猫のペット保険会員特典、獣医への電話相談サービスを使ってみた

猫を飼うにあたって、考えておきたいのがペット保険への加入です。

人間に比べて猫の医療費はとても高額。いざという時のことを考えると保険に入っておきたいものの、普段は使わないだけに高い保険料を払ってまで加入する価値はあるのかと悩んでしまいますよね。

そんな時におすすめしたいのが、獣医さんによる電話相談サービスが会員特典についているタイプのペット保険です。通常有料のサービスが何度でも無料で使えるので、保険料を考えるととてもお得なんですよ。

猫のペット保険料は年間1万5千円~4万円にもなる

国の保険に加入している人間と違い、猫の医療費は全額飼い主の自己負担が基本です。普段は年に1回の予防接種しかしない猫でも、いざ病気になると目の玉が飛び出るような高額の治療費を請求されます。

1回の治療費は数千円でも、週に1回、2回と通院を繰り返すごとにどんどん金額がかさみ、治療に数ヶ月を要して10万近くとんでいくこともざらにあります。

そんな時欲しくなるのがペット保険の存在です。月々ワンコイン~3000円程度の保険料で、高額な治療費を半額~全額補償してもらうことができます。

しかし、万一の時には心強い味方であるこのペット保険も、普段はあまりありがたみを感じられません。

特に愛猫が若いうちは使う機会もなかなかなく、保険料を払ってまで保険に加入するくらいなら、その分将来の治療費にあてた方がいいのではないかと悩むこともあるでしょう。

実際、猫のペット保険料は年間で1万5千円~4万円はかかりますから、ずっと健康で老後まで全く使わないとなると最終的に払い損になる可能性は確かにあります。いざという時の安心は買っておきたいものの、ぽんと払うには悩ましい金額です。

そこでおすすめしたいのが、日常的に役に立つサービスが付属しているタイプのペット保険に加入することです。

猫の飼い主さんにおすすめの保険特典「獣医師による電話相談サービス」

「治療費の一部を補償する」という基本的な契約以外に、ペット保険各社は様々な特典や特約を付帯させています。例えば

  • 全国各地の提携施設を、ペット同伴の上優待価格で利用できる
  • ペットが誰かに怪我をさせた時の賠償特約
  • 迷子になった時の捜索サポート

といったものです。しかし、これらの特典はどちらかといえば犬向けであったり、あるいは「いざという時に役に立つ」という特典であり、あくまで保険のおまけに過ぎません。

保険選びを左右しかねない重要な特典として、覚えておきたいのがずばり「獣医師による電話相談サービス」です。

猫を飼っていてふと気になった些細な疑問から、事故にあった時の緊急措置まで、獣医師という猫のプロフェッショナルに電話で気軽に相談できるというこのサービスは、実は使い方次第で保険本体よりも役に立つのです。

「獣医師による電話相談サービス」の概要

「獣医師による電話相談サービス」は、大手のペット保険を中心に提供されている特典です。

もともとペット保険とは関係なく「獣医師による電話相談を有料で提供している会社」があり、提携しているペット保険に加入することでその電話相談を無料で利用できるというものです。

代表的なところではペット保険の「アクサダイレクト」と「au損保」がどちらも電話動物病院「アニクリ24」と提携してこの特典を提供しています。

また独自に獣医師を抱えているペット保険会社もあり、各保険会社によって相談可能範囲や受付時間帯などサービスの内容が異なります。

例えば「アニクリ24」をペット保険に加入せず通常の利用をすると、電話1分につき300円(税抜)、もしくは月額固定で980円(税抜)となります。1回の電話での相談可能時間は最大で15分間。支払はクレジットカード払いです。

しかし、この「アニクリ24」と提携したペット保険に加入していればこの有料サービスが24時間365日、全て無料で1日あたりの制限もなく何度でも利用できます。

つまりどういうことかというと、月額1500円のペット保険に加入している場合、1ヶ月にたった5分の通話で保険料の元がとれてしまうのです。

自宅にいながらにして、いつでも気軽に利用できる電話相談サービスは、「保険料の元を取る」という観点からすると最高の特典です。

電話相談サービスのあるペット保険を選ぶ時のポイント
この電話相談サービスを目当てにペット保険を選ぶ時、チェックしておきたいのが「電話相談は365日24時間受付可能か?」という点です。

