猫の爪切りの頻度・コツ・注意点。嫌がる猫もリラックスする方法

愛猫の爪切りで苦戦していませんか?

爪切りが苦手な猫ちゃんはとても多いので、なかなかスムーズに切ることは難しいかと思います。

大暴れされたり、噛みつかれて怪我をしてしまった飼い主さんや、爪切りのある引き出しをあけただけで逃げ出してしまう猫ちゃんのために、爪切りのちょっとしたコツや注意点などについてご紹介します。

どのくらいのペースで切ればいいの?猫の爪切りの頻度

猫の爪切りは何日に一度行えばよいのでしょうか。

実は、猫によって爪の伸びる速さは異なるので、これ!といった正しい日数はありません。

猫の爪チェック&切りどきの目安として、子猫や運動量の多い猫は伸びるのがはやいので、10日に一度を目安にチェックし、カットしてあげてください。

一方シニアの猫は2~3週間に一度チェックすれば十分です。少なくとも1ヶ月に一度は切ってあげてください。

子猫・運動量の多い猫 10日に一度
シニア猫 少なくとも1ヶ月に一度

また後ろ足の爪については後ほど詳しく解説しますが、伸びるスピードが前足の爪に比べて少し遅めです。

2~3ヵ月に一度くらいを目安にチェックしてあげましょう。

どこまで切るの?爪の構造を理解して失敗を防ごう

実は猫にも巻き爪や深爪の危険性があることをご存知ですか?

猫の爪は私たちの爪とはちがって普段は引っ込んでいるので、じっくり観察する機会もないですよね。

爪切りを成功させるために、まず猫の爪の構造を理解しましょう。

猫の爪は二重構造。ピンクの部分は神経と血管が通っている

猫の爪を見てもらうと、根元がピンク色で、先のとがった部分にむかって白色になっていることがわかるかと思います。

猫の爪は内側と外側の二重構造です。

内側のピンク色のクイックとよばれる部分には、神経と血管がとおっています。外側の白い部分がいわゆる爪です。

猫の爪の構造

内側に新しい爪ができると、古くなった外側の層をはがさなければなりません。

猫が爪とぎでバリバリ爪をみがく理由は、古い爪の外側をはがし、新しい爪をむき出しにしているからなのです。

野良猫や外にでる猫は、かたい地面を歩くときに古い爪が自然にけずれます。しかしつるつるしたフローリングに住む室内猫は、定期的な爪切りが必要です。

また、爪切りをしていないのに古い爪がたまに自然におちていることがあるかと思います。

「爪がとれてしまったのかな?」とおどろきますが、猫の爪は玉ねぎのように層になっているので、爪が成長するにつれて一番外の古い爪が自然に落ちることもあります。

あまり心配せず、猫が飲み込んでしまったり足に刺さらないよう、見つけたら捨ててください。

猫の爪は前足は10本、後足8本

猫の前足は、獲物をしっかりつかんで離さないハンターのような役割をしています。

器用に動く前足に比べて、後ろ足はジャンプするときや着地するときに身体の重心を支える役割を担っています。

また、走るときや勢いをつけるとき、踏ん張るときにも後ろ足を使います。

みなさんは、猫の後ろ足の爪がいくつあるかご存知ですか?

もちろん、前足と同じく10本!ではなく、実は8本なのです。木などに登るときあまり使わないので、退化したといわれています。後ろ足の爪も、長いまま放置しておくと巻き爪になってしまう危険性があります。

