猫の妊娠期間は約9週間と短い!母猫に起こる変化や兆候を知ろう

猫の妊娠期間がどのくらいのものか、ご存知でしょうか。もしかすると、そこまで詳しく知っている方は少ないかもしれません。

かくいう私も、昔出産した猫を見たことはありますがそこまで詳しい事は分かっていませんでした。

猫の飼い主として(うちの猫は雄ですが)そのあたりも知っておきたいと思っています。今日は、猫の妊娠期間について考えていきましょう。

猫の妊娠期間は、人間のものよりはるかに短い

人間が妊娠した場合には、10月10日お腹の中で育てるといいますよね。実際に生まれてくるまでかなりの長い期間かかることになりますが、猫の場合はどうでしょうか。

なんと、猫の妊娠期間はたったの9週間だと言われているんです。日数にして考えてみると、およそ60日から68日くらいになります。その中でも63日から65日が、1番多いとされているんですよ。

2ヶ月ちょっとくらいの期間になりますから、人間と比べてみると5分の1程度の期間になることが分かりますね。

人間が妊娠すれば身体や精神面に大きな変化が訪れますが、やはり猫も同じように大きな変化が起こります。

しかも、猫の場合妊娠期間が短いので、変化の現れ方もそれだけ顕著になるんですよ。

うちでは実家にいた頃以外だと雄猫しか飼ったことがないので、あまり気にしたことがありませんでしたが…

猫が妊娠しているとなると、飼い主さんも色々気を配ってあげられるでしょう。

その妊娠の兆候に少しでも早く気づいてあげるために、飼い主さんができる妊娠のチェック方法を知っておくと安心ですよね。

猫の妊娠を知るために飼い主さんがチェックできること

猫は、自分が妊娠したことを教えてくれません。やはり身体にとっては異変なので、飼い主にはなるべく分からないように普通に過ごすことが多いと思われます。

でも、ちょっとした猫の行動で「あれ?もしかして妊娠してるかも!」と確信できることがあるんです。

  • 猫がよく嘔吐している
  • いきなりゴローン!と横になってスリスリしたりする
  • 以前よりもあまり動かなくなった
  • 乳房が少しふっくらしている、ピンク色になる
  • 食欲が少し落ちてきた

これらについては、さりげなくチェックをすることが重要です。

人間が妊娠すると、早い段階で「つわり」に悩まれる人が出てきますよね。しかし猫の場合はつわりになることは少ないようで、嘔吐も猫によってあったりする…という程度のようです。