ペット保険の中にはこの相談が平日日中のみであったり、予約制であったりする保険もあるので、具体的なサービス内容をよく確認しておきましょう。

電話相談サービスが役に立つシチュエーション

電話相談といっても、月に何度も相談することなんてない!と思いがちですが、決してそんなことはありません。この電話相談サービスは以下のように、実に様々な場面で利用することができるのです。

治療とは直接関係がない素朴な疑問がある時

猫と暮らしていると、わざわざ病院に行ってまで聞くことができないような素朴な疑問に出くわすことがあります。

  • 猫って夏は玄関で伸びてるし、冬はこたつの中だし、暑がりなの?寒がりなの?
  • 猫が自分の尻尾を追いかけ回して遊んでいるけど、退屈なのかな?
  • 猫が旦那を見た瞬間逃げていく。どうしたら仲良くなれるの?

些細な疑問であるゆえに、誰かにわざわざ聞くこともできず自分の胸の中にしまっているこんな疑問も、電話相談サービスでは快く受け付けてもらえます。

どんなに小さな疑問でも獣医さんという猫の専門家によって解決してもらえるなんて、とても贅沢な話ではないでしょうか。

わざわざ病院に行くほどではないものの、気になることがある時

  • 猫が布団に粗相をして困る。やめさせる方法はないの?
  • 爪切りが苦手でなかなか上手く切れない。簡単に切れる方法はある?

など、「対処に困っているけれど、わざわざ動物病院に猫を連れて行くほどのことではない」という場合も電話相談サービスは便利です。

実際に猫のことで困っている場合、身の周りで猫について相談できる人となると普通はかかりつけの獣医さんになります。しかし、かかりつけの動物病院に電話する時は、基本的に「その病院へ行くことが前提」です。

通常の動物病院はそれこそ電話相談サービスを実施しているわけではないので、電話であまり長々とした相談や、その病院でなくとも答えられる質問をすると迷惑になってしまいます。

そこでかかりつけの病院へ電話するのではなく電話相談サービスを使えば、相手に迷惑をかけずに相談だけすることができます。

相談の結果、自分ではたいしたことではないと思っていたことでも病気の可能性を指摘され、早期発見に繋がったりなど意外な収穫を得る場合もあります。電話相談サービスは本当にあなどれません。

ネットの情報が正しいかわからない時

猫を飼っている上で何かわからないことがあった時、とりあえずインターネットで検索してみる飼い主さんはとても多いと思います。しかし、問題なのはネットに溢れる情報の数々が、決して正しいとは限らないこと!

  • とある情報について、「安全」「危険」と両極端な意見がある
  • 「○○です!」と断定口調で書いてあるが、その根拠となるソースがどこにもない
  • ほぼ正しい情報が書いてある中で、明らかに違う情報がひとつだけ混ざっている
  • なるほどなるほど!と頷きつつよく見たら10年前の情報だった

など、ネットの情報には落とし穴が数多く潜んでいます。特に病気に関しての事柄など、正しい知識を得たいと思った時、電話で獣医さんに正確な情報を聞くことができるのは何よりの強みです。

セカンドオピニオンとしての利用

多くの猫の飼い主さんにはかかりつけの病院があると思います。しかし、何年もお世話になっている獣医さんだからこそ、治療方針で「あれ?」と思うことがあった時、大きな声で言えないということもあるかもしれません。

また、セカンドオピニオンとまではいかずとも、治療している上でなんとなく疑問を感じ他の獣医さんの意見を聞いてみたい場合もあるでしょう。

実際に別の病院に連れて行くとなると猫の負担もあり大変ですが、ペット保険特典を使えば無料で、しかも自宅にいたまま他の獣医さんの意見を聞くことができます!

