猫の目の上のはげは放置して平気?毛が薄くなる原因を知っておこう

猫の目の上がはげてしまうことがあります。個体差があり、毛が少し薄くなっている場合もあれば、地肌が見えてしまうほどはげてしまっていることもあります。

猫の目の上は比較的毛が薄くなりやすい場所ですが、はげてしまうことには理由があります。大抵の場合は真菌などから引き起こされるかゆみ、あるいはアレルギー反応によるものです。

命に係わるものはそれほど多くはありませんが、紫外線を浴び続けることでまれにガンになることもあるため、決して見逃してはいけない症状といえます。

目の上のはげについて、理由や注意したいポイントをまとめてみました。

目の上は元々はげやすい部分である

猫の目の上のはげの猫の写真1

我が家の猫も目の上が大分薄くなっています。昔から目の上は薄毛の傾向がありました。

猫の目の上のはげの猫の写真2

両目の上とも薄くなっており、地肌が見えています。

かかりつけの獣医さんに確認した所、はげていても地肌が赤くなっていたり、フケのようなものがついていたりしなければ問題ないということでした。

なぜこのように猫は目の上がはげやすいのでしょうか。

頭をこすりつけることが多い為

猫を飼っている人であれば、猫が飼い主の足や手に頭をこすりつけてくるといった経験をしたことは多いでしょう。時には頭突きをしてくることもあります。甘えてきている様に見えるこの行動にもちゃんと意味があるのです。

猫顔には臭腺と呼ばれる臭いを出す器官があります。それを飼い主や家具などにこすり付けて自分の臭いをつけることで、ここは縄張りであり自分のものだということを示しているのです。

飼い主に顔をこすりつけることは甘えている自己表現であるとともに、飼い主も自分のものだとアピールしているのです。猫は自分の臭いをあちこちにつけることで安心感を得ているとも言われています。

そのため、臭いを付けるため頻繁に顔をこすりつけるので、目の上がはげてしまうのではないかと考えられています。

しかし猫の臭い付けは顔をこすりつける以外にも爪を研いだり、雄猫の場合はおしっこを家具や壁などに吹きかけるという方法もあります。そのため、目の上が薄くなってしまう理由は他にもありそうです。

音を聞き分けるために毛が薄い説

猫の生態そのものに理由があるという説もあります。

犬は嗅覚、猫は聴覚と言われるように、猫は鋭い聴覚を発達させた動物です。

人間が大体2万ヘルツの音域まで聞こえるのに対し、猫はその5倍の10万ヘルツまでの音を聞き分けることが出来ると考えられています。

人間が聞こえない音も猫には聞こえており、寝ている時でもほんのちょっとの音で目を覚ます事もあります。

生まれながらのハンターである猫は、この聴覚を強力にすることで獲物を捕らえることが出来るように進化してきたのです。猫に聞こえている音の世界は、人間のものとまったく違うものであると言えるのでしょう。

目の上に毛がびっしり生えていると、この音を聞き取る力が鈍るかもしれないという説があります。

目の上に毛が沢山生えているからといって必ずしも聴覚に問題があるというわけではなく、猫は生まれつき目の上の毛が薄いことが多いのです。

病気が原因ではげている場合は早目の受診をしよう

以上の通り赤みや傷がなく、パサパサとしたフケもなく猫がはげている部分を気にしていなければ、特に心配はいりません。

しかし、皮膚病など注意が必要な場合もあります。顔周りがはげてしまう、病気が原因であるもので代表的な物をあげてみます。

皮膚糸状菌症

「猫カビ」と呼ばれることもあります。人間でいうところの水虫と同じ症状です。真菌というカビの一種が皮膚に感染しかゆみを引き起こします。

かゆみを伴う為に患部を舐めたり引っ掻いたりするので、患部がはげてしまいます。さらに症状が進むと患部にぶつぶつが出来たりフケが出たり、出血してかさぶたが出来るといった症状が現れます。

