人間だって猫だって、毎日のお楽しみといえば、やっぱり「食べること」ですよね。
ごはんをモリモリおいしく食べられるのは、健康の証明でもあります。
そんなお楽しみのなかでも、やっぱりおやつは特別です。
愛猫との架け橋になってくれる、美味しいおやつ。ちょっとだけ手間をかけて、手作りしてみませんか?
手作りおやつで、気をつけること
猫のおやつを手作りするときに気をつけたいことが、ひとつだけあります。
それは、猫が食べられる食材を使うこと。「人間が食べても大丈夫だけれど、猫が食べたら毒になってしまう」食材があります。
ネギやチョコレートなどを猫にあげてはいけないのは、有名ですよね。
そのほかにも、
- 生たまごの白身
- 生のイカ
- 生のタコ
など、猫の体に良くない食材があります。
「少量であれば食べさせてもいい」「加熱すれば食べさせてもいい」など、条件つきならば猫にあげてもいいものもあります。
しかし、さまざまな食材や条件があり、「難しくて、よくわからない」と思ってしまう飼い主さんもいることでしょう。
そうなったときに、「よくわからないけど、少しなら大丈夫だろうから、使っちゃえ」と思ってはいけませんよ。
いろいろな食材を使って、複雑な味をつくろうとする必要はありません。猫にとって安全な食材を使って、愛情たっぷりのおやつを作ってあげましょう。
シンプルな調理で、おいしいおやつを作ろう
「作ってあげようと思ったけど、どうやったらいいのかわからない」という方もいるでしょう。
そこで、簡単にできる猫用のおやつレシピをご紹介しましょう。
材料も、調理手順も、とってもシンプル。人間用の食事作りでつかう材料をちょっと分けてあげれば、お金もそんなにかからずに作れてしまいますよ。
角切りカジキのとろとろゼリーよせ
カジキは、「メカジキ」「カジキマグロ」とも呼ばれる魚です。鮮魚売り場で切り身になって売られています。
人間が食べる分は、照り焼きやカツなどにすると美味しいですよ。
猫用おやつの料理方法は、とっても簡単です。材料もシンプルですよ。
【 材料 】
- カジキ(猫が食べる分だけ)
- 水(100cc)
- 粉ゼラチン(2~3g)
- 粉ゼラチンをふやかす水(こさじ一杯程度)
- カジキは5mm角程度の角切りにしておきます。歯ごたえがあるのが好きな猫や、大柄な猫なら、1cm角くらいでもいいですね。
- 粉ゼラチンは、水でふやかしておきます。
- 小鍋に水を入れてお湯を沸かしたら、カジキを投入して火を通します。
- 火が通ったらカジキを取り出して、ゆで汁が50ccくらいになるまで煮詰めましょう。
- 小鍋を濡れ布巾の上に置いて少しさましたら、水にふやかしたゼラチンを投入します。
- 軽く混ぜてゼラチンが溶けたら、しばらく置いてゼリー状に固まるのを待ちます。
- ゆるいゼリー状になったら、スプーンですくって、角切りカジキとかるく和えましょう。
- これで完成です。
鶏むね肉のつくねスープ
「猫といえば、魚が好物」と思われがちですが、ほんとは猫は肉食です。ヘルシーな鶏むね肉を使って、食べごたえ抜群のつくねを作ってあげましょう。
お肉をしっかり叩けば、ふわふわ食感になりますよ。
【 材料 】
- 鶏むね肉(猫が食べる分だけ)
- 溶きたまご(こさじ一杯程度)
- 水(100cc)
- 猫用かつおぶし(ひとつまみ)
- まずは、鶏むね肉を、包丁でよく叩きます。
- 肉の繊維がなくなり、ペースト状になるまで根気よく叩きましょう。すり鉢を使っても良いです。
- ペースト状になったら溶きたまごを加え、さらによく混ぜます。
- 小鍋に水をわかし、沸騰したら、鶏のペーストをスプーンですくってゆでていきます。
- かなりやわらかいので、素手では形が作れません。
- つくねタネをお湯に落としたあとは、火が通って固まるまで動かさないようにしましょう。
- つくねに火が通ったら、完成です。
鶏ハム
ゆで汁が出ないので、その分もお肉がぎゅっとジューシーにしあがります。
その分日持ちしないので、作ったらなるべく早く与えるようにしましょう。
【 材料 】
- 鶏むね肉(半身くらい)
- 鶏むね肉に、観音開きに切り目を入れて、うすく伸ばします。
- 包丁の峰でかるく叩いて平たく伸ばしたら、端から海苔巻きのようにくるくると巻いていきます。
- 巻いた鶏むね肉をラップでくるみます。このあと、このままお湯の中に漬けるので、ぴっちりと隙間なくくるみましょう。
- 巻きが甘いと、鶏の肉汁がお湯に流れ出てしまいます。
- お鍋にお湯をわかし、沸騰したら、ラップにくるんだ鶏肉を投入します。
- 肉を入れるといったん沸騰が収まります。
- 再度沸騰したら、火をとめて、冷めるまでそのまま待ちましょう。
- 冷めたら、猫が食べやすい大きさに切り分けて、できあがりです。
愛情たっぷりのおやつで、猫の体を健康に!
ほんとのことを言ってしまえば、猫が生きていくために、おやつは必要ありません。
ドライフードとお水だけだって、猫はしっかり健康を維持して生きていくことができます。
「嬉しい」「美味しい」という気持ちは、健康のために一役も二役も買ってくれるのです。
そんなおやつは、飼い主から猫への何よりの愛情表現になるのではないでしょうか。
大切な愛猫には、愛情をたっぷり感じさせてあげてくださいね。
あなたと、あなたの大切な猫が、健やかな毎日を過ごせるかどうか。それはきっと、日々の過ごし方しだいです。