猫は親子であっても相性が悪ければとことん仲が悪い生き物。
そんなことは知りつつも、仲良くしてほしい……!と思うのが飼い主心というものです。
我が家の親子猫、親猫のシナモンと、その息子と娘である兄妹のもなかとプリンもとある事情で引き離していた期間があり、すっかり不仲になってしまいました。
しかし、ここ最近あることをきっかけに徐々に関係が改善へ……?
今回はそんな、親子3匹についての仲良し度のお話です。
病気で隔離していたことから親子なのに不仲へ
我が家には5匹猫がいますが、その内3匹が血縁関係。
兄妹の兄のほう、もなか。
兄妹の妹のほう、プリン。
そして兄妹の母猫のシナモンです。
我が家の庭先でもなかとプリンを含む4匹をシナモンが養育し始めたことをきっかけにこの親子とは出会いました。
まず最初に子どもたち4匹を保護して、その内2匹は友人の家へ。
残った2匹であるもなかとプリンを育て始めたのが筆者の猫生活の始まりです。
子猫たちを保護した当初は避妊をするだけで完全に保護しきれなかったシナモンですが、子猫たちが成猫になる前に無事に保護が出来ました。
あんなに引き離された当初は寂しがっていた子猫たち。
一緒にしたいのは山々だったのですが……一つ、重大な問題が。
保護した当時、シナモンは耳にひどい皮膚病を患っていたのです。
完治した現在でも耳の毛が生えていない状態なのですが、「この病気が移る危険性がある」とのことで獣医さんからストップを受けて子猫2匹と直接会わせることは叶いませんでした。
中々この皮膚病が治らず、季節が移り変わっていくうちに見事にタイミングを逸してしまい……。
完治してからいざ一緒に生活してもらおう!と思ったところで既にプリンともなかは成熟しており、それぞれに個性が出ている状態。
母猫であるシナモンのことをすっかり忘れ、かなり気の強い女の子に育ったプリンは威嚇をする始末です。
ちなみに、我が家の猫達の保護についてのより詳しいいきさつなどは、野良猫を飼いたいあなたへ。体験談から語る猫ちゃんお迎えのコツこちらの記事より読んでみてくださいね。
廊下を開放し始めてシナモンが遊びに来るように!
そんな状態が2~3年続いていたのですが、ここ最近になってから急に関係に変化が。
筆者を含め、人間の家族には2~3年の間に心を開いてくれ、挨拶として毎日おでこをゴツンとしてくれたり、親しげに足元にすり寄ったりしてくれていたのですが……。
残念なことに未だに我が子である2匹との関係が微妙だったシナモンは、基本的に一日中ずっと自分のテリトリーの部屋で過ごしていました。
しかし、ある時から外に興味を持つようになったのです!
ところで、我が家の2階にシナモン親子は住んでいるのですが、そんな我が家のざっくりとした(?)見取り図がこちらです。
このように、猫たちがいるそれぞれの部屋は廊下で行き来が出来るようになっています。
その廊下に続くドアについては、基本的には事故が起きないように閉めるようにはしていました。
ただ、シナモンがもしかしたら外に出て子どもたちに遊びに来るかな?と人が居る時には開放していたのですが。
中々出てこず、やっぱり外に興味ないのかな……などと思っていたところ。
筆者が中々シナモンの部屋に行けなかったある日、あまりに寂しかったのか、飼い主を探しにシナモンがひょっこりと顔を出したのです!
元々臆病なシナモン。それだけでも勇気のいる行動だったでしょう。
ですが、その勇気ある行動をきっかけに、恐る恐るですが廊下に遊びに来るようになりました。
いつしか、その行動範囲はどんどん広がり、子どもたちのいる部屋の方まで来るようになりました。
その中で、もなかとシナモンがばったり!なんてこともあったのですが……
なんと猫の鼻キス、ようは猫同士の挨拶をする姿も見られるように。
プリンとシナモンはまだまだ関係は微妙ですが、出会い頭にシャー!と威嚇をするほどの不仲ではなくなったように思います。
少なくとも、同じ部屋で過ごす分にはプリンも大丈夫になったのか、シナモンの部屋の方まで遊びに行きプリンがベッドの下、シナモンがベッドの上にいる……なんて姿がしばしば見られます。
丁度昨日も見掛けました。筆者が部屋に踏み込んだらプリンがさーっと逃げてしまいましたが(笑)
このように、飼い主が見ている中で心配がなさそうだったので、今まで閉めていたシナモンの部屋と子どもたちの部屋のドアだけは常に開放するようにして、廊下で行き来出来るようにしました。
こうすることで、最初は廊下に出る時間が夕方以降が多かったシナモンも、朝から廊下を探検して子どもたちの方に遊びに来るようにもなったんですよ。
シナモンがこのままもっとみんなに慣れてくると良いな…と思っていたところ、飼い主にとってとても嬉しい出来事が起こったんです。
距離を取りながらも同じベッドで寝る仲になりました
猫たちの関係改善が始まり早1~2ヶ月。
それは、つい2週間前最近筆者がもなかとプリンの部屋に居た時でした。
なんとシナモンが、もなかとプリンのいるベッドのクッションに腰を落ち着けたんです!
子ども達もシナモンが近くにいる状況を気にする様子はなく、ゴロゴロといつもどおりの感じ。
おそらく、シナモンはいつものように筆者のことを探しに来たのでしょう。
そして筆者がベッドで寝転んでいたので、側に寄りたかったのかもしれません。
ですがどんな理由にせよ、親子3匹がついに同じベッドで……!と筆者は内心感動ものでした。
その日から、毎日ではありませんが、同じベッドで3匹が過ごすようになりました。
ベッドで過ごさない時でも、それぞれが好きな場所でゴロゴロしたり……これだけでも筆者にとってはかなり理想的な光景です…が!
やはり最初に触れた通り、一番の理想図はこうですね!
何時しかこんな日が訪れることを夢見て、これからも親子3匹のことを温かく見守っていけたらな、と思います。
どうしてこのように急に仲良し度が変化したのかは、筆者の憶測に過ぎませんが、やっぱりシナモンの行動パターンが変わり、いろんなところに興味を持って遊びに行き始めたのが大きいのかな、と思っています。
日常的に目にすること(猫的には匂いを感じること、でしょうか)が増えたことで、プリンやもなか達にとっても「よそ者!」という印象が薄れていったのかも知れません。
もしかしたら、もっと早くに廊下を開放してあげれば、更に仲良くなるきっかけも早くに掴めたのでしょうか……というのは、少しの後悔ですね。
それでも、今こうやって仲良し度が少しずついい方向に変化しているのは嬉しい限りです。
もし記事を読んでいる飼い主さんで、猫の仲良し度を気にかけている方がいらっしゃるようならば、このようにお互いが好意的な興味を持つきっかけを探ってみては如何でしょうか。
本格的な喧嘩になるような仲なら勿論そう簡単にはいかないかもしれませんが、我が家のように何か一つ変われば仲良くなれるかも、という相性であればお互い自由に過ごさせてみてその様子を見たり……というのは効果的かも知れません。
みんなで仲良く寄り添って眠ってほしい…
とは言え、猫の個性のこともありますし、何事もケースバイケース。どんな仲にせよ慎重に見てあげることが大事ですね。
それでは最後に最近撮れた親子の写真を……。
ほんとはベッドで3匹居る写真を撮りたかったのですが……!中々タイミングが掴めない飼い主です(笑)
機会があれば再チャレンジしようと思います。その時は何処かの記事にしっかり載せることを約束しますね!
というわけで、我が家の猫の最近の仲良し度の話でした。