伸びるスピードが遅いので前足ほど頻繁に切る必要はありませんが、2~3ヵ月に一度はチェックしてあげましょう。ほんの少し切るだけでオッケーです。

嫌がる猫もこれで大丈夫!正しい爪切りの方法

爪切りの必要性を理解していただけたところで、実際に飼い猫の爪を切ってみましょう。

基本的な猫の爪切りの方法やコツ、注意点などについてご説明します。

無理やりは絶対にダメ!爪切りの基本的なやり方

前から爪切りをしようとすると、こわがってしまう猫ちゃんもいます。うしろから前足をやさしくもってあげてください。

【1】猫が安定した場所に座っているときを狙ってみましょう。または、抱っこが苦手ではない猫は、後ろから抱きかかえるかたちで座らせてあげましょう。

猫の爪切りの体勢

できればお気に入りの場所や、いつも寝ている場所がいいですね。お気に入りの毛布などがあればそばに置いてあげましょう。

【2】足先を挟んでもち、爪の根元を軽く押し出すと自然に爪が出てきます。このとき、絶対に強く押し出すことはやめてください。

根元はピンク色で、神経と血管がとおっています。わかりにくいときはすこし光にかざしてみると、はっきり色がわかります。

上で説明した二重構造です。もう一度確認してみましょう。
猫の爪の構造

【3】外側のとがった部分を1~2ミリカットし、後ろ足も切ってあげましょう。

犬の爪切りのように少しずつ何度も切るのではなく、爪の先端の細くなっているところを 一度で切るようにしてください。

猫の爪の切り方

また、猫の爪切りには、猫専用の爪切りを使ってください。

人間の爪切りでもできることはできますが、猫にとっては大きすぎます。爪が割れてしまうこともあるので、やはり専用のものを使いましょう。

はさみの形をした小ぶりのタイプやギロチンとよばれるものなど、いろんな形・種類の爪切りが販売されています。

愛猫の爪にぴったりのものを選んであげましょう。

猫の爪切りについての注意点

猫はとても臆病な生き物です。

一度痛いことや嫌なことをされると、その記憶をずっと引きずっていつまでも怖がってしまいます。

私の猫もペットショップで無理やりに爪を切られていたらしく、我が家にきたときは爪切りを見ただけでおもらししてしまうぐらいでした。

爪を切るときは、必ずやさしく触ってあげてください。

猫はそもそも足を触られることを嫌います。前足をギュッともって爪を出すことはやめましょう。

あまりにも嫌がるときは中断してください。動物病院で切ってもらうという手もあるので、「必ず切らなくちゃ」と気負いすぎないようにしましょう。

爪の内側には神経と血管がとおっているので、私たちが切るのは外側の鋭利な先端のみです。

内側は傷つけないよう注意してください。

私たち人間と同じように、深爪した状態は猫にとっても大変に痛いものです。

深爪による出血はなかなか止まらないので、血が出てしまったら市販の止血剤などで止めるか、ひどいときはかかりつけのお医者さんに相談しましょう。

血が出たことによって周囲の人がパニックになると、猫も怖がってパニックになります。できるだけ冷静に対応してください。

また、爪切りの際、意外と親指を忘れてしまうことが多いです。忘れず切ってあげましょう。

子猫のうちから爪切りに慣らすことは大切ですが、生後すぐはまだ爪もやわらかいので、先端を少し切るだけにしてください。

爪切りは時間をかけない、意識させない

爪切りは、嫌いな猫ちゃんのほうが圧倒的に多いものです。

一度でも痛い思いをした猫ちゃんならなおさら、爪切りがもっとむずかしくなってしまいます。

切り方のコツはさまざまですが、基本的には

  • 爪切りに時間をかけない
  • 爪切りを意識させない

この2つです。

よし!爪切りだ!と気合を入れて挑んでも、いつもとはちがう気配を感じて猫も緊張してしまいます。

「2本くらい切れれば大成功」といった軽い気持ちで取り組んでください。

寝ているときに1本ずつ切ったり、寝ぼけている間に切るのも一つの手です。

ハサミを見た瞬間にもう怖がってしまう猫ちゃんもいるので、できるだけ猫の視界にハサミが入らないようにしましょう。

爪切りしないとどうなるの?伸ばしっぱなしが危険な理由

爪切りの苦手な猫ちゃんは、暴れたり噛みついたり、なかにはハサミを見ただけで逃げてしまう猫ちゃんもいます。

