猫が蜂に刺された時の対処法。苦しむ愛猫のためにできる応急処置

天気のいい日や、ぽかぽかと温かい日なんかは愛猫を庭やベランダで日向ぼっこさせてあげたり窓を開けて換気をするというご家庭も多いでしょう。

そんな気分のいい昼下がりが一転、ふと愛猫を見るとパンパンに腫れあがった顔と蜂の死体が!

そんな恐ろしい事態に直面したという愛猫家も多く存在しています。猫は自由奔放で好奇心旺盛な動物ですから、危険な虫である蜂を見つけて追いかけ回したり攻撃したりして返り討ちにあうことも珍しくはありません。

愛猫が蜂に刺されてしまった時はどうすればいいのでしょうか?また愛猫が蜂に刺されたかどうが判断するにはどのようなところを見ればいいのでしょうか?

愛猫が蜂にさされたかもしれないと思ったらチェックしたい項目

猫が蜂に刺されてしまったかもしれない!そう思ったら、だいたいの飼い主様はパニックになってしまいますよね。

しかし、そこで焦ってしまっては愛猫もパニックになってしまいますし、飼い主様も正しい対処ができなくなってしまいます。

愛猫が蜂に刺されたかもしれないと思った時は、まず冷静になることを心掛けて本当に蜂に刺されたのか?蜂に刺されていたとして危険はないのかをチェックするようにしましょう。

蜂に刺されたかもしれない患部の腫れをチェック

蜂に刺されたかもしれない患部の腫れをチェックするイラスト

猫が蜂に刺される箇所は、足が多いと言われています。蜂の死体があるのを知らずに踏んでしまった場合や、蜂に手で攻撃をして刺されてしまったという時は主に肉球が腫れます。

そうなると、愛猫の肉球を四六時中見ているという飼い主は少ないでしょうから、愛猫が足を痛がっていることを不審に思って見てみたら腫れていた!という場合がほとんどではないでしょうか?

そうなると、いつ蜂に刺されたのかわかりませんし、そもそもその腫れが蜂に刺された跡なのかもわかりませんよね。

そのような場合は、蜂に刺された!と、早合点するのではなくまずは蜂に刺された跡がないかチェックしてみましょう。

もしかしたら、蜂に刺されたのが原因ではない可能性があります。また、運悪く鼻のあたりを刺されたりすることもあります。その場合も、慌てずに患部をチェックして蜂に刺されたことで腫れているのか判断するようにしましょう。

蜂を飲み込んでいないかチェック

蜂に刺されただけならまだいいですが、蜂に刺されたことに驚いて蜂を食べてしまったという猫ちゃんも存在します。その場合は悠長なことは言っていられません。

蜂にまだ毒針が残っていた場合、体の器官に蜂の針が刺さってしまうという恐ろしい事態が発生する可能性もあります。

目を離したすきに愛猫が蜂に刺されていたけど、蜂の死体がどこにも見当たらないという場合は飲み込んでしまっている可能性があります。その場合は、たとえ愛猫が元気でも急いで獣医師に相談するようにしましょう!

蜂の針が残っていないか慎重にチェック

蜂に刺されたかもしれないと思ったらチェックしたいのが、患部に蜂に針が残っていないかということです。

種類にもよりますが、蜂の針はのこぎり状のかえしがついていて、一度刺さると簡単に抜けない仕組みになっています。

もし蜂の針を刺さったまま放置してしまうと、針の根元にある毒嚢というものから、毒がどんどんと愛猫の体に入っていってしまいます。

そのため愛猫の患部に蜂の針が残ったままになっていたら、早急に抜く必要があります。とはいっても、手で無理矢理抜いてしまっては毒嚢を刺激して、さらに毒を愛猫の体に入れてしまうことになります。

そのような事態を防ぐためにも、愛猫の皮膚に蜂の針が残っているからと焦って手で抜くのは絶対にやめましょう。

猫の身体に残っている蜂の針を抜くイラスト

おすすめとしてはピンセットを使って慎重に抜く方法です。もし、ピンセットが近くにない場合は、硬いカードなどで針を横に払うようにして抜きましょう。

蜂に刺された直後は愛猫もパニックになって暴れているでしょうが、針をそのまま放置するのは危険ですし指で抜くのも危険です。

あまりにも暴れるようなら洗濯ネットに入れてから患部の針を抜くのもおすすめです。ピンセットなどで慎重にかつ素早く針を抜くようにしましょう。

猫が蜂に刺された時の対処法。正しい応急処置が猫を救う!

