猫がそうめんを食べるのは問題ないの?害が出る可能性のある与え方

夏といえばそうめん!暑い日が続く中、ツルっと食べられる冷たいそうめんが頻繁に食卓に並ぶ家庭も多いのではないでしょうか?

そんなそうめんを愛猫にもおすそ分けしてあげたいと考えている優しい飼い主様も少なくないでしょうが、猫はそうめんを食べても良いのでしょうか?

また、猫にそうめんを与えられるとして、その量や与えるときの注意点とはどのようなものなのでしょうか?今回は夏になったらぜひチェックしてほしい、猫とそうめんについて見ていきましょう!

猫にそうめんを与えても条件付きで問題はない

結論をいうと、猫に積極的にたくさん与えていい食べ物ではありませんが、猫はそうめんを食べても問題はないです。

そうめんに含まれる成分の中には、猫が中毒症状を引き起こすような有毒物質は含まれていませんが、塩分が含まれています。

猫は塩分を多量に摂取すると腎臓を始めとした内臓に大きな負担を与えてしまうことになります。そのため多量にそうめんを食べることは健康を考えてもおすすめはできません。

また、そうめんに含まれる炭水化物、脂質、たんぱく質、食物繊維、ミネラルなどは猫にとって特別体にいい成分が含まれているだけではなく、ミネラルは過剰に摂取すると結石の原因になります。

そのため、そうめんを猫に与えるのに問題はありませんが、常用的に与えたり、ご飯の代替えとして与えるのはやめましょう。

猫にそうめんを与えるときの注意点

猫にそうめんをおすそ分けしてあげたいけど、具体的にどのような方法でどれくらいの量を与えればいいのかわかりませんよね。

そんなあなたに、猫にとって安全なそうめんの与え方をご紹介しましょう!

与える量

猫にそうめんを与える量は、その猫の体の大きさによって違ってきますが目安としては2~3本程度に留めておく方がいいでしょう。それ以上与えてしまうと、塩分の摂り過ぎになる可能性もあります。

たった2~3本なんてかわいそう!そんな風に思うかもしれませんが、ヒトと猫の体の大きさは全然違います。ヒトにとっての一口は猫にとっての大量です。

さらに、猫は腎臓が弱く塩分を一気に取りすぎるとただでさえ弱い腎臓に大きな負担がかかり、最悪の場合は腎不全に陥る可能性もあります。

そのような事態を防ぐためにも、猫ちゃんに与える量は2~3本と控えめにするようにしましょう。

与え方

そうめんですから茹でてあげましょう。猫ちゃんの顎は頑丈だからと間違っても乾麺のまま与えてはいけません。というのも、茹でる前のそうめんには大量の塩分があります。

この塩分は茹でて水で洗い流すことでほとんどなくなりますが、乾麺のまま与えると、この塩分をそのまま摂取することになりますので非常によくありません。

そのため、そうめんを愛猫に与えるときは茹でたそうめんをよく水洗いをして、塩分をしっかりと抜いてから与えてあげましょう。与えるときは食べやすい長さに切ってあげるようにしましょう。

薬味やつゆはNG

そうめんを食べるとき、ほとんどの方が薬味を散らしたつゆにつけて食べるでしょうが、この薬味やつゆは猫にとって危険な食品となっています。

例えば薬味の定番であるネギ。このネギは猫にとって中毒性のある食材として広く知られていますよね。もし誤って口にしたら中毒を起こし最悪の場合は死に至る可能性もあります。

またそうめんのつゆも猫にとっては塩分がきつすぎます。薬味としておなじみの海苔は基本的に食べても問題はありませんが、喉に張り付き呼吸ができなくなる事故が年に数回は起きています。

このようにそうめんの薬味やつゆは猫にとって危険な場合もありますので、与えるときはヒトのものとは分けて用意して何もつけていない状態の物を与えるようにしましょう。

大量に食べると消化不良の危険性もある

そうめんには食物繊維が白米の4倍近くも多く含まれており、過剰に摂取すると消化不良を起こす場合があります。

消化不良を起こすと下痢や嘔吐が見られます。また、そうめんは基本的に猫が食べなくてもいい成分で出来ていますので、食べることで胃に負担がかかる可能性もあります。特に胃腸の弱い猫や老猫の場合は注意をしてあげましょうね。

小麦アレルギーの危険性

ヒトにもさまざまなアレルギーがあるように、猫にも多数のアレルギーの原因となる食材があります。その一つに小麦があるのをご存知でしょうか?猫はもともと穀物類の消化が苦手で小麦に限らず穀物類全般にアレルギーが多いのす。

アレルギー症状は軽症だと鼻水や咳、体のかゆみで済みますが、ひどくなると下痢や嘔吐、発疹、呼吸困難、意識障害を引き起こし最悪の場合は死に至ることもあります。

全ての猫にアレルギー症状が出るわけではありませんが、あくまでもアレルギーを発症する可能性はあるというのを頭の中に入れておいたほうがいいでしょう。

全国の猫飼いさんの間でそうめんどろぼう被害が続出!

皆様は今猫好きの間で話題になっている「そうめんどろぼう」をご存知ですか?

こちらがそのそうめんどろぼうの現行犯逮捕時の写真です。お口いっぱいにそうめんを頬張る猫の姿がお分かり頂けるでしょうか?猫ちゃんも暑かったのかな?飼い主様がちょっと目を離した隙にこのような事態になったのだとか。

この他にも全国でそうめんを盗もうとする猫ちゃんが大量に発生しているようです。実は我が家にもそうめん泥棒が出没します。猫飼いの皆様もそうめん泥棒にはくれぐれもご注意くださいね。

量と頻度さえ守ればそうめんを与えても問題はないので、愛猫がそうめんに興味を持ったなら試しに1本だけ与えてみてはいかがでしょうか?

猫にそうめんは少しなら与えても害はないけど、できればやめておこう

今回は猫にそうめんを与える際の注意点と、与える方法をご紹介しました。一つ注意をしてほしいのがそうめんは猫にとって与えなくてもいい食材で、嫌がる猫ちゃんに無理矢理食べさせる必要はないということです。

体に害はないとはいっても、やはり体に不必要なものですから食べないなら健康面で見てもそれが一番いいでしょう。

ただ、嗜好品としてちょっと与えるくらいなら問題はありません。今回ご紹介したそうめんを与える量や注意点をもう一度確かめて、今度食卓にそうめんを並べるときに愛猫が興味を示したらおすそわけをしてあげてもいいかもしれませんね。

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