猫がよく鳴く理由4つ。チェックリストでとるべき対処を確認しよう

猫ちゃんが大きな声で鳴き続ける…

飼い主としては理由がわからないと本当に困ってしまいますね。いつまでも鳴いている時には不調のサインなど緊急性があるケースもあるため、早めに原因を特定し対処することが大切になります。

猫ちゃんがよく鳴く際の、考えられる理由とチェックリストをまとめましたので、参考にしてみてください。

何かを要求している(飼い主さんを見ながら何度も鳴いている)

もしも、猫ちゃんが、こちらの方を見ながら訴えるように鳴いている場合は、まず最初に次のことを確認してみてください。

  • 餌とお水は忘れずにあげましたか。量は足りていたでしょうか?
  • トイレはきれいですか?
  • 最近遊んであげていますか?

あてはまるものがあったら、さっそく対処してあげましょう。

ただ、ごはんに関しては、「鳴いたらその都度あげる」というのは問題があります。特に、おやつなどの嗜好品を何度もねだっているような場合は控えるべきですね。

フードのあげすぎや栄養のバランスには気をつけ、時には猫ちゃんの要求を無視することも必要になるでしょう。

猫ちゃんはトイレ環境には神経質なため、不潔だったりトイレの位置が悪かったりすると我慢してしまうこともあります。(トイレを我慢してしまうと尿路系の病気になる恐れもあります!)排泄物はできるだけ早く取り除き、いつも清潔に保ちたいですね。

猫ちゃんが遊びたがって鳴いている時は、なるべくおもちゃなどで構ってあげましょう。(特に外出の多い飼い主さんの場合、猫ちゃんも帰宅した飼い主さんに構ってもらおうと必死で鳴くことがあります。)

時には思い切り甘えさせて構ってあげることも必要なことです。短時間でも集中的に遊んであげると、猫ちゃんもきっと満足しますよ。

このように、「お腹がすいた、ごはんちょうだい。」「おもちゃで遊びたい」などと鳴いて訴えてくるのは、猫ちゃんが飼い主さんを母猫のように慕っているからですね。ある意味「信頼の証し」であるといえるでしょう。

このような、生活の中の基本的な要求はなるべく受け入れてあげるようにしましょう。「わかってもらえた。」という感覚は猫ちゃんに安心感を与え、飼い主さんへの信頼度も、より高まりますよ。

大声で騒いでいる(運動会状態)

  • 夜や朝方に騒ぎ出すことが多い。
  • 昼間は一匹で過ごしている。
  • もともと野良猫、地域猫だった。

これらにあてはまる場合は、運動不足によるストレスから鳴き続けていると考えられます。

人間との生活にタイムラグがあって昼間しっかり寝てしまう子や、以前、外で活動的に過ごしていた猫ちゃんなどは、「本来は夜行性」ということもあり、夜中や朝方に運動会をしてしまうことがあります。

昼間、思い切り遊ばせてエネルギーを発散させるのが理想的ですが、飼い主さんが外出などでできない場合は、キャットタワーやキャットウォークを設置したり、家具を階段状に配置するなどの対策をしてみましょう。

室内でも自然に運動ができる環境を整えることは、室内飼いの猫ちゃんには大切なことですね。

また、外が大好きな猫ちゃんのために窓越しに外が見えるような工夫をして、なるべくストレスを溜めないように配慮するのも良いでしょう。

発情期で鳴いている

  • 普段とは違う声で鳴き続けている。
  • 愛猫はメス猫だ。(避妊手術をしていない。)

発情期を迎えると、猫ちゃん(メス)はやたらに大きな声で鳴くようになります。(中には一晩中鳴き続ける場合もあります。)もし、繁殖の予定がないのであれば、多少費用はかかりますが避妊手術をおすすめします。

「人間の都合で手術するのはかわいそう。」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

でも、避妊手術は、猫ちゃんが発情期の度に感じる重度のストレスを回避して、健康に過ごすことができるという大きなメリットがあります。(オス猫も去勢手術をした方が、発情期のストレス軽減になります。)

また、乳腺腫瘍や子宮の病気を、かなりの確率で予防することもできます。猫ちゃんの健康のためにも、また、不必要な妊娠を避ける意味でも、是非、避妊手術を検討してみてはいかがでしょうか。

ストレスや不安感から鳴いている

その他にも、様々なストレスや不安から猫ちゃんが鳴き続けることがあります。

  • 相性が良くない動物(猫、人間など)との同居
  • 工事などの騒音
  • 飼い主の不在
  • リラックスできる居場所がない
  • 体調不良(病気、ケガなど)
  • 老化による視力、聴力低下からくる不安、認知症など

これらの場合には「エサを食べなくなる」「そそうをしてしまう」などの症状が伴うこともあります。ストレス状態が長引くと、免疫低下から様々な病気をひきおこしかねません。原因をつきとめて早めに対応することが大切ですね。

まずは、猫ちゃんが安心できる居場所の確保が重要になります。その上で、できる限りこれらのストレスを軽減する工夫をしてあげましょう。

病気やケガの場合の通院はもちろんですが、ストレスが長引く場合も動物病院で適切なアドバイスをうけることが必要になります。

猫ちゃんが鳴く理由を見極めよう

猫ちゃんには個体差があるため、もともと鳴き声の大きい子もいるかもしれません。また、飼い主さんがいない間に大騒ぎしてご近所迷惑になることもないとはいいきれませんね。

どうしても鳴き声が気になるようなら、防音カーテンや衝撃吸収マットなどを試してみるのも1つの手段でしょう。

ペットの猫ちゃんにとって、「鳴くこと」は飼い主さんとの大切なこミュニケーション手段の1つ。その時々の要求を伝えるだけでなく、ストレスサインとして必死で鳴いている場合もあります。

「なんだか今日はよく鳴いてるな…」と思ったら、是非、その原因に心を傾けてあげてくださいね。よく猫ちゃんを観察して、鳴いている理由を適切に見極めることが対策への第一歩になります。

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