猫とハムスターを一緒に飼う注意点。共存のための部屋やケージの工夫

猫のふわふわしたお腹にくるまって眠るハムスター。

このように、猫とハムスターが仲良く寄り添っている写真やテレビを見たことがある方も多いと思います。

しかし猫は基本的に肉食の生き物です。

猫がねずみをいつまでも追いかけるシーンが有名なアニメもありますし、農場ではネズミ駆除のワークキャットとして重宝されている猫ちゃんも。

本当に猫とハムスターが仲良く暮らすことは可能なのでしょうか。

猫とハムスターの相性は最悪!?

昔から敵同士といわれている猫とネズミ。

ハムスターはネズミ科ですが、人間のペット用に改良された動物です。

しかし猫にとっては、ハムスターもネズミも区別がつきません。捕食動物としか見ていないと思った方がよいでしょう。

まったくちがう種類の動物のため、仲間であるという認識もむずかしいようです。

ハムスターから見た猫は、まずその大きさに恐怖を感じる対象です。

身体の小さなハムスターにとって猫は大きすぎるだけでなく、その鋭い爪や牙で「食べられてしまう!」と本能的に逃げ出してしまうほどです。

一方、猫から見たハムスターは、先述したように捕食動物です。

もともと猫が人間に飼われるようになった経緯として、農作物を食い荒らすネズミを駆除するためという歴史があります。

いくら私たちがこの二匹に仲良く暮らしてほしいと思っていても、本能的な問題からむずかしいといえるでしょう。

猫とハムスターを一緒に飼うときの注意点

結論からいいますと、猫とハムスターが仲良く暮らすことができる可能性はほぼありません。

テレビや写真で見る猫とハムスターが寄り添う様子は、本当にごくまれなケースだと覚えていてください。

しかし二匹を同時に飼うことが絶対に不可能だというわけではありません。

実際に猫とハムスターを一緒に飼っている人もいます。

猫とハムスターが、お互いストレスをためず共存するための注意点をまとめました。

別々の部屋で暮らすことが共存への第一歩

ハムスターは猫にとって捕食の対象です。

さらに、猫は動くものを追いかけるという習性ももっています。

目の前の獲物を捕まえられないことにイライラして、ストレスがたまってしまうかもしれません。

また、動物は鼻がとても良いので、ハムスターは天敵である猫が近くにいると、そのにおいにおびえてしまうでしょう。

お互いに安心・安全な暮らしをするためには、同じ部屋に住まわせないことが重要です。

「うちの猫は大人しいから大丈夫」と思っていても、いざ目の前をちょろちょろしているハムスターを見ると、野生のスイッチが入ってしまうかもしれません。

どんなに優しい性格の猫ちゃんでも、おもちゃで遊ぶようにハムスターをいたぶってしまうことは野生の本能であり、仕方がないことなのです。

愛猫の性格を過信するのではなく、できる限り猫とハムスターが顔を合わすことがないように部屋を分けることが大切です。

猫はいたずらが大好き!ハムスターを飼うケージに気をつけて

猫とハムスターを別々の部屋で飼っていても、ハムスターがうっかり脱走してしまったり、 猫が自分でドアを開けてしまうこともあるかもしれません。

万が一のことを考えて、ハムスターを飼うケージはしっかりとふたのできるものを選びましょう。

一般的な金網のケージでは猫の爪が入ってしまうので、目の細かいものを選んでください。

気密性の高いプラスティックのケースをケージにすることで、猫の爪からハムスターを守ることができます。

しかし、このような密閉されたケージは、金網のケージに比べて熱がこもってしまうので、 ハムスターが熱中症になってしまうことも。

エアコンで温度管理をするなど、夏場は気をつけてください。

また、水槽にふたをしているようなケージでは、猫が外してしまったり、イタズラして倒した衝撃でハムスターが逃げ出してしまうかもしれません。

ハムスターは脱走すると、家具の隙間や押し入れのなかに入り込んでなかなか出てこないので、猫に見つかる前に探し出さないと襲われてしまいます。

ハムスターをケージから出すときは、必ず部屋のドアが閉まっているかどうか確認してからにしてください。

ケージはふたにロックがついているものや、さらに二重ロックを取り付けるなど、ハムスターの脱走には細心の注意が必要です。

特に、ケージの掃除をしているときに逃げ出してしまうことが多いようなので、移動用のキャリーなどを用意し、しっかり対策してから掃除してあげましょう。