この皮膚糸状菌症は顔周りだけでなく、体や足にも発症します。子猫や老猫など、身体的な抵抗力が弱くなっている猫に発症しやすい傾向があります。

すでに皮膚糸状菌症に感染している、他の猫や犬に接触することで感染します。動物だけでなく人間からも感染し、逆に人間が病気をもらってしまうこともあります。

皮膚糸状菌症は抗生物質を投与したり、患部に抗真菌薬を塗る事で治療をします。

外へ出入りしている猫であれば他の動物から病気をうつされない様に外出は控えさせ、多頭飼いであれば他の猫達にうつさないように治癒するまで別室やケージなどに隔離しましょう。

真菌は生命力が強く、足ふきマットや衣服などから人間が猫にうつしてしまう事もあります。特に夏場は湿気の多い場所の掃除はこまめに行いましょう。

アレルギーによるもの

ハウスダストや花粉や食べ物などアレルギーが原因でかゆみが起きるために、目の周りや背中にブツブツが出来たり、さらにあちこちかいてはげてしまうことがあります。

何に対してアレルギーがあるかは血液検査をしてみないとわかりません。一般的に多いのがハウスダストや花粉であるため、部屋の掃除をこまめにし部屋を清潔にすることを心がけます

またストレスでアレルギーに対しての抵抗力がなくなることもあります。トイレが汚かったり、構ってあげずに寂しい思いをさせたり、騒音に対しても猫はストレスを感じます。

生活環境上ストレスとなる物を完全に取り除くことは難しい場合もありますが、出来る限り猫が安心して暮らせるような環境づくりをしてあげましょう。

アレルギーは原因となるものに触れなければ、症状が出ることはありません。食品にアレルギーがある場合は、アレルギー対応のフードもあります。アレルギーが疑われた場合は、まず獣医師に相談して対応を考えていきましょう。

日光皮膚炎(日光過敏症)

同じアレルギーでも、紫外線によるアレルギーにより毛が薄くなったり脱毛したりするのが日光皮膚炎です。

人間でも紫外線を浴びると肌にかゆみが出たり、水ぶくれが出来てしまう人がいます。猫の場合は日差しが当たりやすい耳の先端や鼻や唇など、毛が少ない部分に症状が出やすくなっています。

また、白猫など毛の色が薄い猫に発症しやすい傾向があります。毛の色が薄い猫はその分メラニン色素も少ない為、紫外線を防ぐ力が弱いからなのです。

猫の目の上のはげの猫の写真3

我が家の猫はもともとは野良猫であったため、若い頃は外にも出ていました。そのため日光を浴びる事も多く、耳の先端の毛が薄くなってしまっています。

現在は完全室内飼いですが、17歳と高齢のため代謝も弱くなっています。また毛の色は茶白と薄めです。

そのため、若い猫なら代謝により再び毛が生えてくるのですが、高齢のため毛が薄いままになってしまっています。

獣医さんに相談した所、毛が薄くなっているだけなら見た目は別にしても、健康上は問題はないとのことでした。

日光皮膚炎は通常命に及ぶものではありませんが、慢性的に紫外線を浴び続けることでまれに患部がガン化することがあります。

毛が薄くなった部分にシミが出来る事がありますが、そのシミが大きくなったりでこぼことした厚みが出てきた場合は要注意です。場合によっては投薬や外科手術が必要になることがあります。

この病気の対策としては、極力外に出さないことが大きな予防になります。

外に出たがる猫の場合は、紫外線が多くなる春から夏の時期だけでも外出を控えるだけでかなり紫外線を防ぐことが出来ます。

また完全室内飼いであっても、窓から入る日差しで紫外線を浴びてしまいます。窓に紫外線をカットするシートを貼ったり、毛の薄い部分にペット用UVケアのローションやクリームを塗ることも対策になります。

はげてるだけと見逃さないように注意をしよう

猫は舌がザラザラした構造になっているため、何度も同じ箇所を舐めていると剥げてしまいやすくなるのです。

特に普段目につきにくいお腹や足の裏側にも注意をしたい所です。猫の行動にも注意しておき、かゆがったりしきりに体を舐めているようなことがあれば、何らかの原因でかゆみが生じていることを疑った方がよいでしょう。

ひとくちにはげたといっても、その原因は様々で注意が必要な場合もあります。

しかし痒い時の症状は、はげだったり体を頻繁にかくなど猫の行動に出やすいものも多い為、その行動を見逃さないようにしましょう。

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