これらの兆候で妊娠の可能性に気づいたとしても、飼い主さんが騒いだりすることなく優しく対応してあげるようにすると、猫も少なからず安心してくれるでしょう。

さすがに30日あたりを過ぎると猫のお腹が大きくなってくるので、そこで気付く飼い主さんは多いです。

でも、できることならなるべく早く気づいて心からのケアをしてあげたいですね。

猫の妊娠期間に起こる変化を知っておきましょう

猫の妊娠期間には、色々な変化が現れてきます。短い期間ですが、妊娠している猫にとってはとても大変な期間なんですよ。

妊娠20日まで

最初に猫の乳首がピンクになってきて、分泌液が出たりすることもあります。猫もゴローンと床に転がったり、スリスリしたりする行動をしたりします。

この頃に1週間くらい、猫の食欲が落ちることもあります。

このあたりは妊娠初期になるので、上の項目でも書きましたが飼い主さんは気付かないことが多いですね。

妊娠45日以降

45日を過ぎてくると、今まであまり食べていなかったご飯をたくさん食べられるようになって、それと同時に猫の体重も増えてきます。

猫の性格も、このあたりから少し攻撃的になったりしてきます。

妊娠50日以降

50日に入ると赤ちゃん猫の胎動がでてきます。さらに、外見的にもお腹部分だけがふくらんでくるので、妊娠していることがすごく分かりますよ。

猫の妊娠に気付いたら、飼い主さんがしてあげるべきことがあります

猫が妊娠していることに気付いた時点で、飼い主さんがしておくべきことがあるんです。

病院での診察を受けましょう

まずは、最初に病院で診断をしてもらうようにしてください。

下の項目にもあるんですが、猫は偽妊娠というものをすることがありますし、ちゃんも正常に妊娠をしているかということをチ確認しておくのは大切です。

さらにお腹の中にいる赤ちゃんの頭数を知っておくことで、出産の時に何かの異変がないかをしっかりとチェックできます。

いよいよ出産という時期になったら、もしもの時のためにいつでも獣医師さんと連絡が取れるようにしておくと安心ですね。

いつものご飯から、妊娠している時のご飯に変えましょう

妊娠期間中はお腹の中で赤ちゃん猫を何匹も大きくしていかないといけないわけです。

その為に猫の身体はたくさんの栄養を必要とするので、これまで食べていたご飯では栄養不足になってしまいます。

必ず妊娠している猫専用のご飯に切り替えてあげましょう。

外出をさせないようにする

そして妊娠していることが分かってからは、普段より気を付けて外出をさせないようにしましょう。

妊娠をすることでいつもより身体が動きにくくなっています。いつもなら出来ることもできなくなっていたりして、それによって思わぬ事故に巻き込まれることも大いにあります。

さらに妊娠中に外出してしまうと、そのまま帰らずに外で出産をするということも実際にあるので、猫の安全のためにも絶対に出さないようにしてくださいね。

猫のストレスがたまらないように、いつも気を付けておく

妊娠をしていることで猫自身、とても敏感になっています。運動不足にならないようにたまに遊んであげることも大切ですが、構いすぎることでストレスにならないようにしてあげましょう。

さらに出産が近づいてきたら、出産する時に使う箱を準備などして猫に与えてあげましょう。

「いつでも産んで大丈夫なんだな」と猫が理解できれば、ストレスも軽減しやすくなります。

いよいよ出産が間近な頃になってくると、猫はより独特なサインを出し始めます

妊娠期間が大詰めになってくると、猫はさらに変わったサインをするようになります。

  • トイレをするときのような体制をとる
  • 母乳が出てくるようになる
  • 攻撃的な性格になる
  • 乳房や陰部をせわしなくグルーミングする
  • 食事や排泄行為をしなくなる
  • 出産するための場所を探しだす
  • もう出産をする間近だということを、猫も理解しているんでしょう。しっかりと母猫としての準備をするようになります。

    猫にも想像妊娠というものがあり、偽妊娠と呼ばれています

    人間の場合には、妊娠しているかどうかを本人が気にすることで想像妊娠という症状が起きることがあります。

    症状としては、妊娠していないのにつわりが起きてしまったりすることで知られていますよね。

    驚くべきことに、ねこの場合にも希ではありますが想像妊娠があるのです。猫の場合、それは「偽妊娠(ぎにんしん)」と呼ばれているんですよ。

    本当に妊娠をしている時のようにお腹が膨らんだり、母乳が出たりするので飼い主さんも勘違いしてしまいます。

    この偽妊娠は45日くらいで症状はおさまりますが、そのあと母猫がぬいぐるみを赤ちゃん猫の代わりにする…ということが起こったりするようです。

    偽妊娠の原因はホルモンの異常によって起こりますが、一度この症状になると何度も繰り返すと言われています。

    やはり偽妊娠は猫の身体にも精神的にも良いものではないので、これを避けるためにも避妊手術は有効だと考えられています。

    気になる場合には早めに獣医師さんに相談してみてくださいね。

    猫の妊娠期間に起こる変化を、飼い主さんもサポートしてあげましょう

    猫の妊娠期間は人間の場合に比べてみるとかなり短い期間になりますが、その短い期間で一生懸命身体の中で赤ちゃんを育てていくというのは、本当にすごいことですよね。

    猫の妊娠兆候に早めに気付くことができれば、飼い主さんも優しくサポートをすることができるでしょう。

    猫がとても敏感になる時期に、家族で新しい命を迎えられるようにしてあげてくださいね。

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