高齢猫の健康を作るフード選び!飼い猫の寿命は飼い主で決まる

生き物は、高齢になると弱ります。

骨がもろくなり、内臓の機能は低下し、歯も弱くなって思うように食べられなくなることもあります。

人も猫もそれは同じです。愛猫が年をとったとき、あなたはどのような選択をするでしょうか。

美味しいものを食べて、できるだけ元気で長生きしてほしい。もしもそう思ったのなら、是非この記事をご飯選びの参考にしてみてくださいね。

高齢猫の特徴とは?まずは身体の変化を知ろう

猫の体にあったキャットフードを選ぶためには、まず猫の体の変化を知っておきましょう。

年をとった猫は、まず、腎臓や心臓の機能が低下していきます。特に腎臓は肥料器系の疾患を抱えやすい猫にとって傷めやすい臓器です。

若い頃から泌尿器疾患をもっている猫もいるので、気をつけておきたいですね。

年を重ねると、活動量が低下し食欲も落ちていきます。嗅覚や視覚などの感覚が鈍くなっていくので、「美味しそう」という感覚が薄れていくこともあるようです。

また、内臓も弱っていくので、栄養が効率的に吸収できなくなる傾向があります。

たくさん食べられないのに、体にあまり吸収されないのですね。これでは、体に栄養が入らなくなっていってしまいます。

また、お水を飲む量も減っていく傾向にあります。

お水を飲むために動くのが億劫になったり「のどが渇いた。お水を飲みたい」と思う気持ちが減ってしまっていたりと、原因はさまざまです。

そのほかにも、便秘になりやすかったり、反対に下痢をしやすくなったり、さまざまな変化が現れてきます。

老化のスピードは個体によっても差がありますが、一般的な生き物の特徴として、これらのことは覚えておきたいですね。

高齢猫に配慮した食事をあげよう。そのポイントは?

高齢猫の特徴は、おおよそ把握できたでしょうか。ならば、キャットフードを選ぶときには、その知識を活用しましょう。

特徴ごとに、必要な対応をまとめてみます。

高栄養なフードをあげよう

「内臓の働きが悪くなって、栄養が吸収しにくい」という特徴を見てみましょう。

あまり量を食べることができないならば、少しの量でもたくさん栄養が摂れるものを食べなくてはいけません。ならば、栄養価が高いご飯を選びたいものです。

ペットフードの売り場を見ると、大抵の場合、シニア用のフードは年齢表記がされています。それは、年齢に応じた栄養を、適切に摂れるようにするためです。

ネコの高栄養フード092864

個体差がありますから、「この年になったら、必ずこのフードを食べなくてはいけない」というわけではありません。

体が元気ならば、適応年齢と異なるものを食べても大きな異変はないでしょう。

ですが、猫は年をとっても愛らしいものです。

見かけの年齢に騙されてはいけません。筋肉や関節、内臓の年齢をしっかりと確かめて、体に応じたフードを用意してあげられるように観察しましょう。

高齢になったら、定期的に健康診断を受けることをおすすめします。

補助食を活用しよう

一度にたくさん食べることができなくなったのなら、おやつを活用するのも、ひとつの手段です。

ペースト状のおやつは、手軽に使えておすすめです。

あまりにも食欲が落ちている場合には、獣医に相談すると、食事があまり食べられない猫向けの高栄養フードを紹介してくれます。

ただし、健康でキャットフードをよく食べる場合は、「高齢だから、栄養を摂って欲しい」という理由で、栄養の高いものを上乗せして食べさせる必要はありません。

通常の食事で適切な栄養価が摂れているのであれば、過剰なカロリー摂取は返って毒になります。

高齢な猫は運動量が減る場合が多く、肥満になりやすい傾向もあります。肥満は、心臓への負担に直結するのです。

体に合った栄養摂取をこころがけましょう。

給水ポイントを増やそう

お水をあまり飲まなくなってきたのなら、その対策も必要です。

年を取ると体が動きにくくなり、ちょっとの移動も面倒くさくなるものです。猫はそもそも砂漠の生き物なので、積極的にお水を飲まない子もいます。

けれど、水分摂取量が少ないと心臓や腎臓に負担がかかったり、脱水症状や便秘などの心配も出てきてしまいます。

健康維持のために必要な水分は、しっかり摂ってほしいですね。まずは、給水ポイントを増やしましょう。

トイレに行ったついでや、フードを食べに行ったついでに、「ちょうどいいところにお水があるから、ちょっと飲んでおこうかな」と思える位置に、給水ポイントを儲けましょう。

「わざわざ移動しないとお水が飲めない」という配置では、「面倒だから、飲まなくていいや」と思われてしまいます。

どうしても水分摂取量が増やせない場合には、フードに含まれる水分を多くするのがおすすめです。

スープ仕立てのフードを飲ませたり、ドライフードに和えてみたりするのもいいでしょう。ドライフードをお湯でふやかすのも効果的です。

加齢を受け入れ、幸せな老後を暮らそう

この世に生きるすべてのものは、年を取ります。できるだけ長い期間を、元気で生きて欲しい。そう思うのも、当たり前のことです。

ですが、「あの頃はあんなに元気だったのに」と思うばかりでは、悲しみばかりが色濃くなってしまいます。

愛猫の老化を受け入れて、ありのままの今を見ることも大切です。愛猫とともに過ごせる時間を目いっぱい慈しみ、大切に過ごしていきましょう。

フードを食べさせてあげる時間は、大切なコミュニケーションのひとときでもあります。愛する飼い猫には、美味しくて、体にいいフードを食べさせてあげましょう。

そして、共に過ごせるしあわせな時間をすこしでも長くしていきましょう。

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