あるいは、治療していてあまり効果が出ず、他の治療を試したい時もまず電話で相談に乗ってもらうことができます。例えば電話で「○○の薬を試してみるといいですよ」という獣医さんならではのアドバイスをもらえたとします。

すると実際にかかりつけの病院に行ったとき「○○という薬があることを知ったのですが、この薬による治療はできますか?」などスムーズに具体的な提案をすることができます。

かかりつけの動物病院で聞きそびれたことがあった時

動物病院で診断結果を聞く時、

  • 獣医さんの説明をうっかり聞き逃した
  • 言っている意味がよくわからなかった
  • 聞きたいことがあったのに聞きそびれてしまった

というような経験はありませんか?もちろんその場で聞き返すことができればいいのですが、病院が混雑していて遠慮してしまったり、気が弱くて聞き返せなかったりと人によって出来ないケースもあると思います。

そんな時このペット保険のサービスを使えば、獣医さんに電話で聞くことができます。

かかりつけの動物病院のことなのでその病院に聞くのが一番ではありますが、診療時間を過ぎた場合や、あえて他の獣医さんを頼りたい時は、この電話相談サービスはとても役に立ちます。

猫の調子が悪い「気がする」時

例えば「何か変なものを飲み込んでしまった!」と明らかな場合は迷わず病院へ行くことができます。しかし、問題なのは「かもしれない」という「疑い」の段階である場合です。

動物病院への通院は猫に負担をかけるので、飼い主さんも慎重になるのではないでしょうか。

  • なんとなく元気がない「気がする」
  • 輪ゴムを飲み込んだ「かもしれない」
  • 1日に3回も吐いた。「もしかして」病気?でも元気はある

など、普段と少し様子がおかしいと感じつつも、病院へ行くことを決意するほど決定的なものがない時、飼い主さんは行くべきかどうか悩みますよね。

思い過ごしかもしれないとはいえ、手遅れになったらどうしよう、と飼い主さんが不安になった時、電話相談サービスで獣医さんに相談すれば動物病院にすぐに行くべきか、それとも数日くらい様子を見てもよいか聞くことができます。

一番危険なのは素人判断。電話ごしなので病気の診断はできませんが、獣医さんのアドバイスはきっと役に立つはずです。

動物病院の診療時間外で緊急事態が起きた時

「猫が火傷した!」「猫の吐いたものに血が混じっていた!」など明らかな緊急事態が発生した時、日中であればかかりつけの動物病院に担ぎ込むことができますが、診療時間外の場合は夜間救急病院を探さなければなりません。

しかし、突然の事態となれば飼い主さんもパニックになりがちです。病院の探し方がわからない、あるいは猫にどんな応急処置をしたらいいのかわからないという場合、電話相談サービスを頼りましょう。

電話相談サービスであれば応急処置の仕方も教えてくれますし、付近の夜間救急病院の紹介もしてくれます。飼い主さんが泣きながらネットで調べる必要はありません。

自宅の電話の近くに、いつでも電話できるよう電話相談サービスへの番号と、加入しているペット保険の証券番号をメモして貼り付けておくと安心です。

明け方に猫の様子がおかしくなった時

かかりつけの動物病院の診療時間外に猫に異変が見られた場合、夜間救急病院の受診を検討するはずです。

しかし、「倒れて意識がない」とか、「大怪我をして血を流している」とか1分1秒を争う事態ならともかく、例えば「さっき突然倒れたものの、今は起き上がって何事も無かったかのように元気にしている」という場合が困りもの。

本当に夜間救急病院を探してまで受診する必要があるのか、かかりつけの動物病院が開くまで待ってみてもいいのではないかと悩んでしまうことがあります。

特に困るのが「もう少しすれば動物病院が開く」という明け方です。手遅れになるのは嫌だし、とはいえかかりつけの獣医さんの方が安心だし、と困った場合、電話相談サービスを利用すれば獣医さんのアドバイスを聞くことができます。

電話相談サービスを利用する時の注意点

ご紹介したようにあらゆるシチュエーションで便利な電話相談サービスですが、適切に使用するためにいくつか注意しておきたい点があります。

電話の内容はあくまで「相談」であり、「診断」ではない

電話相談はあくまで、飼い主さんから詳しい事情を聞き、一般的な獣医師の見解を飼い主さんに伝えるものです。

つまり、症状さえ言えば、獣医さんならなんでもわかるというわけでは決してありません。実際見てみないとなんともいえないケースも多くあります。

楽観視して手遅れになっては元も子もないので「猫の様子がおかしいが、動物病院に行った方が良いか?」という質問であればだいたいは「一番確実なのは直接診てもらうこと」と獣医さんも言う他ありません。

