本業がキャットシッターの筆者です。
キャットシッターって毎日どんなことしてるの?それだけで生活できるの?わたしもやってみたい!でも、出来るかな?
などなど、友人からも質問される事が多いことを、メインにキャットシッターとして開業した後の収入や仕事内容を包み隠さず徹底解説していきます。
キャットシッターとして働いてみたい、と思っている方も必見です。
キャットシッターとは
キャットシッターとは、カンタンに説明すると「ベビーシッターの猫版」のようなもので、お客様のお家に直接お邪魔して猫ちゃんのお世話をする仕事です。
出張が多い一人暮らしの方や地方への帰省、海外旅行などで長期不在にされるお客様にとても重宝されています。
わたしも実家が遠いので、帰省の際はいつも他社さんのお世話になっています。
▼キャットシッターについて詳しく書いた記事は下記も参考にしてくださいね。
初めてのキャットシッターガイド。お世話の内容、メリット、注意点
キャットシッターの1日を覗いてみよう
とある私の1日となります。
定休日は特別設けていないので、大体このような日をすごしていますが、閑散期の平日などシッティング依頼のない日はお出かけしたり、昼まで猫とぐうぐう寝ている日もあります(笑)
また、記事寄稿やデザイン作成の仕事もしているので寝ずに朝までPCにかじりついている日もあります。
- 6:30 旦那を見送り2度寝
- 8:00 再度起床
- 9:00 1回目のシッティング
- 10:00 スーパーなどに寄って買い物をして一時帰宅
- 11:00 朝ごはん 兼 昼ごはん
- 11:30 洗濯や掃除をしながらメールチェック。見積もりや請求書なども作成します。SEO対策から作成、デザインまで全て自分1名で行っているので、実際は猫ちゃんのお世話より、HP作成ブログ更新、デザイン作成などといった集客に使う時間が非常に多いです。
- 15:00 2回目のシッティング
- 16:00 お茶しながら再度PC作業
- 17:00 3回目のシッティング
- 18:00 帰宅。晩ごはんの準備。
- 19:00 お風呂 晩ごはん。旦那が帰宅するので、夕方以降の問い合わせや〆切などといった急ぎの仕事が残っていなければあまり夜間の仕事はしません。
- 23:00 就寝
忙しいような、まったりしているような、時間を自由に使える事は自営業ならではです。
チーム一丸となっての他人との共同業務が苦手だった私には、とても合っている働き方です。
誰も助けてくれないし何かあっても全て自分が負わなくてはならない、という点も責任とやりがいに繋がっています。
これだけで生活出来るの?キャットシッターの収入
「出来る」「出来ない」だけで表すと、この仕事1本で毎月生活していき、かつ利益を上げていく事は不可能に近いと言えます。
1日は24時間。1人のマンパワーはやっぱり限りがあります。
1回のシッティングが1時間3500円。
多少の営業時間外でも猫ちゃんの元にお伺いします。シッティングが終わり次のお客様のところへ向かう移動時間も往復1時間で計算すると、多くて約6件くらいお伺いすることが可能です。
これをもとに計算すると…3,500円×6件=21,000円/日
25日間稼働すると、21,000円×25日=525,000円 の売り上げと作る事が可能です。
サラリーマンより全然良いじゃんと感じるかもしれませんが、逆に頑張ってこれくらいが最高月収になるということです。
ひっきりなしに予約が入り、SNSなどでバズったりして人気店となれば可能な件数であり、あまり現実的な件数ではありません。
それは何故かというと、ただお家に行き猫の面倒を見て終わりではなく、予約が入ればメールの返信や電話対応、見積もりや領収書の作成、契約書の作成など事務作業が発生します。
もちろん経費計算だって毎月全て1人で行います。
そして一番時間がかかるのが、お客様への報告書の作成です。
1件1件のお宅にお伺いする度に猫ちゃんの様子やごはん・トイレの様子を報告します。LINEで送ったりメールだったりお客様に寄って要望は様々です。
こればかりはまとめて一括送信出来ないので、ある程度、報告項目のテンプレはあるもののほぼ9割ゼロから書いて写真を添付し、なるべく早めにお送りしなくてはなりません。
朝一でお伺いしたのに報告書は夜にまとめて送る、これも場合によっては仕方ない時もあるかもしれませんが、いつまで経っても報告がこないとお客様は「本当に約束の時間に観にきてくれてるの?」と不信感に繋がります。
その為、報告が遅くなる場合はある程度送信時刻をお客様へいつも伝えています。
ある程度スマホやPCを触れる時間を確保して予約を取らなくてはなりませんので、この件数を月25日、1人稼働で行うのは超人でもほぼ不可能という事になります。
しかし、件数もこなして売り上げをもっと上げる事も可能であると言えます。
