キャットフードの高級品。プレミアムフードはここが違う!

キャットフードの高級品、プレミアムフードはご存知ですか?一般のキャットフードとどかが違うのか、わかりやすく解説!

ねこちゃんに必要な栄養素や有害な添加物を理解して、より良いキャットフードを選びましょう!

キャットフードの高級品、プレミアムフード

あなたのおうちではどんなキャットフードを選んでいますか?最近、高級なキャットフードが多く販売されるようになりました。

量販店で手に入れやすいのは2kgで1000円前後のキャットフード。それに対して高級なキャットフードは1.5kgで3000円から4000円程。

これらはプレミアムフードと呼ばれ、急激に売り上げを伸ばしています。高級なキャットフードと一般のキャットフードはどこが違うのでしょうか?

なぜ価格が高いのか、それには理由があるんです!

プレミアムフードはどこが高級なのか?

一般のキャットフードは主に国産で、飼い主さんの財布にやさしい価格です。また、美味しそうな色や香りがついていて、飼い主さんの購買意欲をそそります。

また、国産のものはライフステージや環境に応じたラインナップも豊富。更に小分けパックになっていたりして、実に消費者の使いやすさを考え抜いています。

それに対して高級なキャットフードと言われるものは主に外国産で、全ライフステージに対応した1種類のものが多く、着色料を使っていないので地味な単色です。

最近はパッケージにジップが付いた商品が増え、保存しやすくなりましたが、日本らしい小分けにするという発想はなく、価格も4~5倍します。

それでもキャットフードの高級品と言われるプレミアムフードの需要は急激に伸びています。それはなぜでしょうか?

理由1・原料が高品質

プレミアムのフードの価格が高いのは、質の良い原料を、衛生管理が整った製造ラインで生産しているから。

一例としてプレミアムフードの「ジャガー」の原材料をご紹介します。

▼ジャガーの原材料

骨抜きチキン生肉・鴨生肉、乾燥チキン・乾燥鴨肉、生サーモン・生マス、ジャガイモ、卵、サツマイモ(以下、略)

上質な素材を使い、80%以上は動物性たんぱく質という、ねこちゃんにぴったりな内容です。

▼ジャガーの成分

粗タンパク質 40.0%
脂質 20.0%
粗繊維 3.0%
粗灰分 9.0%
エネルギー 383.5kcal/100g

AAFCO(全米飼料検査官協会)基準で粗タンパク質は26%以上、脂質は9%以上(どちらも成猫期)なので、ジャガーの粗タンパク質と脂質の含有量は驚異的に優秀です。

また、製造過程の安全もホームページで説明されています。

キャットフードの素材が工場に着くと、専任の品質管理官が素材の品質を検査します。作りたてのフードは品質を検査し、合格したものだけを出荷します。

また、サンプルを12か月保管し、出荷後も安全に責任を持ちます。

素材の品質を保ちながら、製造過程も厳重に管理していることから、4Dミートが混入している可能性は限りなくゼロに近いと予想されます。

4Dミートとは

  • Dead・・・・死んでいる動物の肉
  • Dying・・・死にかけた動物の肉
  • Diseased・・病気を持った動物の肉
  • Disabled・・障害のある動物の肉
    (またはDestroyed・・・安楽死させられた動物の肉)

低価格の製品を製造するために、これらの人間の食用とはならない動物の肉がキャットフードの製造過程で混入されている可能性が高いのです。

同じく、人間の食用に適さないということで「肉副産物」も話題になりますが、「肉副産物」と「4Dミール」は生成過程からしてまったく違うものです。

▼一般的なペットフードの原料

  1. 動物の生体から人間が食用とする枝肉を取り除いたものを「肉副産物」と呼ぶ
  2. 肉副産物から原皮を剥ぐと「副生物」となり、「可食臓器類」と「不可食臓器類」に分けられる
  3. 「不可食臓器類」をレンダリングしてペットフードや肥料の原料となる

安いキャットフードの場合、この過程で4Dミートを混入させることで低価格を実現していると考えられており、「どの過程で」「どのような状態の肉を」混ぜているか、明確になっていないことが問題なのです。

ジャガーの場合は品質を検査し、製造過程を管理しているということから、この様な可能性はほとんどないだろうと消費者の立場から推察できるのです。

「〇〇ミート」や「〇〇エキス」という表示では、「どの動物」の「どこの肉」なのか、「どんな状態なのか」わかりません。

「牛肉」「鶏肉」あるいは、「鶏の胸の生肉」など、具体的に表示されていることが、安全を見分けるポイントとなります。

理由2・添加物が少ない

また、プレミアムフードは添加物を必要最小限しか使用していません。その添加物も天然由来という安心なものです。

安いキャットフードには4Dミートなどの状態があまり良くない素材を使用することから、腐敗を防いだり、色をつけて美味しく見せたりするために添加物を多く使用しています。

中にはBHAやBHTを使用しているキャットフードもありますので、パッケージの成分表示をしっかり見てくださいね。

▼酸化防止剤

BHA ガソリンの酸化防止剤。発がん性を確認
BHT 石油の酸化防止剤
エトキシキン 農薬の酸化防止剤

キャットフードの保存のためにある程度の酸化防止剤は必要ですが、できれば自然由来の天然ハーブやビタミンEなどの酸化防止剤を使用しているキャットフードを選びましょう。

▼合成着色料

赤色2号、赤色40号など 動物実験で有害性が確認されている
黄色4号 アレルギーやぜんそくなどを発症

これらの合成着色料は飼い主さんの購買意欲をかきたてるために添加されます。

他にもねこちゃんの食いつきをよくする合成香料などは素材が良ければ本来不要なものです。

どの様な添加物が入っているのか、きちんと確認しましょう。

動物性たんぱく質たっぷり!プレミアムフード

タンパク質はねこちゃんの身体を作り、活動のエネルギーとなります。ねこちゃんの健康を保つためには、良質なタンパク質が必要です。

また、タンパク質を構成する約20種類のアミノ酸のうち、半分は身体の中で合成できないので、食べ物として摂取することが必要です。

特に、ねこはタウリンとアルギニンを体内合成できないので、食べ物として与えることが必要です。

タンパク質には動物性と植物性がありますが、ねこちゃんにはどちらのタンパク質の方が適しているでしょうか?

タンパク質の消化吸収率

  • 動物性タンパク質・・・90%
  • 植物性タンパク質・・・75%

草食動物の腸は体長の10倍の長さがありますが、雑食の人間や犬は5倍、そしてねこは体長の4倍しかないのです。

また、ねこは炭水化物を消化するアミラーゼがないので、植物を消化するのが苦手です。

腸が短く、炭水化物の消化が苦手なねこちゃんには吸収率の高い動物性タンパク質の方が適しているんです。

ところが、一般のキャットフードの原材料の表示を見てみてください。一番最初に記載されているのは「穀類」であることがほとんどです。

ねこちゃんに一番必要な動物性たんぱく質をたっぷりあげたかったら、やはりプレミアムフードなのです。

プレミアムフードも選択肢のひとつに

ねこちゃんには避けたい添加物や4Dミール、そして必要な栄養素を見てきました。

大切なねこちゃんにはできるだけ安全でおいしいごはんをあげたいですよね。その理想をかなえるのが高級なキャットフードと言われるプレミアムフードなのです。

価格はちょっとお高いですけれど、それには理由があるのです。

品質と製造過程の管理によってキャットフードの安全を確保しているプレミアムフード。ぜひ、あなたのおうちでも検討してみてくださいね。

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