電話相談サービスは

  • 日頃の疑問を解消したい
  • 動物病院へ行く背中を押してもらいたい
  • セカンドオピニオンとして「一般的な他の獣医さんの目線」が欲しい

という時に真価を発揮します。

実際に診察するわけではないので動物病院の診察代わりに使うことはできない、ということはしっかりと頭に入れておきましょう。

電話する時は相談内容をまとめてメモしておこう

電話相談サービスでは、1回の相談時間が限られている場合がほとんどです。慌てずに、聞きたいことをもれなく全て聞けるよう、相談したいことは事前にメモしておくとよいでしょう。

診療明細や、処方された薬の一覧があったら手元に置いておこう

獣医さんに相談していると、「それはいつ頃のことになりますか?」や「どんな薬を処方されましたか?」などかかりつけの病院で受けた治療内容について聞かれることがあります。

正確に答えるためにも、病院での診療明細や血液検査の結果など必要と思われる資料があれば手元に置いて参照できるようにしておくとよいでしょう。

実際に電話相談サービスを使ってみた!

ペット保険に加入している筆者も、愛猫の病気の件で実際に電話相談サービスを利用してみたので使用感をご紹介します。

電話相談サービスの流れ

電話相談サービスを利用する場合、その流れは以下のようになります。

  1. 番号通知の「186」を頭につけて、保険会社に提供された専用番号に電話します。
  2. コールは1、2回ですぐに獣医さんが直接電話に出てくれます。
  3. 証券番号とペット保険の契約者氏名を告げます。
  4. 愛猫についての相談をします。

ペット保険によっては、保険で契約した時に記入した電話番号からしかかけられないこともあるので注意が必要です。

電話相談サービスというだけあって、待たされることなく電話にすぐに出てもらえます。夜間の緊急時も安心と思わせるスピードでした。混んでいる時はまた別かもしれませんが、今のところ待たされたことはありません。

女性の獣医師さんが多い

筆者の猫は猫風邪や皮膚病を患ったこともあり、半年で十数回ほど相談していますが相談に乗ってくれたのは毎回女性の獣医さんでした。

声は明瞭で聞き取りやすく、電波の乱れなどでお互いの声が聞き取りにくいというようなことも一切なく、「さすが電話相談サービス!」というところ。こちらの心を落ち着けてくれる穏やかな声で、親身にこちらの話を聞いてくれます。

獣医さんならではの視点でアドバイスをもらえる

電話相談サービスを利用していて、「ああ、さすが獣医さんだな」と思うのは「○○系の薬は試しましたか?」「××を使うとこんなリスクがあります」などとても素人では思いつかないような専門的な指摘をされた時です。

ネットでは拾えない、正確で詳しくしかも素人にもわかりやすい説明を受けることができるのが何よりありがたいと感じました。

飼っている猫だけではなく、ペットロスの相談もできる

以前、愛猫をがんで亡くした時ろくな介護をしてあげることもできず、ずっとそのことが気になっていました。

今生きている愛猫のことであれば、かかりつけの病院で健康診断の時にでも聞くことができますが、別の病院で治療を受けていた愛猫のことはさすがに今の獣医さんに長々と聞くことができません。

そこで電話相談サービスを利用してみたところ、どこの病院でも同じ診断をされたであろうこと、獣医さんの見解も治療を受けた病院と同じであること、それ以上の治療はできなかったであろうことを丁寧に教えてもらうことができました。

愛猫が亡くなってしまったことは今でも苦しい記憶ではありますが、少しだけ飼い主として心が楽になった心地です。

※ペット保険の内容によっては、契約している猫に関してしか相談できない場合があります。

電話相談サービスを有効活用して、ペット保険の恩恵を受けよう

ペット保険の電話相談サービス、いかがだったでしょうか?飼い主さんによっては「あったら便利かも!」と思ったシチュエーションがあったのではないでしょうか。

ペット保険料は掛け捨てとなりますから、電話相談サービスのような日常的に利用できるサービスを活用できるととてもお得です。

本当は保険など必要もないほど猫が元気で暮らしてくれればいいのですが、いざという時の備えも重要。ペット保険を賢く選び、幅広く恩恵を受けましょう。

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