今年の8月15日、少し外国顔っぽい灰色の野良猫、「ルーク」を保護しました。
保護した当初は風邪気味で薬をあげたりなどしていたものの、コロコロとした健康的なうんちが出ていたのですが……。
4日後から突然、うんちがゆるくなってしまいました!それも原因という原因が見当たらない!一体どうすれば!?
このお話は、そんな大変だった3ヶ月間を振り返る奮闘記です。
ある日突然コロコロうんちが軟便に!
保護したての時は風邪以外に寄生虫の有無などを確認するためにうんちを獣医さんに見せるのですが、特にそういうものはなく、至って健康!とのお墨付きをもらいました。
こちらが当時、保護したばかりのルークの写真です。
さて、ここから今まで外で生活していたリズムを家の中でのサイクルに変えていくことになります。早く慣れてくれれば良いのですが……。
そんな不安な気持ちの中、保護から3日経った8月18日には先住猫の「ちゃみ」と同居するようになりました。
外に居た時からよく窓越しに姿を見ていたということも一因だと思うのですが、喧嘩することもなく早速仲良くなっている姿を見て一安心。
食欲も旺盛で、毛並みも野良猫だった時よりもどんどん良くなり、何も問題なく過ごせそう!
と思った矢先、遂にその時が……
その次の日、8月19日のお昼頃いつものようにうんちをしたのですが、何時もより凄くゆるいのです。
完全な下痢状態ではありませんが、形は辛うじてある、くらいの状態です。
勿論、外に居た生活からいきなり変わり、同居猫という存在が出来、環境が大きく変わったのでそれがストレスになるということもあります。
ですので、最初にこうしてゆるいうんちを見た時は正直楽観視していました。段々と環境に慣れていく内に治るだろうから、ちゃんと様子見をしていれば良い……と。
しかし、その甘い考えは間違いでした。この8月19日から3ヶ月間、毎日4~5回ある軟便生活のスタートだったのです。
お医者さんもお手上げ?でもこの薬が効きました
何日もうんちがゆるい状態が続き、流石におかしいと感じ動物病院を受診しました。
そこで言われたのが、私の最初の見立て通り、「新生活に対するストレス」ではないかということでした。
というのも、軟便以外の症状は全くなかったからです。
食欲は旺盛のまま、与えているフードも外で与えているものと変わりませんし、毛並みも艶があり、最初に診断した通りうんちの中に異常なものが含まれている訳でもなく……。
とは言え、その軟便の症状はとにかく曲者でした。
しかし、食事をした途端に出す、という感じだったので先に触れた通り一日に4~5回、2~3時間に1回はうんちをするため見回りをしなければならず、飼い主が慢性的な寝不足状態に。
下痢止め薬を処方して貰ったものの、全く効果はありませんでした。
そうこうしている内に二週間が経ち、セカンドオピニオンで別の子達のかかっている病院の方に診てもらいました。
ここでも原因は分からず、下痢止めの注射をしてもらい、別の薬を二週間処方してもらうことに。
うんちがゆるい以外は本当に元気そのもので、嘔吐も一度もなく良く食べるので本当にこちらとしても理由がわかりません。
すがる思いで猫ドックを受け、レントゲン・血液検査・便検査・etc……様々な検査を受けた上でも軟便の原因となるような所見はなく、健康体との診断がされました。
お医者さんとしてもここまでしても原因が見つからず、お手上げ状態です。
ここまででもう二ヶ月くらい。すわ万事休すか……と思ったその時、あることに思い至りました。
うちには同居犬もいるのですが、その犬も以前下痢をしたことがありました。
その時に飲んでいたのが、人間もお馴染みの『ビオフェルミン』を、半分に割ったものです。
これを“ルーク”にもあげれば、もしかしたら効果があるのではないか……と考えたのです。
一日朝晩二回、フードに混ぜて与えます。
直ぐには効果が出ないかな、と思ったのですが……まず最初の一週間で、1日4~5回やっていたうんちの回数が、2~3回に減ったことに気付きます。
そこからはトントン拍子で快方に向かっていきました。
こうして、三ヶ月に渡る軟便との戦いは終止符を打ったわけです。お疲れさま、ルーク!
原因が分からない軟便でもあせらずに
今は健康的なコロコロしたうんちで毎日生活出来ているルークですが、一応大事をとってビオフェルミンの投薬を毎日二回続けています。
結局のところ未だにはっきりとした原因は分からずじまいなのですが、獣医さんと私達の見立てでは、そういう『下痢をしやすい体質』と、『環境変化』が主だった理由ではないかと考えています。
もし、同じように原因の分からないお腹のゆるさに悩まされている猫ちゃんが居ましたら、必ず獣医師さんに相談の上、今回の“ルーク”のようにビオフェルミンをあげるのもいいと思います。
ただし、全ての猫ちゃんの症状がこれで解決することはないということは予めご了承くださいね。
私達のようにどんな検査をしようと健康体だったという獣医師さんのお墨付きがある場合はまだしも、その軟便に思わぬ病気が隠れている可能性もありますから、最初はきちんと検査を受けるようにしてください。
今後もどの猫ちゃんも、健康的で病気に悩まされることのない日々が送れることを祈って。
最後はすっかり健康になったルークの写真です。いつまでもこういう健康が続いてほしいものですね。