安全なキャットフードの選び方。あなたのねこちゃんを守る餌の知識

ねこちゃんの健康を支えるキャットフード。安全なものをあげたいですね。

安全性をどうやって見分けたら良いでしょうか?

安全を確認するポイントがあるんです!安全なキャットフードを選ぶポイントをお伝えします。

キャットフードの安全。ポイントは3つ!

あなたのねこちゃん、どんなキャットフードを食べていますか?ねこちゃんの健康を考えるなら、安全なキャットフードをあげたいですね。

わたしは今まで値段重視でキャットフードを選んできました。

ですが店頭に並んでいるたくさんのキャットフードを見ながら、なぜこんなに安いのかな?原料は何を使ってるのかな?とふと疑問に思ったのです。

大切なねこちゃんに安心して与えられる、安全なキャットフードって何だろう?

キャットフードの栄養バランスや、原料のお肉や魚の安全、そしてキャットフードの製造過程における安全。

キャットフードの安全を確認する3つのポイント!それぞれのポイントで、飼い主としてねこちゃんにしてあげられることを考えてみました。

  1. ねこに適した栄養素が入っているか?
  2. 原材料は安全か?
  3. 製造・輸送過程は安全か?

成分表を確認!ねこちゃんに必要な栄養が入ってるかな?

・キャットフードの栄養基準
タンパク質26%以上、脂質9%以上(成猫)
AAFCO(米国飼料検査官協会)の栄養基準では、タンパク質26%以上、脂質9%以上が成猫のキャットフードには必要です。

ねこちゃんには動物性タンパク質を

ねこちゃんには良質なタンパク質が入ったキャットフードを選びましょう。ねこは鳥や小動物を捕獲してきました。できたらそのタンパク質は植物性よりも動物性の方がいいですね。

ねこは小腸が短いので、植物性のタンパク質を分解するのは苦手なのです。消化吸収の良い動物性タンパク質がいっぱい入ったキャットフードを選びましょう。

パッケージの原材料表示を見てみましょう。原材料は多い順に記載されています。できれば一番最初に動物の肉や魚が記載されてるといいですね。

その肉の表記も、「にわとり」や「にわとりの胸肉」など、具体的な動物の名称や部位が記載されているものが安心です。

【 栄養素確認のポイント 】

  • パッケージの原材料は多い順に記載されている
  • 肉や魚の具体的な動物名や部位が記載されている

特に室内飼いなら、飼い主さんが与えるキャットフードがねこちゃんのごはんのすべて。ねこの健康を維持するために必要な栄養素が入っているものを選びましょう。

キャットフードの種類

  • 総合栄養食
  • 間食
  • その他の目的食

わたしたちが量販店で一番多く手にするのは「総合栄養食」です。

そのキャットフードと水さえ与えれば、それぞれの成長段階における健康が維持されるものとペットフード公正取引協議会のホームページで示されています。

ペットフードの名称はパッケージに表示されていますので、確認してみてくださいね。

また、キャットフードの水分含有量により大きく3つに分かれています。

水分含有量による区別

  • ドライ・・・水分含有量がおおむね 10%以下
  • セミモイスト・・・水分含有量10%~40%
  • ウェット・・・水分含有量40%を超えるもの
わたしたち飼い主が手に取ることの一番多いのは「ドライ」の「総合栄養食」、カリカリタイプのキャットフードですね。

総合栄養食のドライフードを基本にしながら時々ウェットタイプをあげたり、愛情たっぷりの手作りごはんにしたり。

大切なのは栄養バランスを取ってあげることです。

原材料の安心

「ミートミール」などの記載は人間が食べられないものを含んでいることもあります。

日本畜産副産物協会によると、食用となる肉類を除いたものを加熱処理して油脂を生産した後に搾りかすとなる肉粉ができ、これがペットフードなどの原料になると説明があります。

この肉粉の製造過程に混入されているかもしれないと言われているのが「4Dミール」です。

4Dミートとは

  • Dead・・・・死んだ動物の肉
  • Dying・・・死にかけている動物の肉
  • Diseased・・病気の動物の肉
  • Disabled・・障害のある動物の肉