患部を冷静に見て蜂に刺されたことがわかったら応急処置を施しましょう。

猫が蜂に刺されたからといってすぐに命にかかわるようなことはありません。通常なら、蜂に刺された腫れは24時間以内に徐々に引いていくと言われています。

しかし、蜂に刺されるとチクッとした鋭い痛みを感じるだけではなく、血管が脈を打ち焼けるような痛みを感じてしまいます。そんな痛みに苦しむ愛猫の痛みを何とか和らげてあげたい!

そんな思いを抱く飼い主様のために、愛猫が蜂に刺された時にできる応急処置をご紹介します。

蜂に刺された患部を洗う

蜂に刺された猫の患部を洗うイラスト

愛猫が蜂に刺された患部を触られるのは、猫にとってはとても嫌なことでしょうが蜂に刺された患部をまず流水で洗ってあげましょう。

患部に蜂の毒が残っている可能性もありますし、刺された周辺が不潔だと化膿してしまう原因にもなりますので流水で蜂に刺された患部を洗ってあげるのは大変重要なことです。

ただ、蜂に刺された箇所は非常に痛いですし、しっかりと洗おうとして刺激してしまったら痛がって愛猫が余計にパニックになってしまうかもしれませんので、患部を洗う時はしっかりと注意をしましょう。

蜂に刺された患部をしっかり冷やす

蜂に刺された猫の患部を冷すイラスト

蜂に刺された患部を流水で洗い流したら、しっかりと冷やしてあげましょう。

保冷剤などがある場合は低温火傷をしないようにタオルなどでくるんでから患部に当ててあげます。冷やすことでそれ以上腫れるのを防ぐのと同時に、患部の痛みを和らげてくれます。

嫌がるようなら無理矢理冷やすことはないですが、できる限り悪化しないように患部を冷やしてあげるようにしましょうね。

人間用の虫刺されの薬は自己判断で使わない!

人間用と猫用の薬を選ぶ飼い主のイラスト

「猫が蜂に刺された時は人間用の虫刺されの薬が効果的!」そんな情報を目にしたことがあると思いますが、人間用の虫刺されの薬はあくまでも人間用の薬です。

猫用の薬ではありませんので、その使う量には注意が必要です。獣医師によっては猫が蜂に刺された場合は流水でしっかり洗って患部を冷やすだけで充分応急処置となるという話もあります。

もし、人間用の虫刺されの薬を使いたいという場合は自己判断で使用するのではなく、必ず獣医師に相談するようにしましょう。

蜂に刺された時はアナキラフィシーショックに注意!

蜂に刺された時にもっとも注意をしなければいけないのが、アナフィラキシーショックです。アナフィラキシーショックとは急性のアレルギー症状のことで、放置をすると死に至る可能性もある大変危険な症状です。

  • 嘔吐
  • 腫れ
  • 発疹
  • 痙攣
  • 顔面蒼白
  • 呼吸困難
  • 意識障害

蜂によるアナフィラキシー症状はすぐに表れますので、アレルギーを持っているかどうかの判断はすぐにつきます。アナフィラキシー症状が発症したら、患部を洗って冷やしてなど悠長な応急処置を行っている暇はありません。

何を差し置いても愛猫の命を守るためにすぐに病院に連れて行くようにしましょう。

ショック症状は時間との勝負です。蜂に刺された直後、少しでも様子がおかしいと感じたら念のために動物病院に駆け込むほうが安心です。

また、いざという時にかかりつけの動物病院が休診日の場合、対応が遅れてしまい診察をしてもらった時はすでに手遅れとなってしまう可能性もあります。

そのような事態が発生しないように、もしもに備えて近くの動物の救急病院を調べておくと安心ですね。

愛猫が蜂に刺された時は冷静な判断が肝心

愛猫が蜂に刺されてしまったら、飼い主としては驚いてしまいますし愛猫自身も刺された痛みとショックでパニックに陥ってしまうでしょう。

しかし、蜂に刺されてアナフィラキシー症状が出ていない場合なら、落ち着いて応急処置をしてあげることで、それ以上悪化するのを防ぐことができます。蜂に刺された愛猫に嘔吐や痙攣などの症状が出ていないか?

注意深く観察をしながら、痛みに苦しむ愛猫の手当てを優しくしてあげるようにしましょう。

また、蜂に刺されたということは近くに蜂の巣がある可能性もあります。家で蜂に刺されたという場合は、自宅周辺に蜂の巣がないか慎重に調べるようにしましょうね。

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