暴れる猫に目薬をさす方法。さっと簡単にできる裏技とは?

目ヤニが多くなったり涙が止まらないなど、目の疾患に欠かせない目薬。

お医者さんで処方された目薬を嫌がって、暴れてしまう猫ちゃんも多いと思います。引っかかれて手が傷だらけになってしまうことも。

目薬が大好きな猫ちゃんはなかなかいませんが、それも当たり前。いつもとちがうことをされるのは、人間だって怖いものです。

今回は目薬のさしかたのコツや注意点など、目薬についてのあれこれをご紹介します。

目薬はどんなときに必要なの?目薬が必要な目の疾患とは

猫は目の病気になりやすい生き物だといわれています。

たまに目ヤニがついているくらいなら問題はありませんが、充血や涙が止まらなかったり、いつもとちがう目ヤニなどを放っておくと、もっとひどい目の病気にかかってしまうことも。

ホコリや傷などで目にダメージを負ってしまった場合、目薬で回復することもありますが、ウイルス性のものや、目に細菌が入ってしまった状態をそのままにしておくと失明してしまうこともあります。

まずは、目薬が必要な目の疾患についてご説明します。

猫の目の病気でもっとも多い!?結膜炎に気をつけて

結膜炎は、猫の目の病気でもっとも多いといわれています。

結膜とは、まぶたや白目の表面を覆っている膜を指します。この部分がホコリやゴミなどの異物による刺激や、ウイルスの感染によって炎症してしまった状態が結膜炎です。

涙や目ヤニ、まぶたが赤く腫れるなどの症状があります。

かゆみがあるので目をこすって、よけいに悪化してしまうことも。手で目を気にするような仕草が増えるので、注意して見てあげましょう。

症状の度合いにもよりますが、お医者さんに処方された目薬を数週間点眼することで治ります。

目がしょぼしょぼしている猫は角膜炎の可能性も

角膜は眼球の外側にある目の表面を覆っている透明な膜を指します。この部分が傷ついて炎症を起こした状態が角膜炎です。

角膜炎には、ほかの猫とけんかして引っかかれたり、シャンプーが目に入るなどの外因的要因によって引き起こされる角膜炎と、アレルギーやウイルス、細菌などによって引き起こされる内因的な角膜炎があります。

また、栄養が足りなかったり、内臓に疾患があるときも角膜炎が引き起こされる場合があるので注意が必要です。

結膜炎と同じように、目ヤニや涙が増えるだけでなく、光をまぶしがったり、炎症を起こしている部分が白く濁ってしまうことも。

症状にもよりますが、数時間おきに複数回の点眼が必要な場合もあります。

手遅れになると角膜に穴が開いてしまうこともあるので、早期に治療をはじめましょう。

猫も白内障になるの?

瞳のなかにある水晶体が白く濁ってしまう病気を白内障とよびます。

猫の発症は非常に少ない白内障ですが、車にひかれて目の奥まで深い傷を負うなど、目に強い衝撃を受けることで発症してしまうことも。遺伝などの先天的な原因もあります。

白内障は、緑内障や網膜剥離など、さまざまな合併症を併発してしまう疾患です。

目薬による内科治療は合併症の予防や治療に効果はありますが、白内障の進行をストップすることはほぼできないといわれているので、治療方法としては主に外科手術があげられます。

白内障の初期に気づくことはむずかしいですが、物や壁にぶつかることが多くなった猫は注意して見てあげてください。

飼い猫を怖がらせない!目薬のさし方とは

猫は身体を固定されることが苦手なので、目薬をさすときはどうしても緊張し、暴れてしまうこともあるかと思います。

基本的な目薬のさし方やちょっとしたコツなどについてご紹介します。

基本的な目薬のさし方について

目薬をさすときの基本的な流れについてご説明します。

右利きの飼い主さんの場合なので、左利きの飼い主さんは逆で試してみてください。

  1. まずは、人間が中腰になるくらいの高さの台に猫を運びます。このとき、リラックスできるように声をかけてあげてください。
  2. その場に落ち着いたら、右手でそっと猫の側面をそえて抱き込み、逃げないようにガードします。
  3. 左手で猫の顔を固定し、猫の顔を上に向かせます。
  4. 右手で目薬を持ち、猫の頭の上に移動。
  5. 怖がらないようにうしろから素早く目薬をさしましょう。
猫が目を開いていて目薬が入りそうなら、無理に目を開かなくても大丈夫ですが、目を細めたり閉じてしまっているときは、猫のまぶたを優しく上に持ち上げましょう。

