猫ちゃんがなんか臭うからお風呂にいれてあげたい…そう思いますよね。
猫ちゃんは常々自身をグルーミングし清潔を保っていますが、猫ちゃんのお口が歯槽膿漏等で臭い、等でグルーミングをすることで悪臭を放ってしまう猫ちゃんがいます。
その他に少しやんちゃをして汚れてしまった、などお風呂を入れたい理由は様々にあると思います。
そこで問題になるのがシャンプーです。ペット用品点では猫ちゃん用シャンプーを売っていますが、人間用シャンプーではいけないのかな、と思ってしまいますよね。
人間用シャンプーを猫ちゃんに使うことは絶対にダメです。その理由をご説明致しますね。
猫に人間用シャンプーを使うと皮膚炎を起こしてしまうかも
なぜ猫ちゃんに人間用シャンプーを使ってはいけないのかというと、そもそも身体の仕組みが違うからです。
人間用のシャンプーは頭皮の皮脂を拭い取り、髪にコーティングを施したり匂いを付加するものです。
しかし、猫ちゃんの皮膚は人間に比べてとても弱く、人間用のシャンプーほどの洗浄力を必要としていませんし、髪へのコーティング機能等も不要なものです。
猫ちゃんに人間用のシャンプーを使ってしまうと、場合によっては皮膚に炎症を起こしてしまうこともあります。
ですので、猫ちゃんには必ず猫ちゃん用のシャンプーを使うようにしましょう。猫用シャンプーは低刺激でありながら猫ちゃんの皮膚の汚れをとり、全身の毛をふわふわにしてくれるというような機能があります。
低刺激の石けんも猫にはおすすめできない
シャンプーがダメでも石けんなら大丈夫なのか、とも思いますよね。赤ちゃんの肌にも使えるような低刺激の石けんも市販されています。これなら猫ちゃんにも使えるかな…?とも思うかもしれません。
ですが、オススメはいたしません。
無香料の低刺激な石けんであったとしても、猫ちゃんの皮膚コンディションによってはやはり炎症を起こしてしまったり、猫ちゃんの毛がふわふわにならなかったりという事もあります。
ふわふわにならないのは、人間の髪を石けんで洗った時にごわつくのと同じような理屈です。
猫ちゃんには猫用シャンプーを使おう
やはり、猫ちゃんには猫ちゃん用に設計された猫用のシャンプーを使うことが一番です。
「ノミ取りシャンプー」等と表記されているものもありますが、ノミ取りは別途対策を行い、猫ちゃんの皮膚の状態にあったものを使用してくださいね。
既に猫ちゃんの皮膚の状態がおかしい、などの症状があれば、獣医さんに診察を受けてからシャンプーをするかどうか決めてあげてください。
どの商品を使っていいのかわからない、などの疑問もあれば獣医さんに相談してみるのもいいでしょう。
猫ちゃんへのシャンプーの方法
まずシャンプーをするためにブラッシングを行いましょう。これは余分な抜け毛を取り去り、シャンプーを楽にするためです。
お湯は35度程度、少しぬるいかな、くらいの温度にしましょう。
大きなたらいやバスタブなどにお湯を張って猫ちゃんをいれる、あるいはシャワーで全身を濡らしてあげてからシャンプーを使って全身を洗ってあげます。
シャンプーは泡立ててから使ってあげましょうね。
このとき、顔は丁寧に、目や口、耳にシャンプーが入ってしまわないよう注意しながら行ってあげてください。
シャンプーが終わったら、身体にシャンプーが残らないようしっかりすすいであげてください。もしも洗い残しがあった場合、皮膚に炎症を起こしてしまう可能性もあります。
我が家でも一度洗い残しがひどいときがあり、乾かしても全体的に毛がもったりしていて猫に謝りながら二度目のお風呂、となったこともありました。
洗い終わったらタオルドライをしてあげてくださいね。
また、ドライヤーの騒音に我慢できなかったり怖がったりする猫ちゃんもいますので、そんな時は猫ちゃんに負担のかからない範囲にとどめておきましょう。
猫ちゃんが嫌がらないドライヤーでの乾かし方は…?コチラ
ドライヤーが嫌いな猫のために。お互い気持ちいい乾かし方
この時、冬場は特にですが部屋をあたためておきましょう。猫ちゃんは寒さにはあまり強くないので、風邪をひいてしまうかもしれません。
濡れた身体の状態だと寒いのは人間と猫も共通ですよ。
猫ちゃんのシャンプーで守ってほしい3つのお約束
- 猫ちゃんに人間用シャンプーは使わない
- 必ず猫ちゃん用シャンプーを使う
- 何かあれば必ず獣医師に相談
人間用シャンプーはいい香りがするし、猫ちゃんに使ってもいいかな?と思ってしまいますが、猫ちゃんと私たち人間の身体は違います。
全身が被毛に覆われている猫ちゃんには人間用シャンプーは不要ですし、私たちがいい香りだと思った香りも、猫ちゃんにとっては迷惑だったりすることもあるのです。
猫ちゃんには必ず猫用シャンプーを使い、清潔を心がけてあげましょうね。
猫ちゃんと快適で楽しい日々を送るために、猫ちゃんの身体の仕組みを理解し、間違った選択をしてしまわないように気をつけてあげましょう。