半生キャットフードの安全性とメリット。他のフードと比較してみた

大切なねこちゃんには、安全なキャットフードを与えたいですね。

フードの中でも半生である、ソフトドライフードの安全性はいかがでしょうか。生だけど保存料は?腐らないの?などちょっと心配はないでしょうか。

キャットフードには他にドライフード、ウェットフード、セミモイストフードがありますが、それらと比較しながらソフトドライフードの安全性、そしてあえてソフトドライフードを選ぶメリットを確認します。

ソフトドライフードとは、しっとりしたシニアにも食べやすいフード

ソフトドライフードは水分含有量15%~30%で、発砲させた粒状のキャットフードです。ドライフードとほとんど同じ製造過程ですが、乾燥工程がないのでしっとりした食感です。

しっとりさを保つために湿潤調整剤を使用し、やわらかいので歯が衰えてしまったシニアにも食べやすいフードです。

ただ、柔らかいため歯に残りやすいので、食後の歯磨きに注意することが必要なフードです。

キャットフードの分類と、各種フードのメリットとデメリット

キャットフードは水分含有量により4つに分けられます。

フードの分類 特徴
ドライフード 水分含有量10%以下の加熱発砲した、乾燥・冷却した粒状製品。いわゆるカリカリ
ソフトドライフード 水分含有量15%~30%の加熱発砲した、乾燥していない製品。品質保持の為、酸や防カビ剤や湿潤調整剤を使用している。
セミモイストフード 水分含有量15%~30%の発砲していない製品。品質保持の為、砂糖や防カビ剤や湿潤調整剤を使用している。
ウェットフード 水分含有量70%以上の製品。品質保持の為、容器ごと高温高圧殺菌する。缶詰、レトルトパウチなど。

また、キャットフードは目的によっても分類されています。

総合栄養食
毎日の主食として、これと水を与えることでそれぞれのライフステージにおける健康を維持できるように栄養が調整されているもの。
間食
おやつ。スナックという表示も。
その他の目的食
特定の栄養を調整したり、カロリーを制限したりといった目的のもの。

それぞれのキャットフードのメリットとデメリットを比較してみましょう。

メリット デメリット
ドライフード コスパが高い。
歯石がつきにくい。
別途水分補給が必要。
嗜好性が低い。
ソフトドライフード 乾燥工程がないのでしっとりした食感で食べやすい。 保存性が低い。
添加物を使用している。
セミモイストフード 消化吸収率が高く、嗜好性が高い。 保存性が低い。
添加物を使用している。
ウェットフード 嗜好性が高く、猫本来の食生活に近い栄養素である。 水分が多いので、必要な栄養分が十分とは言えない。

半生タイプに含まれる添加物

ソフトドライフードやセミモイストフードと呼ばれる半生タイプは、その水分含有量の高さから腐敗しやすいため、人工添加物が使用されています。

特に、半生のやわらかい食感を保つため添加されるものの中には危険性が確認されているものがあります。

プロピレングリコールは猫の身体に危険であると確認されたことから、ペット安全法でキャットフードに用いてはならないと定められています。

その他にも、キャットフードにはいくつか危険な添加物が使用されています。

BHA ガソリンの酸化防止剤。発がん性が確認されている
BHT 石油の酸化防止剤。有害性が指摘されている
エトキシキン 除草剤の酸化防止剤。日本では食品添加物として禁止されている
プロピレングリコール 湿潤調整剤。猫への毒性が確認されキャットフードに使用禁止
人工着色料 赤色106号などは日本以外では使用禁止

安全なキャットフードの選び方

ソフトドライフードは、その柔らかさを保つため湿潤調整剤が使用されますが、その保湿剤プロピレングリコールは猫の身体への有害性が確認されていて、キャットフードへの使用が禁止されています。

だからねこちゃん用のソフトドライフードはないんですね。

水分含有量70%以上のウェットフードは、缶詰やレトルトパウチの包装容器まるごと高温高圧殺菌されますので、保存料などは添加されません。

ドライフードの場合は水分含有量10%程度なので、ウェットフードに比べ腐りにくく、天然由来の添加物でも十分保存に対応できます。

このウェットフードとドライフードの間の「中間水分製品」と呼ばれるソフトドライフードやセミモイストフードは、その水分含有量により腐敗しやすく、防カビ剤や保存料の使用が必要とされます。

このような理由から、半生タイプのソフトドライフードやセミモイストフードは、あまり安全性が高いとは言えません。

そもそも、その柔らかさを保つプロピレングリコールがねこちゃんに有害なので、ねこちゃん用の半生タイプのキャットフードはありません。

危険な人工添加物が入っていないか確認することは、ドライフードを選ぶ際も必要な作業です。

あなたのねこちゃんのために、より安全なキャットフードを選んであげましょう!

あなたの一言もどうぞ

ページトップへ