子猫のころからハムスターに慣れさせよう

1歳未満の子猫のころからハムスターと一緒に生活することで、慣れやすいという傾向があります。

これはハムスターだけでなく、飼い主さんに対しても同じことです。

生後1~2か月の猫は警戒心が少なく、さまざまなことを学んでいきます。

この時期にトイレを教えたり、噛んではダメだよとしつけをすることで、成猫になっても人間と共同生活をすることができるようです。

猫はもともと単独で暮らす生き物ですが、生まれて間もないころは母親や兄弟と群れて暮らします。

子猫の時期が過ぎた猫は縄張り意識や警戒心も芽生えてくるため、新しい動物に慣れるまで時間がかかってしまうでしょう。

これはハムスターだけでなく、ほかの小動物や猫でも同じことです。

猫種にもよりますが、社交的でない性格の猫は、相性があわないと動物との多頭飼いはむずかしく、お互いストレスがたまってしまいます。

もちろん、子猫のころから一緒に暮らしていたからといって必ず仲良く暮らせるというわけではありません。

何かの拍子で本能が出てしまうこともあるので、ケージの管理などはしっかり行ってください。

少しの油断がハムスターの命を奪う!?

猫とハムスターを同時に飼うときの事故は意外と多く、どれだけ注意してもしすぎることはありません。

別々の部屋で飼っていたとしても、ふとしたときに脱走したり、猫が金網を壊してしまうこともあります。

このような悲しい事故が起こってしまったとしても、猫は悪気があっての行動ではありません。

責任は、生活環境を管理しきれなかった飼い主さんにあります。本能でやってしまったことを、責めることはできないのです。

基本的にハムスターと猫の関係は「追うもの」「追われるもの」であると覚えてください。

猫とハムスターのどちらも飼いたい!という人は、部屋を分けたりケージをロックするなど、きちんと管理できるのかどうか家族で話し合ってみましょう。

もちろん、仲良しなご家庭もあるのです。

飼い主さんが生活環境を万全に整えることで、猫とハムスターというまったく異種の二匹と楽しい毎日を過ごせるかもしれません。

みんなのコメント

  • オオカミ より:

    私の部屋には、ハムスターとうさぎとハリネズミがいます。二階には、コザクラインコと犬、爬虫類がいて、お姉ちゃんの部屋には、何もいませんが、猫アレルギーです。お母さんとお父さんの部屋には、病気のセキセイインコがいます。 こんな環境でも猫飼えます? うさぎとハリネズミとハムスターセキセイインコがいないときには、野良猫(老猫)がいました。ちなみにメスでした!犬は猫パンチされてしまいました…でも性格しだいですかねぇー?この状況で、飼うなら何猫がいいですか?何ヶ月ぐらいのがいいですか?オスかメスどちらがいいでしょうか… 教えてください。
    宜しくお願いします!!🙇 長文ですみません。

  • らん より:

    私の家にはキンクマハムスターが1匹リビングにいます。猫を飼うとしたらそのハムスターはリビングと扉を間につながっている和室で買おうと思うのですがそうしたら猫は安全に飼えますか?それとも、移動しなくてもリビングから少し離れた食卓のところでハムスターを飼っているので今の環境のままでも共存できますか?難しい文章ですみません🙇‍♀️

  • れいこママ より:

    ハムスターを飼ってます。
    3か月ほど猫を預かる事になりました。
    これから寒くなるのでひとつの部屋で飼います。昼間留守になるので猫ケージを買おうと考えてます。猫がいなくなればケージは必要なくなるのし、もったいないので猫ケージでハムスターを飼えないかな?と思いますが大丈夫でしょうか?

  • 🐹かわいい より:

    僕もハムスター買っていますけど猫は買っていません

  • 🐹かわいい より:

    僕もハムスター買っていますけど猫は買っていません
    手に乗ってくれますけどハムスターにかまれます

  • 周東大好きー より:

    ハムスターはちっさいので大きい動物に捕食はされないように猫や犬などは買っていませんねー

  • 周東大好きー より:

    ハムスターはちっさいので大きい動物に捕食はされないように猫や犬などは買っていませんねー
    ハムスターちっさいけどとてもかわいい

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