猫の耳がハゲる原因とそれぞれの対処法。ハゲは猫の不調のサイン!

猫の体はびっしりと被毛で覆われているため、毛がしょっちゅう抜けやすい動物です。特に春先と冬前の毛が抜け替わる時期にはより大量の毛が抜けます。

毛が抜けることは自然なことですが、時期的なものにより自然に抜ける場合には、地肌が見えるほどハゲてしまうことはありません。猫にハゲがあった場合は、何らかの疾患によるものがほとんどです。

今回はハゲの中でも「耳」がハゲてしまうことに注目し、その原因や可能性のある病気、その対策を解説していきます。

紫外線の当たりすぎが原因。日光皮膚炎による耳のハゲ

日光皮膚炎(日光過敏症)は紫外線により皮膚に炎症が起き、その部位が赤くなったり毛が抜けたりする病気です。特に猫の耳は頭の上にあるため、位置的に紫外線を一番浴びやすい場所です。

紫外線は少し浴びたぐらいでは影響はありませんが、繰り返し紫外線を浴びてダメージが蓄積し、その結果耳の毛がハゲてしまうのです。

耳の毛がハゲているだけなら見た目の問題だけで健康上には問題ありませんが、ずっと浴び続けたり年を取っている猫の場合は、紫外線を浴びた個所がガン化することもあります。

また炎症の状態によってはかゆみを伴う場合もあり、猫がかゆくて引っかこうとし顔を傷つけてしまうこともあります。

特に色の白っぽい猫や赤道に近く紫外線が強い地域で暮らしている猫は、紫外線の影響も強くなる傾向があります。

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猫の耳がはげている写真

我が家の猫も、耳の毛が薄くなってしまっています。昔、外を自由に出ていた時の名残です。この程度のハゲであれば健康上の問題はありません。

紫外線を浴びる時間をできるだけ減らすようにしよう

紫外線を浴び続けることによりさらに悪影響が出る場合もありますので、出来ればあまり長く紫外線には当たらないように注意したいところです。

もし猫が外に出ている場合には、紫外線が強くなる夏の期間だけでも外出を控えさせると効果があります。

紫外線は暑い真夏に強くなるイメージがありますが、日本の場合は紫外線が最も多くなるのは5月から7月です。

赤道近くの国に比べれば日本は紫外線は少ないほうですが、それでも中緯度に位置するため春から秋までと冬以外の時期は、それなりに多くの紫外線が降り注いでているのです。

北海道と沖縄でもかなり量に違いがありますが、温かい時期にはそれなりの紫外線が降ってくると考えてよいでしょう。

季節のほかに、時間によっても紫外線の強さが異なってきます。紫外線が一番多くなる時間は10時から15時です。

この昼間の時間は眠っている猫も多いため夏場はこの時間は昼寝の時間にし、どうしても外に出たいのであれば、夕方に外出させることで紫外線の量を減らすことができます。

室内でも窓辺など紫外線が当たる場所には注意

完全室内飼いの猫であっても、窓辺で紫外線を浴びてしまうこともあります。

猫は自分のお気に入りであれば、光が直接差し込む場所でも日向ぼっこをしますので、室内でも紫外線を受けてしまうのです

室内での紫外線対策としては、窓ガラスにUVカットのシールなどを貼り対策をしたり、毛の薄い部分にペット用UVケアローション・クリームを塗ることも対策の1つです。

紫外線を浴びる量をできるだけ少なくするように、日ごろから対策をしておきましょう。

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ヒゼンダニによる疥癬で耳がハゲると強い痒みがある

ヒゼンダニというダニが寄生することにより、皮膚に強い痒みが起きその部分がハゲてしまいます。

ヒゼンダニは宿り主により様々な種類が存在しており、人間に寄生するものもいれば犬、猫などの動物に寄生するものもいます。ダニの種類は多く、動物同士で接触することにより感染します。