キャットシッター業で利益をもとめるなら
単価が高いといえないキャットシッター業を続けていき、最高利益がわかっていながらこれ以上どうしたら利益が出せるでしょうか。
スタッフを雇う
上記くらい予約が入るのであれば、スタッフをもう1〜2名雇ってみても良いでしょう。同じクオリティで作業が出来る人材が1名居れば倍のチカラになります。
事務作業スタッフが居れば面倒な作業は1日事務所で任せられますし、シッターがもう一人居れば実務は任せて、事務作業や報告書作成に専念する事も出来ますので、おのずと予約件数を今より多くこなすことが可能になります。
シッティング以外のサービスで単価UP
キャットシッターの中には「猫ちゃんトイレ丸洗い」「猫ちゃんの爪切り」など、追加料金でいろんな事をしてくれる人がいます。これを頼んでくれればお客様1人の単価がおのずと上がって行きます。
「愛猫の猫毛マスコット作成」なんてサービスもあります。猫毛フェルトは比較的簡単な手芸ですが、時間も必要で誰でもすぐ出来ることではありません。猫好きの心を掴んだ、なかなか自分では出来ないと思ってもらえるサービスを提供する事で面白みにも繋がり、単価もUPする事が出来ます。
HPになんの気なしに「やります」と書いただけでお客様は追加注文しませんので、そのサービスの良いところを訴求し続ける必要もあります。プロモーション能力が問われますがSNSのおかげでこのへんの作業もとても顧客に伝えやすくなりました。
過去の業務経験を最大限に生かし今に至る私
キャットシッターとして開業する前、私はセールスプロモーションの企画製作会社に勤めていました。若い頃は飲食業のアルバイトも行っており、キャットシッターと全く持って関係ないこの業務経験が非常に今役立っています。
バイト時代のPOP作成や、会社員時代の広告作製やイベント製作などを通してフォトショやイラレを使ったデザイン作製ができる様になり、友人や前職の取引先から単発でデザインの仕事をいただく事があります。しかも猫、ネコ、ねこのデザインばかりです。
HP作製も素人レベルですがちょっぴり学んでいたので、素材作製も含めHPやブログのデザイン作製も、チラシや名刺作製なども自分一人で行う事ができます。
キャットシッターをはじめて、多くの人が最初につまずくこれらの作製が自分でできるので、費用がまったく掛からずに宣伝や準備をする事が出来ました。
外注すると非常に金額の掛かる事が自分でできるのは大きな節約に繋がりますし、シッターの合間にデザイン作製の仕事を行う事でシッティング以外の利益もでています。
この様に、開業する前に行っていた仕事とキャットシッターを繋げてみると、同時に出来る事がいろいろと見つかるかもしれません。
せっかく開業して個人で仕事をしているのでなんでもやってみて、うまくいかなければまた考えて、また新しいサービスと提供する。その繰り返しをしないともったいない!と考える様になりました。
個人事業主ならではのお仕事
仕事を詰めればしんどいけど稼げる、マイペースに行えば収入はそれなりでも好きな事が出来る。キャットシッターに限らず個人で仕事をしていると自分に合った生活スタイルに調節が出来ます。
個人事業主でペットシッターを営んでる方は主婦の方や株式化してバリバリやっている方と様々な方が活躍しています。
私もできるかな?やってみたいな、というご相談もよく頂きますが、もし猫ちゃんが大好きで時間などに余裕がある方であればきっと楽しく有意義な毎日が過ごせると思います!
猫ちゃんをモフモフしてしもべになる事が仕事です。猫好きならたまらない毎日が待っていますよ。
しかし、キャットシッターとして個人営業するには色々資格が必要です。今すぐパッと簡単には出来ません。
▼キャットシッターになりたい方向け。必要な資格などを詳しく書いています。
キャットシッターになるには。資格や条件を現役シッターが解説
たくさんの情報がカンタンに手に入る今の時代、「オープンしました!」だけのアクションではうまくお客様を誘導出来ないのが現実です。
厳しい個人経営ですが、わたしは楽しくノンストレスで、猫ちゃんの世話をしながらも、主婦として旦那の世話もしています。会社を辞めて不安定だけど挑戦してみて本当に良かったと思っています。
まだまだ日本ではニッチなペットシッター業界。
皆様も利用してみたり、目指してみたり、猫ちゃんに囲まれた充実した人生を過ごしてみてはいかがですか?
みんなのコメント
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田舎で猫に囲まれて暮らしています。とても幸せなのですが、泊りでどこにも行けないのが難点。シッターさんにお願いしたくても、この辺は無いですね。なので、いっそ自分がシッター業をやろうかと、本気で考えています。