猫というのは比較的、トイレを早く覚えてくれやすい動物だと言えます。
うちの愛猫のニセ蔵も、子猫から割と長い間トイレをよく間違えていたので困っていました。(今ではすっかり解決しているので、猫も飼い主も幸せな毎日を過ごせています)
猫にトイレを日常的に間違えられると、飼い主は本当に骨が折れてしまうんですよね……その気持ちは痛いほど分かります!
子猫がトイレを覚えやすくするために、飼い主ができることについて考えていきましょう。
その前にまず、猫のトイレに関する本能についてのお話からです。
本来、猫はきれい好きな生き物です
猫は本能として、「土や砂の上でトイレをしたい」という欲求を持っています。
なので、多くの猫は砂があってそこを人間から教えられれば、そこでトイレをするようになります。
さらにトイレをした後にはしつこく「カリカリカリ……」と砂を頑張って上からかけることで、キレイにカバーしていますよね。
なぜかうちの猫たちは掃除をしたあと、トイレケースの外側もガリガリしたりしていますけどね。自分のトイレの臭いが気になるのかな~と勝手に思っています。
それほどに猫はトイレをキレイにする生き物なのです。
「猫がトイレをとてもキレイにするように、何もなかったことにしたい」という意味が隠されています。
このように日常の言葉として使われるほど、猫はきれい好きなんだということが分かりますね。
では、どうして子猫のうちはトイレを間違えてしまうんでしょうか。
砂以外の場所でトイレをしたくなる子猫がいる
猫なら必ず砂の上でトイレをする、という訳ではありません。中には砂以外の場所でトイレをしたいという欲求を持っている子猫もいます。
基本的に大人の猫も子猫であっても、「自分が落ち着ける場所でトイレをしたい」んです。だからトイレでない場所で排泄をする場合には、柔らかいものの上でトイレをする猫が多いようです。
踏み心地がいいと、そこでトイレをしたくなるのは猫の習性なのでしょうね。
庭の草抜きをした後にも、「きちんと踏み固めていないと野良猫がトイレをしに来るよー」なんて、そういえば子どもの頃に親から言われていたことを思い出しましたよ。
子猫がトイレを覚えないのには原因があるかもしれない
この他にも、子猫がトイレを覚えないのは、人間が考えているよりもたくさんの原因がたくさん挙げられます。
トイレが汚れている
基本的に猫はきれい好きなので、トイレの砂が汚れているとそこで排泄をしたがりません。
トイレは少なくても1日に1度は必ず掃除して清潔さを保つようにしましょう。
うちでは、「あまえんぼ」という猫砂を使っていますが本当にトイレをした後も臭わないのでとても助かっています。
猫砂が少ないと猫はトイレ掃除がしにくくなるので、やはり嫌がるようになるんです。
トイレを置いている場所が気に入らない
トイレをどこに置いているか?というのも子猫にとってはとても重要です。
やはり猫は「落ち着ける場所でトイレをしたい」と考えているので、玄関先など人の出入りが激しいところには置いてはいけません。
さらに洗濯機などがトイレの横にあると、洗濯を回す振動で怖がってしまうかもしれません。
トイレを置く場所は、ご飯の場所からは少し離れた場所にして子猫自信が落ち着けられる所にしましょう。
飼い主がトイレを覚えてもらうためにできること
子猫にトイレをちゃんと覚えてもらうために、毎日の生活の中で飼い主ができることは他にもあります。
トイレの数を今よりも増やしてみる
これは、うちもやってみたことですが、猫の固体の数だけトイレを置くようにしてあげると効果が得られやすくなります。
うちも猫が2匹いるんですが、最初は1つのトイレしか置いていませんでしたからね。
たまに先生がニセ蔵のトイレを使ったりもしていますが……今のところ喧嘩になっていないのでまぁいいんでしょう。
やはり「自分のトイレはここだぞ!」という安心できるスペースがあると、猫の気持ちもしても安心できますね。
子猫が失敗した場所は、徹底的にキレイにしておく
この質問に「はい」という答えが出たなら、飼い主の掃除が徹底されていないのかもしれません。
うちの床はフローリングなので基本的に拭いたら終わりではありますが、最後には必ず除菌スプレーやアルコールで完成させるようにしています。
アルコールスプレーをしたあとに、ドライヤーで乾かすと熱消毒にもなっていいですね。
