猫よけペットボトルに効果はない!?根拠と隠れた大きな危険を解説

昔から町内をぶらぶら散歩していると、家の周りにズラーっとペットボトルが置いてあるのを見たことがある人は多いのではないでしょうか。

私自身よく見かけていましたし、子どもながらに「このペットボトルって猫よけだよね。ほんとに効果はあるのかなぁ…」と素朴な疑問を抱いていたものです。

確実に分かることは、「この家は、猫が嫌いなんだろうなぁ。」ということだけでしたね。

やっぱり野良猫が自分の家でトイレをしてしまったりするのは嫌でしょうし、仕方がないことではあるんですが…。

そもそも家の周りにペットボトルを置くことで実際に猫よけになるのでしょうか?そして、実はペットボトルには危険もある、ということもご紹介します。

どうして家の周りにペットボトルを置くようになったのか

猫よけの為に置いてあるたくさんのペットボトル。子どもの頃の私が最初にその光景を見かけた時には、その異様な雰囲気に「えっ?」とビックリしたものです。

大量の猫よけペットボトル写真
わが家の近所にも、こんな感じで大量のペットボトルが…。

どうして家の周りにペットボトルを置くようになったのでしょうか。「水が入ったペットボトルを置くことで猫よけになる」と、最初に誰が言い出したのか…出所が気になりますよね。

この出所、実は日本ではないんですよ。それは今からずっと昔…1980年代にまで、長い期間を遡ることになります。

最初に言い出したのはアメリカの日刊紙で、1986年に発行された日刊紙です。

その内容は「水が入ったペットボトルは犬よけになる」というもので、最初は猫ではなく犬よけだったようです。その内容自体が都市伝説として言い伝えられてきたとも言われています。

都市伝説のように人による言い伝えで広がるお話が日本にまで伝わってくるのもすごいですが、最初の出所がそんなに昔だったのか!ということも驚きですよね。

日本ではその当時、犬よりも猫が多くいたことから猫用にも使える…というように変わっていったのかもしれません。

効果の程はどうあっても、猫よけのペットボトル自体はかなり古くから、人々の心の中に根付いていたということが分かりますね。

ペットボトルの話が海外から出てきたということで、ほんのちょっとだけお洒落度が増したような気になってしまったのは私だけでしょうか。

ペットボトルに本当の意味での猫よけの効果はなさそう

では、水が入ったペットボトルを置くという行為は、猫よけに本当に効果があるのでしょうか。

ペットボトルを屋外に置いておくことで、太陽の光がペットボトルの中にある水に反射してキラキラします(これを乱反射と呼びますよね)。

この乱反射の状態が猫は苦手なので、近づかなくなると言われています。これは本当のことなのでしょうか。

確かに猫はキラキラの乱反射が得意ではないので最初はペットボトルを避けるかもしれませんが、その効果はいつまでも続くことはなく最初だけに限定されてしまいます。

次第に猫は「ペットボトルが何の害も及ぼさないということ」をちゃんと理解してしまうので、結局効果は薄れていきます。

最後にはペットボトルが置かれている状況に慣れてしまうので、水が入ったペットボトルは、残念ながら猫よけにはほとんど効果がない…と言えるのではないでしょうか。

さらに猫は夜行性なので、乱反射が起こらない夜にはペットボトルの効果はまったく期待できなくなります。

そして、もともとは犬よけとして提案されたペットボトルですが、やはり猫と同様に犬に対しても効果はないと言えますね。

ペットボトルが外にズラリと並べられることで外観もかなり悪くなってしまいますし、メリットはないと考えることができるでしょう。

さらに、水が入ったペットボトルを置くべきでない理由があるんです。

ペットボトルを置くことで、収れん火災を引き起こしてしまう危険も!

実は、水が入ったペットボトルを庭に置くことは、大きな危険を伴う行為でもあるんですよ。

ペットボトルの中に水が入っていることで、レンズのように光を集めてしまうことがあるんです(これを収れんと言います)。

収れん発火のイラスト
こういうの、理科の実験で体験した方も多いのではないでしょうか?

