猫のおへそはどこにある?写真でわかる、隠された猫のおへそ探し

猫のおへそがどこにあるのかと疑問をもったことはないでしょうか。

猫も人間と同じく哺乳類ですから、おへそはちゃんとあります。しかし人間のようなわかりやすいおへそではないため、ぱっと見ただけでは猫のおへそはわかりません。

猫のおへそはわかりにくいので探すのも一苦労ですが、猫はお腹を触られるのが苦手であることが多いため、しつこくお腹を探るのは好ましくありません。

猫がストレスをためないようにすることを前提として、猫のおへその場所を確認してみましょう。

おへそは哺乳類特融の部位である

おへそはへその緒の取れたあとで、胎児期の時期にはこのへその緒から栄養や酸素をもらっています。

母親が胎内で子供を育てるため、哺乳類には必ずおへそがあります。そのためカモノハシやハリモグラなど卵を生む哺乳類にはおへそはありません。

また鳥や爬虫類など卵から生まれる動物も、卵の中の栄養素を取り込む管のあとはありますが、医学的におへそと呼ばれるものはありません。

人間の場合は被毛がありませんし、被毛の代わりに寒さなどから身を守るために皮下脂肪が発達するので、おへその場所がわかりやすくなっています。

猫が嫌がらなければお腹を探ってみよう

猫は毛に覆われておへその場所がわかりにくくなっていますが、おへそは存在しています。

猫のおへそを確認するには、まず猫を仰向けにする必要があります。へそ天のような大胆なポーズをとっている時は確認のチャンスでしょう。

猫はお腹を触られるのが苦手な子も多いので、お腹を触っていやがるようであれば、無理にお腹に触らないようにしましょう。

猫のおへその位置は人間のおへその位置と同じ場所なので、お腹の真ん中あたりです。毛がやや薄くなっている場所がおへそです。

人間のように目で分かるほどへこんでいるわけではないので、乳首と見間違えることもあります。

毛が長い猫の場合は見つけにくいかもしれません。

猫のへその写真

我が家の猫のお腹。毛が薄くなっている場所があります。

猫が嫌がったらすぐにやめること

猫に限らず動物は、基本的にお腹を触られるのを嫌がります。お腹は臓器が集まっている場所なので、その場所が弱点であることを本能で知っているからです。

へそ天と呼ばれる、お腹を出して床に寝そべっている姿を見せる猫もいますが、あのポーズはその場所が安全でなおかつ飼い主のことを信頼しているからこそ見せる姿です。

警戒心が強い猫や、家に来たばかりの猫はお腹をむやみに出したりはしません。

野良猫はお腹を出して寝ることはまずありません。いつ敵に襲われるかわからない野良猫の場合は、弱点であるお腹を決して無謀にさらしたりはしないのです。

時々マーキングのため地面にごろごろと体をこすりつけることはありますが、これはなわばりの主張のためでありリラックスして転がっているわけではありません。

お腹を触ろうとして引っかかれたり、猫キックをくらった飼い主さんも多いでしょう。猫にとってはそれほどお腹はあまり触ってほしくない場所です。

逆を言えばお腹を飼い主に見せるということは、それだけ飼い主のことを信頼していると言えます。お腹を出して寝るポーズは飼い猫ならではのポーズ言えます。

我が家の場合は、若いころはお腹を出して寝ていることもありましたが、老猫となった今は暑い夏でもお腹を出して寝ることはまずありません。年を取った分体も弱くなってくるため、無防備な姿を見せなくなったためだと考えています。

猫のお腹を触るときは、猫の性格を重視して嫌がったらすぐやめるようにしましょう。

母猫は出産時にヘソの緒を自分で噛み切る

猫のお母さんは子猫を出産すると、自分でヘソの緒を噛みきります。へその緒や胎盤は母猫が食べてしまうこともあります。

このへその緒や胎盤を食べる行動については、以前は外敵に出産のにおいを知らせないようにするためと考えられてきました。

近年ではその他に、栄養素として食べるのではないかという説もあげられています。へその緒や胎盤を出産後に食べてしまう動物は猫に限らず、また多くの哺乳類にもみられる傾向です。

出産はエネルギーを使うものなので、胎盤を食べることで滋養強壮や産後の貧血や母乳の分泌の改善にもつながっていると考えられています。

なお、人間の場合は胎盤を食べるということは稀です。人間の場合は栄養が行き届ていることがほとんどなので、胎盤を食べるメリットがないからだと言われています。

猫のおへその状態から考えられる病気

通常は成長とともにヘソの緒の痕である穴はふさがってしまいますが、その穴が塞がれず「でべそ」として出てしまうことがあります。

でべそに要注意。ひっこまない時は臍ヘルニアの可能性

このでべそとは「臍ヘルニア」のことであり、通常であれば生後6か月ごろまでにでべそは自然にへこんでいきます。

しかし脂肪組織や内臓の一部が出たままになってしまう場合は、腸管が締め付けられて腸閉塞になったり腸が壊死してしまうこともあります。

この場合は外科手術が必要になります。

もし猫のおへそのあたりが出っ張っているのであれば、自分で押して無理やり戻そうとしないでください。必ず医師の診察を受けて、適切な処理を行うようにしましょう。

猫の体のことを知ることも大切なこと

猫は人間と同じ哺乳類だから、体の構造も基本的には同じ部分が多いのです。

猫のおへそは人間のように目立ちはしませんが、母猫から栄養をもらって育ちそして生まれてきた証です。

猫のおへそを気にすることは普段ほとんどありませんが、猫が許してくれる限り、おへその位置を確かめてみるのも面白いかもしれません。

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