部屋干しの猫への悪影響。猫も衣類も守る3つの室内干し対策

皆様は、洗濯物は外干し派ですか?部屋干し派ですか?

仕事で帰宅が遅い、ベランダの前が道路、花粉などが気になる、様々な理由で、洗濯物を部屋干しにしている方がいらっしゃるでしょうが、最近洗濯物を部屋干しにすることで与える猫への影響が話題になっています。

洗濯物を部屋干しすることと、猫の健康に何の因果関係があるのか?また、猫を飼っている家庭にもたらす部屋干しの弊害とは?

猫を飼っている家庭で洗濯物を部屋干しすることについてみていきましょう。


部屋干しをすることで猫の健康に悪影響を及ぼす可能性がある

猫を飼っている家庭で洗濯物を部屋干ししている飼い主様はたくさんいらっしゃるでしょうが、猫がいる家庭で洗濯物を部屋干しするのは猫の健康に悪影響を及ぼす可能性があるという情報が猫好きさんの間で話題になっているのです。

一体、洗濯物の部屋干しと、猫の健康にどのような因果関係があるのでしょうか?

猫にとって洗剤のニオイは害になる

猫にとって部屋干し悪いというより、一番の問題は洗濯物に使う洗剤のニオイが部屋に充満することが問題視されています。

猫はニオイにとても敏感な動物で、猫にとって有害な植物であるバラやユリは、口にしなかったとしてもニオイを嗅ぐだけで悪影響を及ぼすと言われています。

また、香りを楽しむために用いるアロマテラピーのエッセンシャルオイルも猫にとっては危険なものなのです。実際にエッセンシャルオイルのニオイを嗅ぎ続けた猫が肝臓疾患を発症したという実例が存在しています。

このように猫にとって香料は時には重篤な病気を引き起こす可能性のある危険なものなのです。ここで考えて頂きたいのが、洗剤に使われている香料です。洗濯をしたときにいい香りをさせるために、一般的な洗剤には香料が含まれています。

その香料が猫の健康に悪影響を及ぼしている可能性は0ではありません。残念ながら、今現在、洗剤の香料が必ず猫に悪影響を及ぼしているのか、及ぼさないのかというのはわかっていません。

ただ、エッセンシャルオイルはたとえ少量でも、口にしてしまえば中毒を引き起こす可能性があるということが報告されています。また、ニオイも長期間嗅ぐことで蓄積されると、健康を害すると言われています。

そのため、あまりにもニオイがきつい洗剤や柔軟剤を使った洗濯物を部屋干ししてしまうと、猫に害を及ぼす可能性があると言われているのです。

部屋干しをすると化学物質が床に蓄積する

部屋干しをするときに気を付けたいのが、化学物質系の洗剤や柔軟剤を使うことです。

洗剤や柔軟剤に含まれている化学物質は部屋干しをするとその成分が床に蓄積していきます。

そうすると、人間よりも床に近い位置で生活をしている猫ちゃんは、その化学物質を直で吸い込むことになります。そうすると猫の肝臓に異常をきたしてしまう結果になるかもしれません。

さらに、部屋干しすることで落ちた化学物質が猫ちゃんの体について、それを毛繕いすることで舐めてしまい、微量ながらも化学物質を体の中に直接取り込んでいる可能性もあります。

こちらもハッキリとしたことはわかっていませんし、あくまでも被害を及ぼす可能性があるということです。しかし、体の小さな猫ちゃんですから人間には無害な極少量の化学物質でも悪影響を及ぼします。

ちょっとしたことではありますし、心配しすぎだと感じる方もいらっしゃるでしょうが、あくまでも可能性があるということは覚えておくようにしましょう。

猫を飼っている家庭で部屋干しをすると衣類にも悪影響がでる

部屋干しをしていると、愛猫の健康に被害が及ぶだけではなく、せっかく洗濯をした洗濯物にも影響が出るというのです。

猫を飼っている方は、あまりわからないかもしれませんが猫は独特のニオイがあります。

猫はニオイが少なくきれい好きな動物なので、鼻を突くような悪臭を放つこともありませんし、毎日接しているくらいでニオイが体に染みつくようなこともありません。

猫と毎日接している方なら、そのニオイに慣れてしまって猫のニオイがわからない方もいらっしゃるでしょう。

しかし、猫は動物ですから、無臭ということはまずありえません。そのため、猫のニオイで充満している部屋に洗濯物を部屋干しすると、その猫のニオイが洗濯物にニオイ移りしてしまうのです。

