猫は世界中でペットとして人間と共に暮らしていますが、特に猫好きが多いと言われているフランスにおいてはどんな生活をしているのでしょうか。
さらに、フランス語では猫はどのように呼ばれているのでしょうか。フランスでの猫の人気の名前についてもご紹介していきますよ。
この記事の目次
フランスでは実にたくさんの猫が人間と仲良く生活している
ペット大国としても知られているフランス。フランスで飼われているペットのランキングはこのようになっています。
- 1.魚
- 2.猫
- 3.犬
- 4.鳥
- 5.ハムスターやうさぎ
フランスでは猫は2位になっていて、ペットの中でも41%もの割合を占めているんです。やはり、フランスでは猫がたくさん飼われているんですね。
フランスの人口が6718万人なのに対して、猫の飼育されている数は1140万匹もいるんです(2018年1月のデータ)。
日本で飼育されている猫は957万匹ということで、フランスの方がかなり多いということが分かりますね。
フランスは猫にとって、すごく暮らしやすい国
フランスは、猫にとっても飼い主にとっても暮らしやすい国になっているんですよ。気になるその特徴は、どんなものなのでしょうか。
フランスでは猫の身元確認ができる
フランスでは猫を飼う場合にはきちんと身分証明をするこのが飼い主に義務付けられています。
一匹ずつ身元確認をするために、皮膚の下にマイクロチップを埋め込んでいるというのは驚かされますよね。
さらに、日本では生後56日を経過すればペットとして販売することが許可されていますが…フランスの場合には、生後8ヶ月を経過しないと販売することはできません。
猫の健康のことをしっかりと考えられていますね。
フランスでは集合住宅でペットがほぼ禁止されていない
日本ではアパートなど、集合住宅においては猫などのペットを飼うことは基本的に禁止されていますよね。
犬はOKでも猫はダメ、という物件もたくさんあります。猫と一緒に暮らせる物件はどうしても他の物件に比べて料金が高くなってしまう…というのが現実です。
しかしそれに比べてフランスでは、集合住宅においてペットを飼うことが禁止されていることはないんですよ(ペットが害を及ぼす場合を除きますが)。
猫と一緒に暮らす上で物件のことで悩む必要がない、というのは本当に助かりますよね。
フランス語で猫はこう呼ばれている
猫はフランスでは「シャ」(UN Chat)と呼ばれています。猫の中にも、呼び方の違いでフランス語でも違いがあるんですよ。
- 猫ちゃん…ミネ(minet)
- 子猫…シャトン(chaton)
- 野良猫…シャ・エラン(chat errant)
- 雄猫…シャット(chatte)
- 山猫…シャ・ソヴァージュ(chat sauvage)
になります。猫の鳴き声の表記としても、日本の「ニャー」とどのように違いがあるのでしょうか。フランス語の場合、「ミャウ(miaou)」となります。
日本語とフランス語ではやはり発音などが違うので、同じ猫の声を表すとしても違いが出てくるんです。やはりなんだか高貴なイメージが漂いますよね。
テレビのコマーシャルで見かけたことのある、グラスに入れたごはんを食べる…そんな優雅な雰囲気があります。
フランスで人気がある猫といえば?
日本で一番人気がある猫の種類はスコティッシュ。二位はアメリカンショートヘアと続いていきますが、フランスではどんな猫が人気なのでしょうか。
フランスでのランキングはこちらです。
- 1.メインクーン
- 2.バーマン
- 3.ペルシャ
- 4.ベンガル
- 5.シャルトリュー
- 6.ブリティッシュショートヘア
- 7.ノルウェージャンフォレストキャット
- 8.ラグドール
- 9.エキゾチックショートヘア
- 10.スフィンクス
こうして見てみると、メインクーンにバーマン…ペルシャ。かなり長毛タイプの猫が目立ちますよね。
特に5位のシャルトリューはフランス生まれの猫ということで、ここから愛国心も垣間見えますよね。シャルトリューは、とても穏やかな性格をしていて飼いやすい猫なんです。
さらに、10位にスフィンクスもランクインしているというのも意外性がありました。しかし、毛のない猫は昔からフランスで飼われていたという記録があるんですよ。
やはり国によって人気の猫の種類にもかなり差があるということですね。
フランス語ならではの猫の人気の名前は、やっぱり優雅!
フランスといえば、やっぱりパリジェンヌがいたりして誰もが優雅に過ごしているイメージがありますよね。
もともと動きや行動が優雅な猫は、フランスにはぴったりなのではないでしょうか。
フランスに住んでいる猫たちは、やはりフランスならではとも言える、優雅でかわいらしい名前をもらっているんですよ。
猫の名前の人気ランキングを、雄と雌に分けて見てみましょう。
フランスでの雄猫の名前ランキング
では、まず雄猫の名前ランキングはこちらです。
- 1.ティグル…虎のこと
- 2.カラメル…甘いカラメルのこと。お菓子の名前
- 3.フェリックス…海外のアニメに出てくる猫の名前
- 4.グリブイユ…おまぬけさん
- 5.サンバ…ライオンキングの主人公の名前
フランスの雄猫には、やんちゃなイメージが強く出ている名前が付けられていますよね。どれも、名前を発音した時の響きがかっこいいです。
雌猫の名前ランキング
続いて、雌猫の名前はどうなっているでしょうか。
- 1.ミネット…猫ちゃん・子猫
- 2.シピ…おしゃまな女の子
- 3.キャリーヌ…甘えん坊な猫
- 4.ミミ…ニャーニャー・にゃんこ
- 5.ミミンネ…子猫ちゃん
雌猫の場合には、「猫ちゃん」「にゃんちゃん」など、猫をかわいく呼ぶときの言葉がそのまま名前になっていることが多いことが分かります。
日本でいう「ミミ」も猫ちゃんの意味があると思いますが、日本でもフランスでも共通して「かわいい」イメージが全面に出やすくなっているのは微笑ましいですよね。
猫にまつわるフランス語の面白いことわざ
フランス語にはユニークなことわざがたくさんありますが、その中にも猫が出てくるものが多いんですよ。
やはりフランスの人々の中に、猫がしっかりと根付いていることも関係しているでしょう。
では、猫が使われていることわざを3つご紹介していきます。
猫がいない時にネズミが踊る
ネズミにとって猫は自分より上の存在ですよね。
つまり、猫がちゃんとネズミを見張っていないと、とんでもないことをしでかしてしまうという意味です。
フランスの子どもたちは特にイタズラ好きなので、それで子どもにちなんで使われることが多いようですね。
いい猫にはいいネズミ
日本のことわざで考えると、「敵もさるもの」が近いでしょうか。猫とネズミの力具合が均衡していて、お互いに良い戦いができるということです。
たいした猫にはたいしたネズミが付く、ということですね。
どちらかが一方的に勝つのではないことを意味していますね。フランスでの、猫とネズミの微笑ましい関係性がうまく表現されています。
やけどをした猫は冷たい水を恐れる
フランスの猫も、やっぱり日本の猫と同様に猫舌なんです。
このことわざの使い方としては、例えば失恋した場合に、落ち込んで次の出会いへと行動できない人に対してからかいと思いやりを混ぜたものとして、このことわざが使われることが多いんです。
国によってことわざが違うのもやはりユニークですし、それだけ猫は人間の生活の中に溶け込んでいるということが分かりますよね。
フランス語の猫の名前はやっぱりかわいい
たくさんの猫がフランスでは飼われていて、とってもかわいい名前を付けてもらっていることが分かりました。
おしゃれでハイセンスな名前を猫に付けようと思ったら、フランス語の名前を参考にしてみるのもいいかもしれませんね。