できたら、愛猫には人間と同じくらい安心なお肉を食べてほしいですね。

また、キャットフードに毒性の強い添加物が入っていないか確認することも大切です。

キャットフードの添加物

  • 酸化防止剤
  • 人工着色料
  • 人工調味料

キャットフードの製造過程で腐らないように、また保存ができるように酸化防止剤が加えられますが、なるべく使わないか、天然由来のものが安心です。

また、人工着色料は飼い主さんに美味しく見えるために添加されるもの。ねこちゃんには本来不要なものです。

そして、素材が美味しければ、ねこちゃんが食べやすいように人工調味料を加える必要はありません。

その添加物は必要かな?と飼い主さんが原材料を見ながらキャットフードを選んであげましょう。

製造過程の安全。キャットフードって、こんなふうに作られてる!

キャットフードの製造過程、ご存知でしたか?ねこちゃんのカリカリは、こんなふうに作られるんですね!

キャットフードの製造過程(ドライのキャットフードの場合)

1.原料受け入れ 目視検査やにおいの確認により異常がないか確認
2.混合 添加物を加える場合は適正量を確認
3.形成・加熱 微生物をなくすために加熱。栄養も欠けることが
4.コーティング 加熱で損なわれたタウリンなどの栄養素を足す
5.金属探知 金属の混入を防ぐ探知機がきちんと働いているか確認
6.計量・包装 異物混入に注意
7.保管・輸送 品質の保持のために温度や湿度に注意
8.消費者へ

(以上、農林水産省のペットフードの適正製造マニュアルより抜粋)

安全なキャットフードを作るため、法整備も行われていますよ。

ペットフードの製造等の安全確保

環境省 農林水産省
ペットフード安全法 ペットフードの適正製造マニュアル
ペットフードの製造等の安全を保護 具体的な製造過程の安全を規制

平成19年、アメリカで有害物質(メラミン)が混入したペットフードで多くの犬や猫が亡くなりました。

そのメラミン入りのフードが日本国内でも販売されていたことが判明し、国内でもペットフードの安全への意識が高まり、「ペットフード安全法」が施行されました。

具体的な製造過程では「適正製造マニュアル」によって、安全管理が細かく示されています。

AAFCO基準では表示されないものも

表示や栄養ついて、日本のペットフード公正取引委員会はAAFCO基準を採用しています。タンパク質や脂質、ビタミン、ミネラルには表示や栄養についてAAFCO基準があります。

入っているべきものは原材料に表示されます。

しかし、「添加物」「素材の安全性」を示す基準はないのです。

入っていてはいけないものが、入ってないかな?これを正確に確認するのは、消費者としてはほとんど不可能です。

どうしても気にされる場合は手作りのキャットフードになりますね。

ただ、原材料の表示や価格、会社の姿勢などから、より安全なキャットフードを選ぶことはできそうです。

一般社団法人ペットフード協会

ペットフードに使用される肉類は、新鮮なまたは適正な方法により保存されている安全な原材料を使っていることがホームページで示されています。

行政や企業の努力によって、少しずつではありますが、ねこちゃんやわんちゃんの権利も守られてきています。うれしいですね。

安全なキャットフードを選ぶのは、飼い主さんの役目です

一袋のキャットフード。その中に安全が入っているか?栄養バランスや原料、製造過程を見ながら、キャットフードの安全について考えてきました。

  • ねこちゃんに必要な動物性タンパク質がたっぷり入ってるかな?
  • 栄養バランスは取れているかな?

パッケージの表示を確認して、よりねこちゃんにふさわしいキャットフードを選びましょう。

また、表示からは読み取れない原料の状態や製造過程の安全は、キャットフードの価格やメーカーのホームページからその製造姿勢を読み取って、総合的に判断していきましょう。

わたしも今回調べながら、いままで安いとかパッケージの印象で選んできたなと反省しました。

ねこも大切な家族。キャットフードメーカーのホームページをいろいろ見て、素材にこだわっている製品を取り寄せました。

値段は高いけれど、安全なものを与えているという、飼い主としての安心感を得ることができましたよ。

ねこちゃんの安全をまもるのは、飼い主のあなたです。あなたが納得のいく安全なキャットフードを選びましょう!

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