猫のニオイと言っても、鼻を覆いたくなるようなニオイではないですし、人によっては全く気付かないニオイではあります。

しかし、ニオイに敏感な人や猫嫌いで猫に対して過敏になっている人、さらには動物を飼ったことが無い人にはそのかすかなニオイも感じ取れてしまい不快な思いをさせているかもしれません。

ニオイというのは、自分にはわからなくても人に迷惑をかけているという場合が多々ありますので、人ごとだとは思わずに自分の洗濯物は猫のニオイがついていないか、一度チェックしてみましょう。

また洗濯物を部屋干しすると、猫が遊んでしまったり洗濯物を落として粗相をするという問題もあります。

粗相をする理由としては、洗濯をしたことで自分のニオイがなくなってしまい自分のニオイを付けるために、粗相をすると言われています。

そのような問題を引き起こさないためにも、猫がいる家庭で部屋干しをする際には対策を十分に考えるようにしましょう。

猫がいる家庭で部屋干しをする時の対策

猫がいる家庭で部屋干しをするのは、猫の健康に害を及ぼす可能性がある。そのような危険があるのは分かるが、様々な事情で部屋干しを余儀なくされることもあるでしょう。

さらに、普段は外干しをしているとしても梅雨の時期や雨が連日続いたときは部屋干しをしないといけませんよね。そんな時にはどのような対策を取ればいいのでしょうか?

洗剤をナチュラル系のものに変える

猫に悪影響を及ぼすのは、化学物質を使っているものや、香料がきつ過ぎるものです。

そのため、猫の健康に極力被害を及ぼさないためにも部屋干しをする際には、ナチュラル系の洗剤を使うようにしましょう。

▼無添加 お肌のための洗濯用 液体せっけん(ミヨシ石鹸)
ミヨシ無添加石鹸の商品イメージ

こちらのようなお肌の弱い赤ちゃんでも使える無添加の洗剤を使用するのもいでしょう。

▼竹炭の石けん(無香料) (ラレシーブオーバンブー合同会社)
竹炭の石鹸の商品イメージ

こちらは竹炭が原料となっている洗剤です。もちろん無香料なので、猫ちゃんにとっての香害となるようなものもありません。

▼無添加にこだわった洗濯洗剤 Plus Belle(クリヤケミカル株式会社)
プラスベル無添加洗濯洗剤の商品イメージ

無添加の洗剤をお探しならこちらも大変おすすめです。蛍光剤、着色剤、漂白剤、殺菌剤、香料など、洗剤に通常使われている化学物質が使われていない、猫ちゃんの体にも優しい洗剤です。

このような洗剤を上手に利用して愛猫の健康を守ってあげるようにしましょう。

部屋干しをしている部屋に猫を入れないようにする

部屋干しによる猫への健康被害や、猫が洗濯物にイタズラをしたり、粗相をしたりしないようにするためには、部屋干しをしている部屋に猫を入れないようにするのが一番有効で安全な方法です。

できるならば、部屋干しをしている一部屋を完全に閉め切ってしまい猫が立ち入れないようにしてみてはいかがでしょうか?

お住まいの部屋の広さや、部屋の作りによっては難しいこともあるでしょうが、可能であるならば対策として一度考えてみてはいかがでしょうか?

もし、浴室乾燥がついているご家庭なら、部屋干しをするときは浴室で行い、猫が入らないようにしましょう。

部屋干しをしている時は閉め切らない

猫がいる部屋で部屋干しを行わないようにしたいところですが、どうしても部屋干しをしなければいけない状況の時は、窓を閉め切らずに換気を行うようにしましょう。

閉め切った部屋で部屋干しをしていると、どうしても洗濯物についた香料や成分が部屋の中を充満してしまいがちになります。

そのような状況を防ぐためにも、部屋干しをしている時は空気がこもらないようにしっかりと換気を行うようにしましょう。窓を開けての換気が難しいようならば、空気清浄器を利用するというのもいいですね。

できる限り、部屋干しをすることで発生する成分を猫が吸い込まないようにするだけではなく、猫のニオイが洗濯物に移らないように心がけましょう。

部屋干しを見直して猫の健康に気を付けよう

部屋干しがもたらす猫への健康被害はあくまでも「健康を害する可能性がある」ということです。

常に洗濯物を部屋干ししているから、愛猫が病気になるということではないので、現在部屋干しをしている方は気を落とさないでください。

ただ、洗濯洗剤に用いられる成分は猫にとって害を及ぼす化学物質や香料が含まれていることに間違いはありません。

そのような危険物質によって猫が健康を害される可能性があるのも否定はできません。大切な愛猫にもしもの事があったら悔やんでも悔やみきれません。そんな後悔をしなくてもいいように、できることはしっかりするようにしましょう。

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