動物から人間、あるいはその逆パターンで感染することはありますが、宿り主が別の種類の生物になると繁殖することができないので、症状は一時的な痒みにとどまります。

ヒゼンダニは一般的なダニのイメージにあるような吸血をすることはありませんが、宿り主の角質に潜り込みトンネルをつくってそこで卵を産み繁殖していきます。

トンネルを掘った時の刺激やダニの糞などにより皮膚がアレルギー反応を起こし、強い痒みを引き起こしてしまうのです。

猫や犬の耳で繁殖するミミヒゼンダニ

ダニの中には耳に寄生するミミヒゼンダニという種類も存在しています。

猫や犬の耳の垢を食べて寄生するダニで、このダニに寄生されると、耳にダニの糞や脱皮した殻が混じった黒いカスのようなものが発生します。

ヒゼンダニの痒みは波がありますが、時に強い痒みで食欲がなくなったり痒みが常に気になって皮膚をかきむしるなど、生活に支障が出てしまうこともあります。

ダニの対策はほかの動物に接触させないことです。外で暮らしている猫からうつることもありますし、飼い主がヒゼンダニに感染した猫を触りそれがそのまま飼い猫にうつってしまうこともあります。室内飼いを徹底することが効果的です。

感染した場合は薬の投与やダニ駆除薬が入ったお湯でダニを殺し治療を行います。同居猫がいる場合は、完治するまでダニに感染している猫と接触させないようにしましょう。

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カビの一種、皮膚真菌症でも耳がハゲ、痒みが起きる

水虫と同じ真菌という菌が繁殖しかゆみを起こし、あちこちひっかくせいでハゲができてしまう皮膚病です。こちらは耳だけでなく、体のあちこちにできてしまうのが特徴です。

真菌自体は命に係わる病気ではありませんが、痒みのせいでストレスになってしまうこともあります。

人間の水虫はしぶといことで知られていますが、真菌症も同様に繁殖力がとても強く薬で治癒しない限り自然治癒は難しい病気でもあります。

猫が体を頻繁にかき、皮膚が薄くなっていたりハゲができていたりしたら真菌が繁殖している可能性がありますので、早めに病院へ連れて行ってください。

また皮膚真菌症は人間やほかの猫にもうつってしまうので、完治するまでは部屋を清潔にし同居猫がいる場合には接触させないようにしましょう。

免疫力を高めるのも治療には重要になりますので、総合栄養食の表示のあるバランスの取れた栄養のある食事を与えるようにしましょう。

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皮膚真菌症は再発をする可能性が高い病気です。ちょっと改善したからといって、途中で薬の投与や塗り薬を塗るのをやめないようにしてください。

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ストレスはすべての病気の原因となる。もちろん耳もハゲる

ストレスがたまるとハゲになるといいますが、猫もストレスで剥げてしまうことがあります。

耳だけに限りませんが、猫はストレスを感じると毛づくろいをして気を紛らわそうとします。そのため、何度も毛づくろいをしているうちにハゲてしまうのです。

ストレスの原因は様々です。病気で体に不調をきたしストレスをためることもありますし、引越しなどの環境の変化も大きなストレスとなります。飼い主が忙しくてなかなかかまってもらえなかったために、ハゲてしまったケースもあります。

▼猫からのストレスサインが出ていないか、飼い主さんが注意して観察しておくことが大切です
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飼い主の事情でやむを得ないケースもありますが、猫は変化の少ない落ち着いた環境で暮らすのがベストです。

家の中では必ず落ち着いて休むことのできる場所を作ってあげてください。

ハゲは体の不調のサインともいえます。病気が隠れている場合は、見た目だけではわからないこともあります。

猫の行動を日ごろからよく観察し、おかしいなと思ったら早めに専門医に相談するようにしましょう。特に病気の場合は早ければ早いほど、その後の治療に大きく影響します。

猫に病気が見つかり悲しくなるのは当然のことですが、何でもっと早く治療をしてあげられなかったのかと後悔する飼い主も多いのです。

どんなに細心の注意を払って完璧な飼育を心がけていても、猫は生物ですから人間と同じようにストレスも感じ病気にもなります。

環境を改善し食事やストレスに気を付けることは、病気に対しての確率を少しでも下げてあげることになるのです。

長生きの秘訣は良い環境でストレスをためない事

耳のハゲといっても、理由はさまざまであることがわかります。特に問題がないように見えている事もあれば、病気が隠れていることもあります。

自由気ままに見えて、猫はデリケートな動物です。落ち着かない環境や飼い主にそっけなくされると、体調を崩してしまうこともあるのです。

▼猫が日々のストレスから鬱病になってしまうこともあるので、気を付けておくべきです
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病院で相談することも大切ですが、猫が住む環境をより良いものに変えていくことも大切です。

暮らしやすくストレスの少ない環境で、飼い主に大事にされる猫の多くが長生きです。長生きの秘訣は食べ物と環境が大切なのは、人間も猫も同じなのです。

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