水が入ったペットボトルに光があたるとレンズの役割をすることで光が集まってしまうのです。なんとも恐ろしいですよね…。

これが原因で火災が起こってしまうこともあるんですよ。

実際に、年間で30件もの火災が庭に置かれたペットボトルが原因で起きているんです。消防庁も収れん火災について注意喚起を発表しています。

月別でいうと、1月と11月に火災が起きやすくなるようなので、空気が乾燥していることも関係しているのかもしれません。

水が入ったペットボトルが光を集めてしまい、それが家の壁や車のタイヤを燃やしてしまう。良かれと思って置いておいたペットボトルが火災を引き起こしてしまう可能性があるなんて…!

今ペットボトルを置いている人はすぐに撤去することを強くオススメします。

さらにペットボトルの中に虫がわきやすくなり衛生的にもかなり悪い状況になってしまうので、水が入ったペットボトルはデメリットしかないことを覚えておきましょう。

猫よけに効果があると言われるものはたくさんある

やはり、野良猫が庭に入ってきて畑を掘り起こしたりトイレとして利用されたりするのは苦痛以外の何物でもないですよね。

この問題に頭を抱えている人は本当に多いんです。今回の水が入ったペットボトルの他にも、さまざまな猫よけアイテムが巷には溢れていますよね。

  • 大きな音を出してビックリさせる
  • 猫よけのスプリンクラーを使う
  • 柑橘系の猫よけスプレーをする
  • コーヒーの粉末を置いておく
  • 猫が入れないように柵を作る
  • 忌避剤を庭に撒いておく

こうやって見てみると、色んな猫よけグッズがありますよね。

中でも水をかけたり大声を出したり…ちょっと猫にとっても辛い内容のものもありますが、一時的には逃げていきますがすぐに戻ってきてしまうものばかりなんです。

柵を作ったとしても猫はかなり高くジャンプをすることができますし、それに対応しようとするとかなり高い柵を準備しないといけないことになるでしょう。

他にもコーヒーの粉末や忌避材、猫の嫌がる柑橘系のスプレーなどもある程度の効果は期待できるかもしれません。

しかし雨によっても流れてしまいますし、効果は長続きしません。そのため何度も長期間にわたって使い続けていかないと効果は現れにくいでしょう。

超音波グッズは猫よけの効果が出やすい

最近は超音波を利用した猫よけグッズが効果が出やすいこともあって、たくさんの人が利用するようになっているんですよ。

「でも、超音波って言われてもよく分からないし、実際にはどの商品を使ったらいいのか分からない…」という人は多いでしょう。

猫よけの超音波は結構高いので、なるべく失敗しないように、しっかりと口コミなども参考にしてください。

初心者の方には、猫よけの超音波グッズの中で一番人気のある「番人くん」がオススメです。

▼番人くん
番人くん商品イメージ

基本的に猫よけの超音波グッズを使うときに必要になるポイントをしっかり覚えておくと、失敗しにくくなるでしょう。

  • 防水…防塵機能がある
  • 地面に固定して使用できる
  • 乾電池が使用できる

猫よけは基本的に室内ではなく屋外で使うことになるので、防水・防塵機能は絶対に欠かせません。

さらに地面に固定することができないと倒れてしまいますし、乾電池ではなくソーラーで充電するタイプの場合には天候に左右されたり、場所が限られることになってしまうでしょう。

「番人くん」はこのすべてをクリアしていて、超音波も人間にとって不快だと感じにくい音がするので使い続けやすくなります。

もしも、猫よけに効果が実感できなければ返金にも対応してくれるというのもすごいですよね。野良猫の被害に悩まされている方は、視野に入れてみるといいかもしれません。

猫よけに水が入ったペットボトルは危険!効果もないので使わないようにしよう

家の周りを囲うようにして置いてある猫よけ用の水が入ったペットボトルは、実際には効果がないことが分かりましたね。

このペットボトルは猫よけの効果がないだけではなく、レンズのような役目をしてしまって光を集めることで火災を引き起こしてしまうという、とても危険なものでした。

水が入ったペットボトルを猫よけとして家の周りに置くのはとっても危ないので、やらないようにしてください。

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