キャットフードのドライとウェットどっちがいい?使い勝手で選ぶなら

フード選びに重要なのは、なんといっても猫の好みです。ですが、それと同じくらい、飼い主の手間だって大切なポイントです。

ドライフード、レトルトパウチ、缶詰などなど、キャットフードにもさまざまなタイプがあります。そのメリットとデメリットをよく知っておくと、ちょっとした一手間が省けて便利になりますよ。

キャットフードのドライフードとウェットフードについて、知っておくと便利な使い分け方をご紹介します。

手間が少ない、キャットフードの便利な使い分け方

キャットフードは、大きく分けると、ウェットフードとドライフードがあります。「ドライフードは扱いが楽で、ウェットフードは汚れるし手間がかかる」という印象を持っている方も多いのではないでしょうか。

ですが、ひとくちに「ウェットフード」「ドライフード」と言っても、実にさまざまなタイプがあります。特徴を見て、フードごとの違いを知れば、便利な使い分け方ができるようになるはずです。

扱いやすさの観点から、おすすめのタイプをご紹介します。

扱いやすさナンバーワン!シンプルなドライフード

ドライフードは乾いているので、臭いも少なく、扱いやすいものが多いです。「ウェットフードは嗜好品で、ベースのゴハンはドライフード」という方が多いのではないでしょうか。

鰹節パウダーや小魚などのトッピングがないシンプルなドライフードは、嗜好品としての度合いは低めで、トッピングがない分、臭いやお皿の汚れもあまりありません。扱いやすさで見るならば、文句なしにナンバーワンです。

ドライフードは扱いやすさばかりを重視のように見られがちですが、栄養面ですぐれた高級品も多くあります。原材料にもこだわり、猫にとって重要な栄養素であるタンパク質を積極的に摂れるように作られているのです。

ドライフードの商品例イメージ

おいしさと手軽さを合わせ技!小分けのドライフード

「シンプルなドライフードよりも、もうすこし豪華で美味しいものを、手軽に食べさせてあげたい」と思うときもありますよね。

そんなときにおすすめなのは、一食ごとに一包化されたドライフードです。一見すると、「ゴミが増えるんじゃないか」と思われてしまいがちですが、大袋のフードよりも湿気にくく、食べる分だけを使いきりにすることができます。

包みの開け方を工夫して、包装をお皿の代わりにすれば、わざわざお皿を汚すこともありません。いつでも開けたてで新鮮なゴハンがあげられる点でも、小袋タイプはおすすめです。

小分けドライフードの商品例イメージ

汚れが少なく手間いらず。ゼリータイプのレトルトパウチ

フードの空き容器は、意外な程にかさばるゴミになります。また、キャットフードは栄養価が高いものが多いので、汚れた空き容器に臭いや虫がわく原因にもなってしまいます。

その点を考えると、ゼリータイプのレトルトパウチが便利です。パウチは空き容器がぺちゃんこに潰せるので、ゴミがかさばりません。ゼリータイプは、パウチから出すときにはツルリと容器に移せるので、空き容器の汚れも少なくて済みます。

レトルトパウチ商品例イメージ

具なしのレトルトパウチ

どちらかというと、おやつに近いタイプのレトルトパウチです。魚やお肉などのかたまりの具は入っておらず、スープやクリーム、ペーストだけがパウチになっています。

これは、パウチの端を切って中身を絞り出せば、パウチには中身が残りません。空き容器もかさばらないので、ゴミに出すのもらくちんです。

「ドライフードを食べなれていて、ウェットフードは好きじゃない」なんて猫でも、スープやペーストは好む子もいます。水分補給を兼ねたおやつとしてもおすすめです。

具なしレトルトパウチ商品例イメージ

缶詰のテリーヌタイプ

ややかさばる缶詰ですが、積み重ねても潰れることがないので、保存には便利です。缶詰を開ける「パッカン」という音に反応する猫もいますから、たまには缶詰も食べさせてあげたいですよね。

缶詰の中では、テリーヌタイプがおすすめです。テリーヌは、缶詰をひっくり返してお皿に開ければ、缶詰に汚れが残りにくくなります。かたまりをムシャムシャと食べられるので、食べごたえも抜群です。

テリーヌタイプ商品例イメージ

ドライとウェットのメリット・デメリットでフードを使い分けるポイント

フードの特徴がつかめたら、状況に合わせて、便利に使い分けましょう。

それぞれのフードの、メリットとデメリットを見比べられるようにしてみました。並べてみると、その違いは一目瞭然ですね。

ドライ ウェット
メリット
  • 食器やゴミの汚れが少ない
  • 歯石予防になる
  • ウェットよりも安い
  • 嗜好性が高い
  • 食事から水分が摂りやすい
  • 歯が悪くても食べやすい
デメリット
  • 歯が悪いと食べにくい
  • 食事から水分が摂りにくい
  • 食器やゴミが汚れやすい
  • 歯石がつきやすい

一般的には、「忙しい朝には、手軽に扱えるフードを食べさせる」「時間に余裕がある夜やおやつには、すこし手間のかかるフードをあげる」という方が多いでしょう。猫と暮らす上で、お世話にかかる手間は、重要なポイントです。

飼い主の手間はできるだけ少なく、猫には美味しいフードを食べてほしい。そんなときには、フード選びのときに、是非この表を参考になさってみてくださいね。

愛猫には、手間は少なく、愛情はたっぷりこめてあげよう

比べてみると、ドライフードの方が、手間は少なく扱いが簡単です。ですが、ウェットフードを喜ぶ猫は多いものです。「ウェットフードは面倒」と思われた時も、比較的手間の少ないものを選んで、上げてみてはいかがでしょうか。

「手間をかけることが、愛情表現につながる」という考え方もあります。ですがそれは、「手間がかけられないなら、愛情がない」というわけではありません。

ゴミの始末や、お皿の汚れなどは、飼い主がどれだけ苦労をしていても、猫には伝わりにくいものです。

ゴミの臭いや面倒さに煩わされて嫌な思いをしていては、猫と暮らす楽しさが半減してしまいます。それならば、かけなくても良い手間は極力減らして、その分だけ愛猫と遊んだりかまったりしてあげてはいかがでしょうか。

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