目薬の先が猫の目に当たると、目のなかが傷ついて疾患を引き起こすこともあります。目薬の先が目に当たらないように注意して点眼してください。

このとき、目の真ん中に目薬が落ちなくても大丈夫です。

また、目薬は一滴でじゅうぶんです。

猫の顔を両手で固定し、目を閉じるなどして目薬を吸収させてください。最後に、目からもれた液体をガーゼやティッシュで軽く押さえてふきとりましょう。

終わったあとは、ご褒美をあげて、たくさんほめてあげてください。

暴れてしまう飼い猫に!点眼の裏技とは

嫌がって暴れてしまう猫ちゃんのために、目薬をスムーズにさすためのコツをご紹介します。

まずひとつめは、バスタオルでくるむ方法です。

暴れて逃げ出してしまわないように、目薬を差す前に飼い猫をバスタオルでくるみましょう。噛みつきや引っかきを予防することもできます。

ゆるくくるむと飛び出してしまうので、前足と後ろ足が動かないくらいにぴっちりくるんでください。タオルから顔しか出ないような状態で、そっとうしろから目薬をさすと成功しやすいです。

きつく巻いたり、しばるなど、猫がストレスになることはやめてください。

また、一人よりも二人で行うと、成功率が上がります。

一人が身体を抑え、もう一人が猫が怖がらないように視界のうしろからそっと目薬をさしてください。とにかく、驚かせず リラックスした状態にしてあげることが大切です。

目薬をさすときにモタモタしていると、猫も嫌がって逃げてしまいます。

基本的なことですが、猫を固定する前に目薬のフタをあけ、素早く点眼できるように準備しておきましょう。

身体を固定しても、どうしても目を開いてくれない猫ちゃんもいます。

目がしらあたりに垂らすと、まばたきをしたときに目薬が自然と目のなかに入ってくれるので、試してみてください。目を指でこじ開け、むりやり目薬を垂らそうとするのはやめましょう。

冷蔵保存がひつような目薬は、点眼の前に手のひらで握って温め、冷たさでびっくりしないように注意してあげてください。

目薬の使用期間や保存方法はどうすればいいの?

目ヤニや軽度の結膜炎、角膜炎は目薬をさすことが治療となるので、数日で症状が出なくなることもあります。

もう治ったと思って途中で目薬をやめてしまう人もいますが、これはNGです。

目の病気は比較的早く治るように思える疾患ですが、再発しやすいともいわれています。疾患の原因となっている菌は、症状が治まっても目のなかに生息し続けていることがあるのです。

猫の体調が悪いときや、免疫力が低下しているときに症状があらわれることもあるので注意してください。お医者さんに処方された目薬は、回数や期限を守って使いましょう。

殺菌作用によって化膿をおさえ、症状を改善してくれる目薬ですが、その種類によって使用期間や作用もちがいます。

副腎皮質ホルモンというステロイドがふくまれている目薬は、結膜炎や角膜炎、アレルギー症状に伴うかゆみや痛みをおさえてくれますが、刺激が強いといわれています。

抗炎症の目薬には、ステロイド成分をふくんでいないものもあります。

ステロイドがふくまれている目薬と比べると副作用や刺激が少ないといわれているので、長期的に使うこともできます。

疾患が原因の目ヤニや充血は、その疾患そのものを治さなければ完治することはありません。目薬と同時に、疾患の治療も続けましょう。

また、目薬には有効期限があります。

一般的な目薬は2週間くらいで使い切るように作られていますが、製品によって差があるのでお医者さんで確認してください。

保存方法も種類によってちがいます。冷蔵庫で保存するものもあれば、室温で保存するものもあるので注意が必要です。

猫に人間用の目薬はNG!

猫に人間用の目薬を使うことはやめましょう。

動物病院で人間用の目薬が処方される場合もありますが、人間用の目薬は猫にとってよくない成分がふくまれているものもあります。

症状にあわない成分が入っていた場合、余計に悪化させてしまうことも。

猫と人間の目のつくりが全く同じであるなんてことはありません。必ず猫専用の目薬を使いましょう。

目薬で治らないときは、かかりつけのお医者さんに要相談を

ちょっとの目ヤニくらいなら…とお医者さんで検査してもらわずに、自己判断で目薬をすることがあります。

もちろん、すこしの目ヤニくらいならそれでもかまいませんが、目薬だけでは治らない病気もあります。

  • 涙が止まらない
  • 目が開かない
  • 目薬をさすと痛がる
  • 眼球全体が赤い
  • 目が白濁している

これらの症状が見られたときは、目薬をさすと逆に危険な場合もあります。すぐにかかりつけのお医者さんに相談しましょう。

ペット用の市販の目薬も販売されていますが、原因や症状にあわせて病院で適切な目薬を処方してもらうのがいちばんです。

自己判断で様子を見るのではなく、まずはお医者さんで診てもらってください。

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