頼んだり、飼い主さんが出かけることを気づかれないようにテレビをつけっぱなしにするなど、猫ちゃんによって対策もさまざまです。

飼い主さんのにおいがついたタオルや洋服を残しておくことで、安心して帰りを待つことができる猫ちゃんもいるようです。

一匹では寂しいからと新しい猫ちゃんをお迎えする多頭飼いは、猫ちゃんの性格によってはうまくいかないこともあります。

相性が良ければ飼い主さんへの依存心も和らぎますが、相性が悪いと逆にストレスを増やしてしまうことにもなりかねません。

飼い主さんがいなくても寂しくないように、上下運動ができるキャットタワーや自動で遊べるおもちゃなど、一人でも楽しく遊べる空間をつくってあげることで不安をまぎらわすことができます。

また、留守番をさせるときは、

  • 異物を猫の手の届かない場所に片づける
  • ゴミ箱を倒さないようしまっておく
  • 電気のコードを見えないところに隠す
  • いつでも水が飲めるように多めに設置するなど

など、事故がなく過ごせるように工夫してあげてください。

成猫になってもひどいイタズラがいつまでも続いたり、飼い主さんの姿が見えなくなるたびに何かを破壊するような行動をとるようなら、専門のお医者さんに相談してみてください。

▼分離不安についてはこちらで詳しく紹介しています。
猫ちゃんが分離不安でストーカー行為?問題の症状と6つの解消方法

愛猫を寂しがらせないために。一緒に過ごす時間を大切にしよう

仕事や学校など、どうしても猫ちゃんが一人で留守番しなければならないこともあるかと思います。

一人で遊べるおもちゃやキャットタワーなど、猫が暇をしないような道具をそろえてあげてください。

また外出から帰ってきたら、20分程度でいいので思い切り遊んであげましょう。

たくさんかわいがってコミュニケーションをとることで不安が解消されます。

猫は犬ほど感情がわかりにくいので、寂しさを読み取りにくいといわれています。

愛猫の行動をいつでも注意して観察し、少しの変化を見逃さないようにしましょう。

みんなのコメント

  • 白猫のシロチャン より:

    家の猫は、いつもおおきな声で泣いていているので、ストレスがあるんだと思っています。

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