それでもまだ臭いが残っているという場合には、お酢を入れた自作スプレーを使ってみてはいかがでしょうか。
子猫がトイレを間違えそうになったら、邪魔をする
猫というのは、トイレをする時に邪魔をされることをとても嫌がります。(だから、本物のトイレをしている時に邪魔をしてしまっては絶対にいけませんよ)
子猫の行動を逐一確認しておいて、もしまた失敗しそうになったらそれを阻止しましょう。
さらにできることなら、子猫がトイレをしたくなっている【トイレのサイン】を見付けたら正しいトイレに誘導してあげたいところです。
そのサインはこちら。
- 床をクンクン嗅いでいる
- お尻がむずむずしている
- 床を引っ掻く仕草をする
- ウロウロと回っている
これらの行動を始めたら、子猫がトイレをする準備をしているということです。
焦ることなく、優しくスマートに子猫をソーーッと抱き上げて正しいトイレに入れてあげてくださいね。
そこでもし成功することができたら、思いっきり褒めましょう。失敗してしまったとしても、叱ったりしてはいけませんよ。
タオルなど柔らかいものを放置しておかない
うちは特に、お風呂の足拭きマットをそのまま放置しておいた翌日には大体やられていましたね。
他にもビニール袋など、愛猫がお気に入りの柔らかいものを放置したままにしておかないように注意してください。
自分にとって安心できるところを見つけたら、「さぁ、ここでトイレをするかな!」といけない誘惑に愛猫が釣られてしまいますよ。
直接トイレトレーニングをしてみる
いつもどんなタイミングでトイレを失敗しているかを覚えておくことで、その時間になるとトイレに直接連れていってみることができます。
とりあえず、トイレに入れてあげたらいいんですけれど、ポイントは「優しくしてあげること」です。
ここで猫を叱ったり、きつい対応をしたりしてしまうと「ここは嫌な場所だ」と覚えてしまうことになってしまうので注意が必要です。
そしてトイレが成功した時には、しっかりと大袈裟に誉めてあげてくださいね。
猫のおしっこなどをトイレに入れてみる
猫がおしっこやウンチなどを失敗したら、それをトイレに入れてみるようにしましょう。
おしっこならティッシュに染み込ませたりして。ウンチならそのままトイレに入れられますので簡単です。
これをすることで、トイレから自分の匂いがするので「ここから自分の臭いがしてる!ここがトイレなんだ!」となるので、猫からしてもとても分かりやすいでしょう。
ケージで飼うようにしてみる
これは、うちのニセ蔵が最終的に成功することができた方法です。
ケージの中の配置はこんな感じです。トイレがある場所と寝る場所を区切ることで、猫にとっての生活スペースとトイレスペースがきちんと分けられます。
これによって子猫はトイレをきちんと識別することができるんですね。
まずは狭い空間で猫を安心させ、狭いからこそ失敗はしづらくなっていきます。
そこから少しずつ外に出す時間を長くしていけば、最終的に完璧にトイレができるようになりますよ。
ニセ蔵は、主に飼い主がいない時間と寝る時間にトイレを失敗していたんです。
ナイロンなどを食べてしまう癖もあるので基本的に飼い主が留守にするときには、このケージに入ってもらうようにしています。
このケージを使いだしてからは、ニセ蔵がトイレを失敗することはなくなりましたね。
トイレをきちんと覚えてもらうことで、お互いに不満のない生活を送ろう
子猫はとってもかわいいけれど、きちんとトイレを覚えてくれないと毎日の暮らしも大変なものになってしまいますよね。
子猫がトイレを間違えてしまう原因を知り、さらに飼い主が日頃からできることを実践することで子猫に正しいトイレの場所を覚えてもらいましょう。
トイレをマスターすることで、子猫も飼い主も幸せな日々を送れるようになることでしょう。
みんなのコメント
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子猫が2匹います。子猫たちがトイレを覚えてくれません。トイレがまだ一個しかありませんが、近々増やす予定です。しかしトイレに連れていけばそこでしますが、基本的にどこでもしていまいます。掃除を徹底していますし、根気強く教えていますが全く改善する気配がありません。正直、もう泣きそうになるのですがどうしたらよいのでしょうか?ここまでされると叱ってはいけないと書いてありましたが叱りたくなります…。