猫というのは本当にかわいいものです。コロコロとしていて、甘えていたかと思えばツンとしていたりしてたまらないですよね。
猫を家族として迎えたいなら、ペットショップが一番に頭に浮かぶかもしれません。しかし、今一番に考えてあげたいのは保健所や愛護センターにいる猫なのです。
たくさんの猫がそれらの施設で新しい飼い主さんのお迎えを待っているんですよ。
「でも、実際に保護猫ってどうやったら譲渡してもらえるの?」「どこに保護猫がいる施設があるの?」など、分からない人もたくさんおられることでしょう。
保護猫をもっと身近に感じられるように、山形県で保護猫の譲渡を受けられる施設についてご紹介します。
定番の保健所から、くつろげる猫カフェまで色々な種類があるので、この中からご自分に合った施設を選んでくださいね。
山形市:村山保健所
保健所では保護された犬猫の飼い主を探していますが、期限の日までに飼い主が見つからない場合には、新しい飼い主を募集することになります。
山形県では、殺処分されてしまう犬猫を少しでも減らしていくために、平成20年の10月から県民の人々への譲渡活動が行われています。
譲渡してもらうまでの流れ
村山保健所から保護猫を譲渡してもらいたい場合には、保健所にて「譲渡前講習会」を事前に受けなければいけません(村山地域にある7市、7町に住んでいて未成年でなければ受講することができます)。
講習会を受けるには事前に申し込みをする必要があります。
そして、実際に講習会を受講したあとに「譲受申込」を提出します。すると、そこで「譲受希望者」として名簿登録されます。
そこから自分が希望として出した種類の猫が収容された場合に、保健所から電話連絡があります(希望の猫が現れない場合には、数ヶ月待ったりすることもあります)。
連絡が来たら保健所に向かいましょう。そこで保健所の職員の立ち会いのもと、希望の猫と対面して相性や適性を見ながら譲渡してもらうかどうかを決めることになります。
正式に迎え入れることを決めたら、誓約書にサインをしてください。これで、猫も立派な家族の一員ですね。
施設情報
村山保健所の住所 | 〒990-0031 山形市十日町1-6-6 |
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受講時間 | 10時半から11時半まで |
電話番号 | 023-627-1100 |
メールアドレス | a56K22aP@pref.yamagata.jp
問い合わせをする場合は、ホームページ下部にある「お問い合わせはこちら」のところをクリックしてください。 |
まずどうすべき? | 必ず現地に行かないといけない(出張サービスはありません)申し込みをしてから「譲渡前講習会」を受け、それから「譲受申込書」を提出してください。担当の方から電話連絡があったら、保健所に向かいましょう。 |
駐車場 | 有りますが狭いです |
サイトページ | 村山保健所のホームページ |
この他に、山形県内の他の市町村でも、保護猫の情報を閲覧することができます。お住まいの地域の保健所を検索してみてください。
それぞれの保健所で猫を譲渡してもらうための条件には違いがあるので、電話をする前にしっかり確認してくださいね(分からないことや詳細については営業時間内に電話して聞きましょう)。
庄内市:庄内アニマル倶楽部
庄内アニマル倶楽部は、その名前の通り庄内地区にて犬猫を保護・動物愛護・啓蒙・譲渡活動を行っているボランティア団体です。
動物を保護できるシェルターや簡易ドッグランの施設も持っているんですよ。
譲渡してもらうまでの流れ
まず、ホームページ内にある「犬猫の譲渡の条件」を読んでください。
- 避妊・去勢手術の約束があります。後日証明書類をアニマル倶楽部宛に郵送してください
- 猫を保護している間にかかった医療費などを、譲渡の際に支払うことになります
- 猫は完全に室内飼いをするのが基本です
これらの条件をしっかりと理解した上で、ホームページ内にある問い合わせフォームからアンケートに記入して送信します。
この時、必ずshonaianimalclub@gmail.comからの返信メールを受信できるように設定しておいてくださいね(せっかく問い合わせをいただいても、返事が送れないことがとても多いようです)。
猫を保護をしている場所まで、面会に向かいます。ここで、猫の性格や状態などを細かく説明を受けることになります(面会をしたから譲渡が決定したわけではありません)。