そんなに嫌がるなら、もう爪切りをしなくてもいいのでは?と考えたことがある飼い主さんもいらっしゃることでしょう。

爪切りの必要性についてご説明します。

爪が根本から抜けてしまったり、皮膚や眼球を傷つけてしまったり…

野良猫のように外で暮らしている猫は、木登り、狩り、縄張り争いなど、生きていくために爪が必要です。

また、外を歩いているうちに爪の先端が擦り切れて丸くなるため、たまにとぐくらいで十分だといわれています。

しかし、室内で飼われている猫は外に出ないため、爪がけずれません。

使う機会のない伸びっぱなしの爪は、非常に危険です。

カーテンやカーペットに爪が引っかかり、とれなくなって暴れた結果、爪が根元から抜けてしまうことも。爪が死んでしまった状態になると、病院での処置が必要になります。

あまりにも伸ばしすぎると、かゆみなどで強く皮膚をかいて傷つけてしまった場所から細菌が入り、感染してしまうこともあるので注意が必要です。

また多頭飼いの場合、じゃれあってお互いに傷つけてしまい、目に当たって眼球を傷つけてしまうことも。

私たち飼い主側の問題としては、家族がひっかかれて怪我をするなんて危険性もあります。

猫の爪噛みは注意が必要!爪の生え際をチェックして

猫が爪を噛んでいる姿を見たことがありますか?猫は爪に違和感があるとき、つい噛んでしまうことがあるのです。

この爪を噛む行動自体に問題はありませんが、たまに噛んだ傷跡から細菌が入り、爪囲炎のような症状になることも。

爪をよく噛んでいる猫ちゃんは、爪の生え際が赤く腫れていないかチェックしてあげてください。

定期的に爪切りを行い、違和感のない状態にしてあげることが大切です。

爪を切るのではなく、爪とぎでも良いのでは?…と思いますよね

先ほどもご説明した通り、猫の爪は玉ねぎのように何層にも重なっています。

爪とぎには古い層の爪をはがして新しいとがった爪に変えるという役割があり、爪をといでも先端がよりするどくなって危なさが増すだけなのです。

爪切りは、爪の先端のとがった部分を切り落とすことで危険性をなくすだけでなく、生活しやすくしてくれる役割もあります。

また、歳をとった猫は爪とぎをしなくなってしまうこともあるので、定期的にチェックしてあげましょう。

爪とぎをせず、爪切りもしないと、古い爪がずっと残ってしまいます。古い爪は太い巻き爪に変形し、肉球にささってしまうことも。

私たち人間でも、巻き爪はとても痛いですよね。爪の刺さった肉球は、毛細血管がたくさんある場所なので、痛みで歩きづらいというかわいそうな状態になってしまうのです。

爪が折れたりはがれたりすると、出血や神経の損傷によって、歩くことすらストレスになってしまいます。

歩き方が変わってしまうことで関節にも問題が出るので、シニアの猫の爪には、より気をつけてあげてください。

家ではもう無理!病院で切ってもらう方法

家ではどうしても暴れて切らしてくれない!というときは、動物病院に連れて行きましょう。

慣れている先生に手早く切ってもらった方が、猫のストレスも少ない可能性もあります。

動物病院で猫の爪切りをしてもらう場合にかかる費用は、病院にもよりますが平均で500円ほど。高くても1000円くらいです。

なかには、病気の診察時にサービスで切ってくれたり、健康診断の一環として爪切りをしてくれる動物病院もあります。

いつもとはちがう環境になると、おとなしくなる子も多いので、どうしても暴れて切らせてくれないときは、かかりつけのお医者さんに相談してみましょう。

猫の爪切りをスキンシップに。リラックスが大事です

爪切りのときにもっとも大切なのは、愛猫をリラックスさせてあげることです。

声をかけながら、足を触っても嫌がらないように慣らしてあげましょう。

爪を切る前に足を優しくなでたり、肉球を触るなど、スキンシップが大切です。

激しく抵抗する猫を押さえつけながら爪を切ることは、絶対にやめてください。爪を切ること=こわいことだと教えているようなものです。

切り終わった後にご褒美をあげることで、爪切りに対する恐れがなくなっていきます。

普段からスキンシップを欠かさず、リラックスした状態で爪を切ってあげましょう。

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