そこから、アニマル倶楽部のスタッフが直接家まで来て、猫が生活できる環境であるかをチェックします。そして問題がなければ、そのまま猫を譲渡してもらう形になります。
譲渡が正式に決まったら、そこで誓約書に直筆署名をしてください。これまでにかかった医療費や移送費(譲渡協力金)などを支払います。
施設情報
活動拠点 | 〒999-8531 山形県飽海郡遊佐町菅里十里塚193-309
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電話番号 | 090-3366-2471
なるべく、電話よりもホームページ内にある問い合わせフォームから連絡してください |
まずどうすべき? | 事前にホームページ内にある問い合わせフォームからアンケートに記入して送信します。返事が届いたら、実際に猫と対面をしに行ってください。そのあとスタッフが家に来てくれて、飼育環境のチェックをすることになります。 |
サイトページ | 庄内アニマル倶楽部のホームページ |
東置賜郡:まほらねこ
東置賜郡で初めての猫カフェとしてオープンしたまほらねこは、殺処分の対象となっている猫たちを引き取って里親募集も兼ねた猫カフェとして運営しています(誰かが保護した猫・または飼えなくなった飼い猫は引き受けていません)。
まほらねこでは、とっても綺麗に清掃が行き届いているので毛玉が床に転がっていたりすることもありません。
猫たちの毛並みもツヤツヤなのです。お子さんももちろんOKですが、猫を驚かせたりすることがないように注意してくださいね。
まほらねこの猫たちは遊び欲が強いので、猫好きには本当にたまりません。さらに猫用のおやつも販売されているので、一気に人気者になれちゃいますよ。
譲渡してもらうまでの流れ
まほらねこでは、衛生上、また感染を防ぐために必ず靴下の着用が義務付けられています。薄いストッキングなどでまほらねこに入るのもNGですよ。
30分600円でフリードリンク付きです。少し前までは子どもは半額になっていましたが、今は大人も子どもも同じ価格設定になっています。
ここでたくさんの保護猫たちとふれあい、本気でお迎えしたいと思ったらスタッフさんに相談してみてください。
猫を譲渡するための条件や、猫の詳しい性格や習性などのお話を聞くことができるでしょう。
そこから家に連れて帰って一定のトライアル期間を経て、問題がなければ正式に譲渡をしてもらうことができます。
施設情報
活動拠点 | 〒992-0325 山形県東置賜郡高畠町船橋331-12 グリーンフォレスト高畠102号
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電話番号 | 0238-40-0828 |
営業時間 | 11時から18時半まで |
定休日 | 月曜日 |
料金システム | 30分600円(ドリンク付き)・15分延長ごとに200円・フリータイムは3000円 |
まずどうすべき? | 必ず現地に行かないといけない(出張サービスなどはありません)、事前連絡などはせず直接猫と遊びに行きましょう。お迎えしたい猫がいた場合には、スタッフに相談してみてください。 |
サイトページ | まほらねこのFacebook |
保護猫を譲渡してもらう条件が厳しいのには、ちゃんと理由があります
保護猫を譲渡してもらうためには、それぞれの施設によって異なる条件が付いています。
厳しすぎると感じることもあるかもしれませんが、それは猫を保護して譲渡活動をしている人たちが、猫の気持ちを一番に考えているからではないでしょうか。
迷子の猫として保護されて、保健所などから引き取られた保護猫の中には、とても人なつこい猫がたくさんいます(もちろん捨てられたショックで人を近寄らせない猫もいます、そういった猫はどうしても譲渡が難しくなってしまいます…)。
それは、その猫が人に飼われていた証拠であり、また人を信じようと頑張っている姿なのです。
そのまっすぐに飼い主を見つめる猫の目を、二度と曇らせたくないという気持ちを分かってください。どうか、新しい飼い主の元で幸せな人生を送ることができることを願っています。
みんなのコメント
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野良猫や捨て猫を保護しても預かってくれる所がないとそのまま見てみぬふりをしなければなりませんよね!飼えないけど支援は出来る。どこにこんな施設有りますか?